第16回ファンタジー小説大賞を終えて。感想や気がついたこと、などなど。

【5】ファンタジー小説大賞7位の検証と奨励賞の検証。

【5】第16回ファンタジー小説大賞を終えて。感想や気がついたこと、などなど。

　　東岡忠良（あずまおか・ただよし）

【5】ファンタジー小説大賞7位の検証と奨励賞の検証。

※このエッセイへのご意見・ご感想・誤字脱字・等がありましたら、お気軽にコメントして下さい。
　お待ちしています。

【一】『Ｓ級パーティーから追放された劣等剣士、天界から追放された堕天使さんと出会う。もうお互い人生に疲れていたので、一緒にスローライフを目指します』

38位『Ｓ級パーティーから追放された劣等剣士、天界から追放された堕天使さんと出会う。もうお互い人生に疲れていたので、一緒にスローライフを目指します』

編集部の評価。
①元冒険者と堕天使で送るスローライフという、珍しい切り口で王道をいく作品といった印象。
②堕天使のティアが可愛らしく、エルディとのほのぼのした絡みにほっこりさせられる。
③キャッチーな展開とテンポの良さが素晴らしく、スローライフ好きな読者をしっかり癒してくれる安定感があると感じました。

※作者樣の特徴。
作者『九条蓮@㊗重版㊗書籍発売中』樣のプロフィールなどの検証。
・第７回スターツ出版文庫大賞『大賞』受賞。
・カクヨムコン6『ComicWalker漫画賞』受賞。
・他にも電子書籍を販売。

①発表されている小説の数は5作品。

・それぞれの作品の『ジャンル』と『原稿用紙換算』。

「ファンタジー　186827　468枚」

「青春　345024　863枚」

「青春　7035　18枚」

「現代文学　3286　9枚」

「恋愛　11190　28枚」

この数字を見て分かるのが「他の投稿サイトで主に活躍されていて、アルファポリスへ初めて投稿したファンタジー小説で受賞された」ということ。

②受賞作品について。
『タグ』ですが、
「異世界」「ざまぁ」「スローライフ」「冒険者」「ほのぼの」「日常」「ファンタジー」「堕天使」「第16回ファンタジー小説大賞」

③実際に読んでみた感想。
『186827字　章は69』で『１章　6～7ページ』つまり毎日、6～7ページを更新されているということ。
　主人公の一人称による告白によって物語が進んで行く。
「次はどうなるんだろう？」ととても気になる持って行き、先へ先へと読ませる文章が続く。
　とても書き慣れている人だと感じた。　
『特別賞』受賞。
　本当におめでとうございます！　

【二】奨励賞42作の研究。
・書籍化経験あり。
『ひつじのはね様 10位』
『チドリ正明@縮地→7月5日発売！！様 17位』
『サエトミユウ様 24位』
『ぽんぽこ@書籍発売中!!様 31位』
『福山陽士様 339位』
『まるせい様 418位』
『小蔦あおい様 461位』
『まるせい様（２作目奨励賞） 776位』

・書籍化経験なし。
『k-ing様 3位』
『カナリア５５様 6位』
『猫石様 9位』
『Hinaki様 11位』
『水空 葵様 14位』
『撫羽様 15位』
『於田縫紀様 19位』
『野良乃人様 20位』
『飛燕 たばさ様 23位』
『於田縫紀様（２作目奨励賞） 28位』
『果　一様 29位』
『きのこのこ様 36位』
『カッパ様 42位』
『喰寝丸太様 44位』
『ういの様 47位』
『新川キナ様 52位』
『猫石様（２作目奨励賞） 55位』
『山椒様 69位』
『荒井竜馬様 71位』
『夜刀神一輝様 73位』
『KUZUME様 74位』
『Ayum様 76位』
『成瀬リツ様 88位』
『まにゅまにゅ様 90位』
『志位斗 茂家波様 101位』
『よっしぃ様 103位』
『しょうわな人様 106位』
『菊池 快晴様 143位』
『水空 葵様（２作目奨励賞） 146位』
『瑛珠様 216位』
『海堂金太郎様 400位』
『春光　皓様 914位』
『卯月ましろ@低浮上様 1772位』
以上で分かるのが！
①８の賞を受賞された方々で、
「大賞と読者賞のダブル受賞された『たぬきち２５番樣』」
「癒し系ほっこり賞を受賞された『ひよこ１号様』」
「特別賞を受賞された『如月　雪名樣』」
を除いた。
　つまり、
　８人中５人が『他の投稿サイトでの受賞歴を持つ。またはすでに小説の出版経験がある』という、高い確率になっている。
②42の奨励賞を受賞された方々でも、
「42人中8人が『他の投稿サイトでの受賞歴を持つ。またはすでに小説の出版経験がある』」　　　　
という結果だった。　
③以上で何が分かるかというと、
　アルファポリスの編集の方々の小説の評価能力は『かなり高い』ということ。
　仮にですが、投稿者の他の投稿サイトの受賞歴や、小説の出版経験を考慮していたと仮定すると、もっと数多くの受賞歴のある人達が選ばれるはずで、それがないところを見ると、かなり平等に評価をしていることが分かります。
　特に奨励賞は、
「順位や過去の受賞歴は関係なく選ばれている」ので、本当に面白い小説を書けば、高く評価してもらえる可能性があると考えます。
④そして順位つまり『読者による人気による評価』ですが、
「10位以内の受賞の確率は『5人なので1/2（２分の１）の確率で受賞される』」
「奨励賞でも受賞の確率は『4人なので4/10と高い確率になる』」
「40位以内の奨励賞を含む受賞確率ですが『24人なので24/40と半分以上とかなり高い確率となる』」
つまり、
「アルファポリスの読者層もかなり信用できる」
　ということ。
　では次回はどうすれば一歩でも受賞に近づけるかを考えてみたいと思います。

※複数受賞者の方は「のべ」で計算しており、２人で計算しています。

つづく。

2023年11月13日

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