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【6】二度も頭に蛍光灯が落ちてきた。そして二度目は!
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【6】二度も頭に蛍光灯が落ちてきた。そして二度目は!
※この小説へのご意見・ご感想・誤字脱字・等がありましたら、お気軽にコメントして下さい。
お待ちしています。
──【6】──
ある日、僕は高校から帰り、二階に上がって自室の引き戸を開けた。そして荷物を置こうと蛍光灯の下を通った時だった。
円形の蛍光灯が凄い勢いで、頭に落ちてきたのです。
落ちてから、天井裏から微かに、
「ふふふ……」
と言う女の声が聞こえたのですが、この頃はよく天井裏から人の声や物音がしていたので、
「まあ、こういうこともあるさ」
くらいに考えていました。
今になって思えば、一戸建ての家にも関わらず、二階の天井裏から声なんてするはずがないのです。
それくらい麻痺するほど、おかしなことが続いていたのです。
掃除機を持って来てもらって、髪の中のガラス片を取り除くと、畳に落ちているガラス片を掃除する。
この電灯に合う丸形蛍光灯を買いに行き、落ちた原因の天井の木ネジフックを、絶対に落ちないところに取り付けた。
かなり強く引っ張っても取れないことを確認する。
次の日、高校から帰ると、また落ちてくるのではないかと警戒しながら自室に入った。
落ちてくる気配はない。
そこで僕は思わず、蛍光灯の下に行き、
「落とせるものなら、落としてみろ!」
と大声で言うと、
人の力で引っ張ったかのように、勢いよく蛍光灯が落ちてきたのです。堕ちてきた電灯を、とっさに両手で受け止めたので、蛍光灯が割れることはありませんでしたが、そんなタイミングで電灯が落ちてくることなんて、さすがにありえません!
そして天井裏から男の声で、
「ハハハ!」
という声がはっきりと聞こえたのです。
「この部屋は間違いなくおかしい」
疑問が確信に変わった瞬間でした。
それでも何度も電灯を落とされたら困るので、しばらくの間、
「おい! もう二度と蛍光灯を落とすなよ!」
と独り言を言っていました。
そしてある日、真夜中に目が覚めておかしなモノを見ることになるのです。
2024年3月5日
※当サイトの内容、テキスト等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、まとめサイト等への引用をする場合は無断ではなく、こちらへお知らせ下さい。許可するかを判断致します。
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ある日、僕は高校から帰り、二階に上がって自室の引き戸を開けた。そして荷物を置こうと蛍光灯の下を通った時だった。
円形の蛍光灯が凄い勢いで、頭に落ちてきたのです。
落ちてから、天井裏から微かに、
「ふふふ……」
と言う女の声が聞こえたのですが、この頃はよく天井裏から人の声や物音がしていたので、
「まあ、こういうこともあるさ」
くらいに考えていました。
今になって思えば、一戸建ての家にも関わらず、二階の天井裏から声なんてするはずがないのです。
それくらい麻痺するほど、おかしなことが続いていたのです。
掃除機を持って来てもらって、髪の中のガラス片を取り除くと、畳に落ちているガラス片を掃除する。
この電灯に合う丸形蛍光灯を買いに行き、落ちた原因の天井の木ネジフックを、絶対に落ちないところに取り付けた。
かなり強く引っ張っても取れないことを確認する。
次の日、高校から帰ると、また落ちてくるのではないかと警戒しながら自室に入った。
落ちてくる気配はない。
そこで僕は思わず、蛍光灯の下に行き、
「落とせるものなら、落としてみろ!」
と大声で言うと、
人の力で引っ張ったかのように、勢いよく蛍光灯が落ちてきたのです。堕ちてきた電灯を、とっさに両手で受け止めたので、蛍光灯が割れることはありませんでしたが、そんなタイミングで電灯が落ちてくることなんて、さすがにありえません!
そして天井裏から男の声で、
「ハハハ!」
という声がはっきりと聞こえたのです。
「この部屋は間違いなくおかしい」
疑問が確信に変わった瞬間でした。
それでも何度も電灯を落とされたら困るので、しばらくの間、
「おい! もう二度と蛍光灯を落とすなよ!」
と独り言を言っていました。
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