本当にあった怖い話〜実話〜

東岡忠良

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【3】騒ぐ子供達の足音。

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【3】騒ぐ子供達の足音。

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──【3】──

 僕が中学生の時に、墓参りを兼ねて夏休みに田舎へ帰った時のことです。
 父は仕事のために行くことが出来ず、四日ほど新築の家にいました。
 母と僕と弟二人で帰ると、父が、
「昨日の深夜二時頃に、帰ってこなかったか?」
 と訊いてきました。
 当然、帰っているはずもなく、
「今、帰ってきたんだけど」
 と言うと、
 おかしいな? おかしいな?
 を繰り返すのです。
 昨日の午前二時頃に何があったのか訊いたのです。
 昨日の夜、父が深夜に寝ているとガチャガチャと玄関が開く音がして、
 キャッキャッ!
 と言う幼稚園児数人が騒ぐような声が聞こえてきたそうです。
 するとそのその数人の声がより一層、騒ぎながらドタドタと明らかに子供達が二階へ上がる階段を勢いよく上って行き、二階の僕の部屋に入って行く音がした、というのです。
 僕は、
「見ていないのにどうして僕の部屋に入ったって分かるの?」
 と訊くと、
「引き戸が開く音がしたから」
 とのことでした。
家の二階の部屋は三部屋あり、引き戸は僕の部屋だけで、他は全て開き戸だったのです。
 父は僕らが親戚の子供達を連れて帰ったのだと思ったらしく、二階の僕の部屋に行ってみると……。
 誰もいなかった。
 そうです。
 幼い子供達が消えたのは、僕の部屋でそこは不思議なことが絶えない部屋だったのです。 
 
2024年2月20日

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