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新しい自分(女体化しても生きていく)
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いったい、どうしてこんなことになったんだろうか・・・。
俺にはその理由が全く分からない。
昨日の夜までは確かに俺は俺だった。
2018年3月31日
この日が俺が俺でいた最後の日だった。
その日は珍しく朝から体調もよく機嫌も良かった。
だからお昼過ぎから外に出て、綺麗な桜を眺めて
「綺麗だな」という感想を心で発した。
何の変哲もない一日だった。
明後日から俺は大学生になるわけで、こんなにも素晴らしい一日を
入学前に過ごせて本当に良かったとすら思っていた。
そして、その日はいつもより早くに寝た。
おそらく日が変わる前には眠りについていたと思う
「明日もいい日になりますように」なんて子供みたいなことを考えたりもした。
だけど・・・。
4月1日の朝、俺はあまりにも強い腹痛によって、強制的に起こされた。
その時の俺はまだ気が付いていなかった。
自分の体に起こった変化に。
急いで、俺はトイレへ駆け込む。
痛い。痛い。痛すぎると心の中で叫びながら、必死の形相を浮かべて。
なぜか胸のあたりが重たくなったそんな感覚はあったが、
気のせいだろうと思いながら、トイレへと座り込んだ。
その瞬間、俺は目を疑う光景を見てしまう。
(え、は、ど、どういうこと!?
なんで俺、こんなものをパンツに付けているんだ!?)
俺が見たもの、それは紙製のオムツのようなもので、
それがなぜか俺の下着に張り付いていたのだ。
それだけではない。
俺がそのことに驚いている間に、自分の股から
何か得体のしれないものが流れ出したようなそんな感覚を感じたのだ。
それも肛門から流れたようなそんな感覚ではない。
股間から出ているようなそんな感覚。だけど俺の股間に
そんな液体を噴出するような機構はないはず。
そう思っていた。
だけど、俺の股間には昨日の晩まで確かにあった男の証明はどこかへ消えていた。
その代わりと言っては何だが、
明らかに割れ目のようなものが股間の表面にできていたのだ。
俺はうろたえた。
(なんなんだ!?これ。というか俺のあれはどこへ・・・)
そして、そんな異常事態に驚いている間もなく、
またしても鋭い痛みが俺を襲った。
しかし、先ほどとは違い、どこからその痛みが来ているのかはわかる。
その痛みの個所にいやいやではあったが、手を触れた。
何かドロッとしたものが手にこびりついた。
俺はそれを本当に嫌だったが、見る。
それは血。
ただ体を切ったときに出てくるような血とは明らかに違う
液体と固体の中間のような、そんなドロッとした血だった。
そしてどことなく臭かった。
例えようのない匂いがその血から発されていた。
俺は一瞬にして、何かの病気にかかってしまって、
こんな幻覚を見ているのかもしれないと思った。
そうとしか考えられないような異常事態の数々。
ただ一つだけ、ある仮説が生まれはしたが、それは男である俺がなるわけもないことだ。
その仮説は俺の心の奥底へ封じ込め、この血が止まることを素直に願った。
(この血が止まれば、俺は病院へ行くんだ)
そんな確固たる決意を胸に秘めながら、止まるのを待った。
数分後、やっと一時の安息を手に入れたかのように、血の放出は止まった。
まだ痛む腹部を抑えながら、パジャマと下着をずり上げようとした。
だが、ここでまたしても俺は違和感を感じてしまう。
(うん?なんで俺、こんな可愛らしいパンツと
パジャマを着用しているんだ・・・。)
俺がつけていた下着はフリフリのフリルが付いたピンク色のもので、
それを覆い隠すパジャマは女の人が着るような可愛い感じのパジャマで、
俺が今まで着たことのないものだった。
というか、こんな格好を男がしていたら
間違いなく変態のレッテルを張られるだろう。
あれ?ということは俺は変態ということになるのでは・・・。
変態という二文字が俺の頭の上でちらつきだしたが、
そんなことを気にしている場合ではない。
なんでこんな恥ずかしい格好を今しているのか分からなかったが、
病院へ行くためには身支度をしなければならないわけで、
俺は渋々パジャマをずり上げると、トイレを飛び出した。
向かった先は自分の部屋。
しかし、ドアを開いた先にあった自分の部屋は俺の知っているものではなかった。
トイレへ駆け出した際には痛みと眩暈で見れていなかった俺の部屋・・・。
机の上には明らかに女性のものとわかる化粧品の数々にファッション雑誌。
そして本棚の中には少女漫画がびっしり並べれれていて、
ベッドの上には可愛らしいぬいぐるみが数体いて、
布団も女の人が使うような可愛らしいものに変貌していた。
この時点で、俺の脳裏にさっき封じ込めた仮説がひっそりと顔を出してくる。
しかし、これも幻覚だ。となかなかに無理のある考えでその仮説を打ち払った。
(キッとこれは幻覚、幻覚に違いない)
そう信じたかった。
クローゼットを開けるまでは・・・・。
もう俺は諦めて、今の自分を受け入れることにした。
クローゼットを開けた先にあったもの、それはすべて女性用の衣服だった。
フワフワしているワンピースや短すぎるのではと思われるようなスカート、
そして自分の胸のためにあるブラジャー、女物の下着の数々。
この時までは気づいてはいたが、
どうにかその現実を受け入れられないこともあった。
それは胸だった。
トイレに行くときも出た時も、薄々感じてはいたが、やはり重かった。
意識しないように努めていたが、
自分のブラジャーが目に入った途端、急に意識してしまう
それと同時に先ほどから起きていたこの不可解な事態についての結論が出た。
なぜ、腹痛が走って、股間の割れ目から血が出ていたのか。
それは生理だったから。
そのためのナプキンが下着についていたのだし、
ピンク色の下着ももし生理の血が溢れても、
色的に大きく影響しないようにするためだったのだ。
そしてこの割れ目にしろ、胸にしろは俺が女になってしまったからあるわけで、
男の証明なんて、そこにあるはずがない。
さらに言えば、化粧品やファッション雑誌は
女らしさをさらに際立たせるためにあり、
ぬいぐるみやかわいらしい部屋の装飾品については女だから
こういうのが好きで、飾っているのだ。
そう、俺は2018年3月31日を境に男ではなくなり、
2018年4月1日から女として生きていかなければならなくなってしまったのだ。
どうして、こんな超自然的な事態に直面してしまったのかは想像できない。
だけど、こんな姿になっても自分は自分なのだ。
これからも生きていかなければいけない。
新しい始まりの前にまさか女になってしまうだなんて、
誰にも想像できないこと。
でも、もしかしたらまたいつか先の未来に、俺はまた男に戻れるかもしれない。
俺はそんな淡い希望を抱きながら、今後、どう生きていくのかを考えた。
(やっぱり女になったんだから、結婚して、子供を妊娠して、
産んで、夫の帰りを・・・。ってあれ?
なんか今自然に女性的な未来を考えてしまったような・・・。
ま、いっか。こんなことになってしまったんだから、
受け入れて楽しまなきゃね。)
もう既に女性的な考え方に侵食されつつあったが、
もう全てを受け入れることにした。
(こうなったら、女として自分を磨きまくっていい男をゲットするぞ!!)
そうして意気込みを新たにした元男は、女としての第一歩を踏み出すのだった。
これからも生き続けていくために・・・。
俺にはその理由が全く分からない。
昨日の夜までは確かに俺は俺だった。
2018年3月31日
この日が俺が俺でいた最後の日だった。
その日は珍しく朝から体調もよく機嫌も良かった。
だからお昼過ぎから外に出て、綺麗な桜を眺めて
「綺麗だな」という感想を心で発した。
何の変哲もない一日だった。
明後日から俺は大学生になるわけで、こんなにも素晴らしい一日を
入学前に過ごせて本当に良かったとすら思っていた。
そして、その日はいつもより早くに寝た。
おそらく日が変わる前には眠りについていたと思う
「明日もいい日になりますように」なんて子供みたいなことを考えたりもした。
だけど・・・。
4月1日の朝、俺はあまりにも強い腹痛によって、強制的に起こされた。
その時の俺はまだ気が付いていなかった。
自分の体に起こった変化に。
急いで、俺はトイレへ駆け込む。
痛い。痛い。痛すぎると心の中で叫びながら、必死の形相を浮かべて。
なぜか胸のあたりが重たくなったそんな感覚はあったが、
気のせいだろうと思いながら、トイレへと座り込んだ。
その瞬間、俺は目を疑う光景を見てしまう。
(え、は、ど、どういうこと!?
なんで俺、こんなものをパンツに付けているんだ!?)
俺が見たもの、それは紙製のオムツのようなもので、
それがなぜか俺の下着に張り付いていたのだ。
それだけではない。
俺がそのことに驚いている間に、自分の股から
何か得体のしれないものが流れ出したようなそんな感覚を感じたのだ。
それも肛門から流れたようなそんな感覚ではない。
股間から出ているようなそんな感覚。だけど俺の股間に
そんな液体を噴出するような機構はないはず。
そう思っていた。
だけど、俺の股間には昨日の晩まで確かにあった男の証明はどこかへ消えていた。
その代わりと言っては何だが、
明らかに割れ目のようなものが股間の表面にできていたのだ。
俺はうろたえた。
(なんなんだ!?これ。というか俺のあれはどこへ・・・)
そして、そんな異常事態に驚いている間もなく、
またしても鋭い痛みが俺を襲った。
しかし、先ほどとは違い、どこからその痛みが来ているのかはわかる。
その痛みの個所にいやいやではあったが、手を触れた。
何かドロッとしたものが手にこびりついた。
俺はそれを本当に嫌だったが、見る。
それは血。
ただ体を切ったときに出てくるような血とは明らかに違う
液体と固体の中間のような、そんなドロッとした血だった。
そしてどことなく臭かった。
例えようのない匂いがその血から発されていた。
俺は一瞬にして、何かの病気にかかってしまって、
こんな幻覚を見ているのかもしれないと思った。
そうとしか考えられないような異常事態の数々。
ただ一つだけ、ある仮説が生まれはしたが、それは男である俺がなるわけもないことだ。
その仮説は俺の心の奥底へ封じ込め、この血が止まることを素直に願った。
(この血が止まれば、俺は病院へ行くんだ)
そんな確固たる決意を胸に秘めながら、止まるのを待った。
数分後、やっと一時の安息を手に入れたかのように、血の放出は止まった。
まだ痛む腹部を抑えながら、パジャマと下着をずり上げようとした。
だが、ここでまたしても俺は違和感を感じてしまう。
(うん?なんで俺、こんな可愛らしいパンツと
パジャマを着用しているんだ・・・。)
俺がつけていた下着はフリフリのフリルが付いたピンク色のもので、
それを覆い隠すパジャマは女の人が着るような可愛い感じのパジャマで、
俺が今まで着たことのないものだった。
というか、こんな格好を男がしていたら
間違いなく変態のレッテルを張られるだろう。
あれ?ということは俺は変態ということになるのでは・・・。
変態という二文字が俺の頭の上でちらつきだしたが、
そんなことを気にしている場合ではない。
なんでこんな恥ずかしい格好を今しているのか分からなかったが、
病院へ行くためには身支度をしなければならないわけで、
俺は渋々パジャマをずり上げると、トイレを飛び出した。
向かった先は自分の部屋。
しかし、ドアを開いた先にあった自分の部屋は俺の知っているものではなかった。
トイレへ駆け出した際には痛みと眩暈で見れていなかった俺の部屋・・・。
机の上には明らかに女性のものとわかる化粧品の数々にファッション雑誌。
そして本棚の中には少女漫画がびっしり並べれれていて、
ベッドの上には可愛らしいぬいぐるみが数体いて、
布団も女の人が使うような可愛らしいものに変貌していた。
この時点で、俺の脳裏にさっき封じ込めた仮説がひっそりと顔を出してくる。
しかし、これも幻覚だ。となかなかに無理のある考えでその仮説を打ち払った。
(キッとこれは幻覚、幻覚に違いない)
そう信じたかった。
クローゼットを開けるまでは・・・・。
もう俺は諦めて、今の自分を受け入れることにした。
クローゼットを開けた先にあったもの、それはすべて女性用の衣服だった。
フワフワしているワンピースや短すぎるのではと思われるようなスカート、
そして自分の胸のためにあるブラジャー、女物の下着の数々。
この時までは気づいてはいたが、
どうにかその現実を受け入れられないこともあった。
それは胸だった。
トイレに行くときも出た時も、薄々感じてはいたが、やはり重かった。
意識しないように努めていたが、
自分のブラジャーが目に入った途端、急に意識してしまう
それと同時に先ほどから起きていたこの不可解な事態についての結論が出た。
なぜ、腹痛が走って、股間の割れ目から血が出ていたのか。
それは生理だったから。
そのためのナプキンが下着についていたのだし、
ピンク色の下着ももし生理の血が溢れても、
色的に大きく影響しないようにするためだったのだ。
そしてこの割れ目にしろ、胸にしろは俺が女になってしまったからあるわけで、
男の証明なんて、そこにあるはずがない。
さらに言えば、化粧品やファッション雑誌は
女らしさをさらに際立たせるためにあり、
ぬいぐるみやかわいらしい部屋の装飾品については女だから
こういうのが好きで、飾っているのだ。
そう、俺は2018年3月31日を境に男ではなくなり、
2018年4月1日から女として生きていかなければならなくなってしまったのだ。
どうして、こんな超自然的な事態に直面してしまったのかは想像できない。
だけど、こんな姿になっても自分は自分なのだ。
これからも生きていかなければいけない。
新しい始まりの前にまさか女になってしまうだなんて、
誰にも想像できないこと。
でも、もしかしたらまたいつか先の未来に、俺はまた男に戻れるかもしれない。
俺はそんな淡い希望を抱きながら、今後、どう生きていくのかを考えた。
(やっぱり女になったんだから、結婚して、子供を妊娠して、
産んで、夫の帰りを・・・。ってあれ?
なんか今自然に女性的な未来を考えてしまったような・・・。
ま、いっか。こんなことになってしまったんだから、
受け入れて楽しまなきゃね。)
もう既に女性的な考え方に侵食されつつあったが、
もう全てを受け入れることにした。
(こうなったら、女として自分を磨きまくっていい男をゲットするぞ!!)
そうして意気込みを新たにした元男は、女としての第一歩を踏み出すのだった。
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