第16回ファンタジー小説大賞を終えて。感想や気がついたこと、などなど。

【3】ファンタジー小説大賞３位・４位の検証。

【3】第16回ファンタジー小説大賞を終えて。感想や気がついたこと、などなど。

　　東岡忠良（あずまおか・ただよし）

【3】ファンタジー小説大賞３位・４位の検証。

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【一】『悪役令嬢？何それ美味しいの？　溺愛公爵令嬢は我が道を行く』

８位『悪役令嬢？何それ美味しいの？　溺愛公爵令嬢は我が道を行く』

編集部の評価。
①主人公や脇を固めるキャラ達が個性豊かで大変魅力的。
②悪役令嬢に転生した幼女ヒロインが両親と５人の兄に溺愛されるという人気設定をしっかり押さえている。
③事件の真相の追求と、冒険者になるべく自らの力で人生を切り拓くなど、定番におさまらない痛快な物語。

※作者樣の特徴。
作者『ひよこ１号』樣のプロフィールなどの検証。
・小説家になろうで連載中。
①発表されている小説の数は２作品。

・それぞれの作品の『ジャンル』と『原稿用紙換算』。
「ファンタジー　434580　1087枚」
「ファンタジー　73382　184枚」

この数字を見て分かるのが「アルファポリスでのコンテンツは少ないが、『小説家になろう』を主な活躍場所にされている可能性がある」「ファンタジー系が得意」ということ。

②受賞作品について。
『タグ』ですが、
「異世界」「転生」「溺愛」「女主人公」「ほのぼの」「ファンタジー」「家族愛」「主従」

③実際に読んでみた感想。
　435967字で章が249もありました。
　つまり１章は『1750字　原稿用紙4枚』を書いて『細かく毎日更新する』という方法です。
　さすがに書き慣れた感じの文章です。
　一部、この作者さん独特だな、と思う箇所があります。
　１位から、この３位まで読みましたが、ある程度しっかりした文章能力的がないと、受賞は難しいと感じました。
『癒し系ほっこり賞』受賞。
　本当におめでとうございます！　

【二】『前世は冷酷皇帝、今世は貴族令嬢～幼女になった皇帝、父親にブタ貴族へ売られそうになったから家を捨てて冒険者を目指すもカリスマ性は隠しきれない～』

１３位『前世は冷酷皇帝、今世は貴族令嬢～幼女になった皇帝、父親にブタ貴族へ売られそうになったから家を捨てて冒険者を目指すもカリスマ性は隠しきれない～』

編集部の評価。
①冷酷さとカリスマ性を兼ね備えた皇帝が幼女の姿へと転生する、というテーマ性の面白さに引き込まれた。
②幼女皇帝の見た目の可愛らしさと、威厳のある口調のギャップが印象的で、キャラクター造形が巧みだと感じます。
③冷静になりきるための葛藤や、時折垣間見せる優しさなど、心情の描き方も丁寧でした。

※作者樣の特徴。
作者『まさキチ』樣のプロフィールなどの検証。

・書籍化１作品。
・書籍化決定１作品。
・コミカライズ原作１作品。

①発表されている小説の数は５作品。

・それぞれの作品の『ジャンル』と『原稿用紙換算』。

「ファンタジー　77367　194枚」

「ファンタジー　112320　281枚」

「ファンタジー　128946　323枚」

「ファンタジー　１巻発売中」

「ファンタジー　コミックス１巻発売」

この数字を見て分かるのが「本数は少なくても、１巻の本にする量を必ず書かれている」ことと「ファンタジー系が得意」ということ。

②受賞作品について。
『タグ』ですが、
「異世界」「幼女」「冒険者」「無双」「ファンタジー」「皇帝」「ＴＳ」「第１６回ファンタジー小説大賞受賞！」

③実際に読んでみた感想。
　77367字あり、章が52ありました。
　１章を『1487字　原稿用紙3～4枚』をほぼ毎日更新していく形です。
　正直に率直な感想を書きます。
　ここまで、四人の受賞者の方々の小説を読ませて頂きましたが、僕個人の独断なのですが、この方『まさキチ』様の小説が一番上手いと感じました。
　もちろん、他の方々もかなりの上手さですが、頭一つ抜けている感じがしました。
　そして自分自身の文章力をもっと磨いていきたいと思いました。
　
『キャラクター賞』受賞。
　本当におめでとうございます！　　

つづく。

2023年11月6日

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