東岡忠良の本当にあった怖い話

【8】今、思えば絶対にあり得ない細かい不思議体験。

【8】今、思えば絶対にあり得ない細かい不思議体験。

※この小説へのご意見・ご感想・誤字脱字・等がありましたら、お気軽にコメントして下さい。
　お待ちしています。

──【8】──

　この回は具体的な体験ではないのですが、
「よくよく考えたら、これって不思議なことだったんだな」
　と思えることです。
　一つ目。
　ドアが勝手に開閉する。
　当時はそれが週に一回と頻繁に起こっていたので、それが不思議なことだとは全く思いませんでした。
　ドアノブの付いた押したり引いたりする応接間のドアなんです。
　例えば、階段を上っていると誰もいないのに、突然ドアが開いたり、逆に開いたドアが閉まったりしたのです。それもかなりの勢いで。
　当時の自分は、
「家の中の空気の流れがそうさせているんだろう」
　と思っていましたが、あるきっかけから一切の霊現象がなくなってからは、ドアが勝手に開閉することなんで一度もありません。
　つまり霊現象が多発した時にだけそれは起こっていたのです。
　二つ目。
　テレビが勝手に付いたり、消えたりする。
　勝手にテレビのチャンネルが変わる。
　電灯を点けていると、勝手に消えたり点いたりする。
　つまり電気製品が勝手に動いてしまうのです。　　　それは誰かがそこにいて勝手にスイッチやリモコンや触っているような感覚です。
　その当時は電気製品というのはそういう物だと思っていました。
　ですが、あるきっかけから一切の霊現象がなくなってからは、そういうことは現在まで全くありません。
　つまりその当時だけあった不思議な現象だったのです。
　この家の霊現象がなくなるきっかけの二つをお話する前に、高校時代に体験したバイト先の工場のお話を書こうと思います。
　
2024年3月21日

※当サイトの内容、テキスト等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
　また、まとめサイト等への引用をする場合は無断ではなく、こちらへお知らせ下さい。許可するかを判断致します。