本当にあった怖い話〜実話〜

東岡忠良

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【5】立っていた、そこにいるはずのない男。

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【5】立っていた、そこにいるはずのない男。

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──【5】──

 これは僕の弟の友人A君の話です。
 弟の友人A君が遊びに来ました。
 弟の部屋に行くには僕の部屋の前を通らないといけない作りになっています。
 A君は何度も弟の部屋へ遊びにきているので階段を上り、僕の部屋を通りました。
 その時は僕の部屋の引き戸が開いていて、部屋の中が見えていました。
「昼間なのに薄暗い部屋だな」
 と思ったそうです。
 A君は弟と談笑した後にトイレへ行くために一階に下りました。
 トイレを済ませて階段を上り、僕の部屋に差しかかった時です。
 僕の部屋に誰か居たそうです。
 A君に背中を向けて立っていたのは、作業着姿のとび職の人だったのです。
 A君の話によると、とび職人がよく履いているニッカポッカ姿なのが印象的だったのですが、
「待てよ。友達のお兄さんってまだ高校生だよな」
 と思ったとのことです。
 だとすれば。
「この人、誰だ?」
 と思うと怖くなって、友人である弟の部屋に急いで戻り、
「お前のお兄さんって高校を辞めて、とび職人になったのか?」
 と弟に話したとのことです。
 その謎のとび職人はそれっきり現れることはなかったのですが、
 A君は、
「幽霊を見たかもしれない」
 とショックを受けたとのことでした。
 そしてその部屋に住む僕はある日、高校から帰ると、あり得ないモノが頭に落ちてくる経験をしたのです。

2024年2月21日

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