双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話

東岡忠良

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【6】和葉。相生優子にバストサイズを訊く。

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双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話

              東岡忠良

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──1──

「相生さん、さっき別れたばかりなのに電話をしてごめんなさい」
「ううん、いいわよ。早速、かけてきてくれて嬉しいわ」
 と近くにいる森本にウインクした。森本は優しく微笑んで部屋から出ようとした。
「それでね。唐突だけど森本さんに聞きたい事があるんだけど?」
「爺やに聞きたいこと?」
 という優子の言葉に森本はドアノブを持ったまま、ゆっくり振り返った。
「森本さんってね。ご結婚はされているのよね?」
「爺やが結婚しているかってこと?」
「ええ。そうなの。とても重要なことなの」
 和ちゃん! はっきり聞き過ぎだよう~。
 という小夏の声が聞こえる。
「何でそんなことを聞くのか分からないけど、ちょうどいいわ。今、爺やが近くにいるから代わるわ」
 と優子は自分のスマホを森本に手渡した。
「わたくしにですか?」
「ええ、どうぞ。新屋敷和葉さんよ」
 優子は子供の頃のようにいたずらっぽく笑う。
 森本も困惑しながらも微笑んで、
「代わりました。森本でございます」
「森本さん、先程はベンツで送って頂き、ありがとうございました」
「いえいえ。ご丁寧にありがとうございます」
 と返事を返したが、わざわざ『ベンツ』と言ったところで苦笑した。
「ところで突然なんですが」
「はい」
「ご結婚、されてますか?」
「ハハハ。結婚はしましたよ。息子が二人おります」
 和葉の歯に衣着(きぬき)せぬ言い方に、面白みを感じたのか森本の声に優しさが出ていた。
「やっぱりそうですよね。ご結婚されているって」
 と側にいる誰かに言っていることは、森本にも分かった。だがそれが誰かは分からない。
「ですが、今は正確には独身でございます」
「えっ!」
「実は三年前に妻を病気で亡くしましてな。一年半くらいは悲しみと辛さで生活が少々荒れておりましたが、今はもう立ち直りました」
「そうでしたか……」
 と和葉。
 空気が湿っぽくなってしまったのに気づいた森本は「優子さんに変わります」と電話を代わった。
「あの頃の爺やは何だか元気がなかったわよね。最愛の素敵な奥さんを亡くされたんですもの。私もとても悲しかったわ。奥さんにはとてもよくしてもらいましたし」
 と嗚咽が聞こえてきた。
 過ぎた事でございます。元気をお出し下さい。
 さすがの和葉もこれ以上、電話で話すのはよくないような気がしてしまった。
「湿っぽい話題になってしまってごめんなさい」
「ううん。いいのよ。また、電話して下さる」
「ええ。喜んで」
 と和葉は電話を切った。そして小夏の方へ顔を向けると、
「森本さん、三年前に奥さんを亡くされたみたい」
「そうなんだ……。お気の毒に……」
「でも今は立ち直られているみたい」
「そうなんだね。よかった」
「つまり、今は森本さんは独身らしいわ」
「えっ……」
「寂しい森本さんを、小夏ちゃんの若い身体で慰めてあげたら?」
「ちょ! ヱッチな言い方しないでよ、和ちゃん!」
 と言いつつ、小夏は身体をくねらせて、何か楽しい想像をしているようだった。
「でもくれぐれも本当に若い身体で森本さんを慰めちゃダメだからね」
「え? やらないけど……。何で?」
「児童・未成年・青少年に関する刑法や条例によって罰せられるからね」
「そうだよ! なら何でわざわざ電話して独身かどうか訊いたのさ!」
「そんなの決まってるじゃない」
 和葉は少し溜めてから、
「面白いからよ!」

──2──

「何だか暗い雰囲気になったから訊きそびれちゃったけど」
「何のこと?」
「相生さんにバストのサイズを訊くことよ」
「そう言えば聞かなかったね。さすがの和ちゃんも訊けなかったんだね」
「そりゃそうよ。森本さんの奥さんが亡くなった話題の後に『相生さんって何カップ?』なんて訊けないわ」
「確かにね。訊いたら人間として失格だよね」
「人間として失格な上に『空気が読めない新屋敷』ってあだ名がついてしまうわ」
「長いあだ名だねえ~」
「それにしても相生さんって細いわよね」
「そうだよね」
「制服のブレザーの上から見た限りでは、Fカップの小夏ちゃんよりは少し小さく見えたわ」
「やだ! 和ちゃん、どこ見てんの!」
 トレーナーと短パン姿の小夏は思わず胸を隠した。
「私の専門家としての観察眼なんたけど、相生さんの胸はパットだと思うわ」
「和ちゃん、おっぱい研究家なの?」
「それも3枚は入れているわね」
「そうかなあ~。私は違うと思うけどなあ~」
「だって形が不自然だもの。普通は私達みたいに」
 と和葉は部屋着のブラウス姿で胸を張った。
「和ちゃん、Gカップだから大きいよね」
「そういう小夏ちゃんだってFカップじゃない。つまりピラミッドの頂点がGカップの私で、その次がFカップの小夏ちゃんってことなのよ」
「何、それ?」
「つまり! 女の価値は頭の良さでも、運動能力でも、顔の美しさでもないの」
「じゃあ、何なの?」
「女の価値はおっぱいの大きさなのよ!」
「え~! そんなこと絶対に違うと思うけどなあ~」
 さすがに小夏も引き気味である。
「それにお兄ちゃんもおっぱいは大きい方が好きだし」
「えっ! 竜ちゃん、大きいおっぱいが好きって言ってたの?」
「そんなの直接言う訳ないじゃないの。私の観察眼によると胸の大きなアニメキャラやゲームキャラがお気に入りみたいだし」
「和ちゃんの観察眼って当てになるのかなあ~」
「ようするに!」
 とその場で立ち上がる。
「ようするに何?」
「美人で容姿端麗の相生さんだけど、おっぱいピラミッドの頂点に立つ私の方が、女としての価値があるのよ!」
 と堂々と胸を張った。
「だから相生さんがBとかCだったら力づけてあげないとね」
「Aとかだったらどうするの?」
「まな板だったら、マニア向けよねって言うしかないわね」
「まな板って。うわ~。それ酷いな~」
「そしてこうも付け加えるわ。お兄ちゃんは大きいおっぱいが大好きだからねって」
「聞きたくもない情報を提供して、止(とどめ)を刺(さ)すんだ~」
 川上小夏は最高に困ったという風な表情である。
「ということで、今から相生さんに電話するわ」
「え~。やめなよ。今日、仲良くなったばかりなのに」
 すでに和葉のスマートフォンから、呼び出し音がしていた。
「もしもし、相生です」
「ごめんなさい。また、電話しちゃって。新屋敷和葉の方です」

──3──

「どうしたの。何か緊急のことかしら?」
 そりゃそう言われるだろう。なんせ、ついさっき森本さんが結婚しているかという、相生さんとは直接無関係な質問のために、わざわざ電話をしてきたのだから。
「どうしても確かめたいことがあって」
「森本さんなら今、ここにいないわ」
「森本さんのことはもういいの」
「そうなの」
「忘れるところだったわ。私のスマホをスピーカーにしていいかな? 近くに小夏ちゃんもいるのよ」
 優子はスピーカーにしてよいと承諾すると、
「ヤッホー。聞こえる? 相生さん」
 と川上小夏の声が聞こえた。
「ごきげんよう。川上さん」
 と相生優子は答える。
「それで単刀直入に聞きたいんたけど」
「新屋敷さん、いつも単刀直入だよね」
 そして。
「バストサイズは何カップ?」
「え?」
「だから、バストサイズは何カップかしら?」
「えっと、なにそれ?」
 優子には、なぜそれを訊くのか理由が分からなかったのだが、和葉はちゃんと聞こえなかったと思ったのだろう。
「おっぱいの大きさ、教えて?」
 優子は吹き出し、
「質問内容は聞こえてるわよ。私にどうしてそんな事を訊くのかが知りたいの」
 ちょっと優子はムッとなった。
「相生さん、少し怒った?」
「まあ、ちょっとだけ。失礼な質問なので」
 すると、
「怒るってことはやっぱり小さいのかなあ~。ピラミッドの下の方なんだ」
 と言う小夏の声が聞こえた。
「ピラミッド? 何それ?」
 和葉が「小夏ちゃん、うるさい」と言っている。
「私達、もうお友達じゃない。胸のサイズくらいはお互いに知っておいた方がいいと思って」
「えっ! 胸のサイズって友達同士で共有するものなの?」
 優子の経験上、そういう話は聞いたことがなかったために、正直困惑していた。
「ちなみに私はGカップ。小夏ちゃんはFカップよ」
「ちょっと、勝手に私のサイズをバラさないでよ」
 友達らしい友達のいなかった優子は、何だか自分だけ胸のサイズを言わないことが、とても悪いような気がしてきたのだった。
「私、ヱッチなの」
 すると、
「えっ! 相生さん、突然自分の正体をバラさなくていいのよ。正直にパット三枚重ねて使っていることを言えばいいから」
「違うわよ! 性欲のヱッチじゃないわ。サイズのH(ヱッチ)ってことよ。私、Hカップなの」
「えっ」と言った後、和葉は黙っている。
 小夏は、
「うわあ~!ピラミッドの頂点は相生さんかあ~」
 と感心していた。
「あのう。さっきから川上さんが言っているピラミッドって何のことかしら?」
「相生さん」
「何かしら」
「確認していい?」
「? いいわよ」
「小夏ちゃんがFカップ。私がGカップ。相生さんはパット三枚重ねてHカップって事よね?」
「そのパット三枚ってどこの情報か分からないんだけど、私ってHカップなの」
「……ウソでしょう?」
「ちょっと、本当のことよ!」
「でも制服の上から見た限りだと、そんなに胸が膨らんでいなかったじゃない。どちらかと言えば、パット三枚がズレたような形だったわ」
「形って。そんなところを見ているのね。それは理由があるのよ」
「どういう理由?」
「私、中学ニ年生くらいから急に胸が大きくなってきてね。普通の下着だと胸だけ大きくなって、とてもアンバランスで嫌だったから」
「うん」
「胸が小さく見える下着を付けているの」
「胸が小さく見える下着ですって!」
「へえ~。凄~い。和葉ちゃんのGカップは少し前まで寄せて上げる下着だったのにね」
「小夏ちゃん、静かに」
 優子は何だか分からないが、とても楽しくなって来ていた。
「相生さん……。言いにくいことを私達に教えてくれてありがとう」
「うん、いいのよ。もし新屋敷さんも胸が大きいことを気にしているなら、小さく見せる下着を教えてあげるわ」
「ごめんなさい。それは要らないわ」
「あらそうなの」
「それとね。相生さん」
「なに?」
「女の価値は胸の大きさじゃないのよ。女の価値は勉強が出来るかだと思うの」
 と言う和葉の言葉に、
「和ちゃん、言っていることがさっきと違う!」
 と小夏の声がした。
「うん。私もそう思う。だから次の試験は負けないから」
「……うん、分かった。それと」
「なにかしら」
「お兄ちゃんは巨乳は好きじゃないからね」
「えっ! そうなの!」
 と始めて優子は動揺した。
「じゃあね、相生さん。また明日」
「ええ。また、明日ね」
 と和葉は電話を切った。
 大きなため息をつく和葉に、
「ピラミッドの頂点って相生さんだったね」
 と小夏は傷口に塩を塗るようなことを言った。
「それと竜ちゃんっておっぱい大きい方が好きなんでしょう? 相生さんに反対のことを教えていたよね」
「そんなの私、言えないわ。相生さんには勘違いしてもらって出来るだけ小さくしてもらわないと。お兄ちゃんに『相生さんて実は巨乳でHカップもあるのよ』なんて言ったら、お兄ちゃん、高校の予鈴と共に相生さんの胸に飛び込んじゃうわ」
「竜ちゃん、そんなことをしないと思うよ。それと何できっかけが予鈴なの?」
 そして大きく深呼吸した和葉は、
「小夏ちゃん、こめんね。私、今から勉強するわ。どうする? 小夏ちゃんも一緒に勉強する?」
 そう言われて勉強嫌いな小夏は、
「私はやめておくね。出来るだけ勉強はしたくないし」
「小夏ちゃん、女に取って勉強は大事よ!」
 と和葉が自分に言い聞かせるように言うと、
「そうだよね。勉強は努力したら成績が上がるけど、胸のサイズは努力しても上がらないものね」
 と笑いながら言った。

登場人物。

新屋敷竜馬(しんやしきりょうま)。
妹の和葉のボディガードを頼まれて、同じ私立如月(きさらぎ)学園へ入学した野球少年。公立中学でギリギリレギュラーの実力。勉強は普通。運動も普通。妹からは慕われている。

新屋敷和葉(しんやしきかずは)。
新屋敷竜馬の双子の妹。二卵性双生児なので顔はあまり似ていない。勉強と運動共に優秀な美少女。身長は竜馬よりも二十センチ低い一六〇センチ。兄のことは大好きでどうしても兄と同じ高校に通いたいという目標を実現した。

三上小夏(みかみこなつ)。
新屋敷兄妹の家の近所に住む幼稚園からの幼なじみ。短距離走で県大会二位の実力で如月高校のスポーツ推薦で入学を果たす。身長一七〇センチで男っぽい雰囲気なので、竜馬は気を許しているが、小夏は竜馬に好意を抱いている。新屋敷兄妹を「竜ちゃん」「和ちゃん」と呼ぶ。

前田千恵(まえだちえ)。
竜馬と和葉のいる一年三組の担任。二十五歳で可憐に見えるが、幼稚園から大学まで女子校だったこともあり、男性が苦手。竜馬に対して上手くやろうとし過ぎて、慌てる事が多い。

相生優子(あいおいゆうこ)。
出席番号一番。入学試験第二位で入学した秀才。ちなみに一位は和葉。一六五センチと女子としては長身で、やたらと竜馬に絡んでくる。口癖が「いやらしいわ」で、それに気づいた和葉は兄を出汁にして楽しんでいる。優子は竜馬に一目惚れしているのだが、素直になれないでいる。実は財閥の娘だがそれを隠している。

森本明日香(もりもとあすか)
新屋敷竜馬が中学三年の時に、竜馬を好きになったニ年生。現在は公立中学校で受験勉強中。新屋敷兄妹と同じ東道町に住んでいる。

森本源三(もりもとげんぞう)
相生優子の屋敷で執事の責任者として働いている。年齢は六十二歳で定年を迎えているが、優子の父親からどうしてもと頼まれて今に至(いた)る。三上小夏が初めて会って一目惚れしてしまう。

2022年7月2日

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