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団長&副団長 × アミル
曖昧で淫らな関係Ⅱ ★
しおりを挟むベッドに顔を押し付けて荒い息を吐いていると腰を上げさせられた。
息を整える間もなく団長の指が後穴に入り込みカイルの吐き出したモノを掻き出そうと深いところから壁を擦り外まで出される。
激しく貫かれ快楽を得ていた場所には過ぎた刺激に泣いて嫌だと訴える。
「だんちょ、おっ、それ、イヤっ。
嫌です、……ぅっ」
止めてと懇願するのに団長の手は止まらない。
カイルのモノ全てを出さなければ気がすまないといった執拗な動きだった。
快感に苛まれ続け抵抗の意思も無くした頃、団長の手が止まる。
ほっと息を吐いたのも束の間、腰を掴まれ後穴に熱いモノが触れたことに緊張を覚えシーツを掴む。
力が入らずうつぶせで腰だけ上げさせられた体勢に羞恥を感じる余裕もなかった。
そのまま入り込んできた団長のペニスに一瞬呼吸を失う。
圧倒的な質量にカイルのモノで広げられたはずの内壁がみちみちと悲鳴を上げていた。
「かっ、はっ……っ」
上手く息が吸えなくて救いを求めた手が何かに当たる。
掴んだ物に細く安堵の息を吐く。
どうにか肩を起こして団長を振り返り、震える手で香油の瓶を差し出す。
「団長、これ……」
傾いた小瓶の口から香油がアミルの背に垂れる。
「団長の、いっぱいで、苦し、です……。
これで……、っ、え……っ!?
あっ……! くっ、……ぅ」
団長のペニスが突如膨張した。
すでにいっぱいだった場所が更にみっちりと密着し動く隙間もない。
苦しさに涙を滲ませ細く息を吐く。
見かねたカイルがアミルの頬をするりと撫で、団長に声を掛ける。
「団長、一回抜いてください。
アミルを壊す気ですか」
まったくとため息を吐くカイルの言葉を受けてゆっくりゆっくりとペニスが引き抜かれ圧力が消えていく。
完全に抜かれほっと息を吐いたところでカイルがアミルに目を閉じてと告げる。
わけがわからないまでも指示に従い目を閉じると身体がひっくり返された。
脚を押さえられ大きく開かされる。
ベッドに仰向けで両足を開いた格好を取らされていることに高揚が冷めかけた身体に熱が戻ってくる。
大きく脚を開いて、二人に弄られて赤くなった乳首も、先ほどまでカイルや団長のモノを飲み込んでいたいやらしい穴も全て晒していることにぞくりと興奮が蘇りペニスが勃ち上がったのを感じる。
「あ、自分の格好を想像して興奮した?
少し勃ち上がってきたよ」
自分のペニスがどうなっているかを説明されて頬が熱くなる。
「せっかくアミルの中に出したのに。
俺の全部出されちゃったねえ」
そう言いながら少しだけ入れた指で入口付近をくるりと撫でる。
「ん……」
緩やかな刺激が心地よくて脚が揺れる。
また少しだけ奥に進んだ指が柔らかく中を撫でた。
痛みと緊張で少しだけ強張っていた身体が、散々弄られ緩められて快感を得ていたことを思い出し綻んでいく。
「アミルの身体見るの久々だけど結構筋肉ついてきたね」
俺とか団長に比べたらまだまだだけどと言いながら反対の手で腹筋から腰骨までをなぞられて、またペニスが持ち上がったのを感じた。
開いた脚の内側を指が撫でる。皮膚の薄い場所をするりと刺激される感触に脚が震えた。
弱い刺激でもアミルの身体は反応しカイルの指を締め付ける。
「アミルの中、俺の指をきゅうきゅう締め付けてる」
もっと欲しい?と聞かれて唇を震わせる。
団長の前で欲しいと答えるのにはまだ抵抗があった。
ねえ、と重ねた問いに答えられずにいたら咎めるように乳首をきゅうと抓まれる。
「ああんっ!」
乳首への刺激は一度だけでまたゆっくりと中を指が蠢く。
快感が足りなくてもどかしさに身を捩る。
腰を揺らし始めたアミルに笑うような吐息と興奮に上擦る息遣いが落ちる。
「気持ち良さそうだね」
ぐぐ、と奥まで指を入れられて唇を押さえて声を堪える。
「んんっ!」
抑えきれずに声を漏らしたとき、腿に熱い手が触れた。
カイルの指が引き抜かれ、代わりに少し太いものが入ってくる。
団長の指がゆっくりと奥へ進み甘い吐息が漏れる。
「ん……、ふぅっ……」
躊躇うようなぎこちない動きがもどかしくて、でも気持ち良くて、脚がゆらゆらと揺れてしまう。
入口をくっと広げられ、もう一本指が入ってくる。
細かく息を吐いて指で広げられる快感に耐えた。
「痛くないか?」
「んっ、……いい、です。 ……んっ!」
素直に答えたら乳首を突かれて小さく悲鳴を漏らす。
薄く目を開けるとカイルの指がふにふにと乳首を押しつぶし快感を与えていた。
「アミルは団長には素直だよねえ」
俺には中々言ってくれないのにと言いながら反対の乳首にも手を伸ばし摘まみ上げた。
カイルが与える快楽に腰を揺らし、団長の指を締め付ける。
「ああんっ! んっ、やぁっ!」
「イイって言ってよ」
強めに抓まれて快感に身悶えしては太い指をきゅうと締め付け快感に鳴く。
時折中を蠢く団長の指が広げられ、きつく目を閉じ快感に身を震わせた。
団長の指がゆっくりと引き抜かれ、熱い猛りが脚に擦りつけられる。
「アミル」
名前を呼ぶ声に目を開くと欲の混じった目で見下ろす団長と勃ち上がったペニスが目に入り息を呑む。
脚に擦りつけられる熱と、欲望を感じさせる動きに解された中が期待にうねった気がした。
「入れてもいいか?」
「あ……」
団長が猛るペニスに手を這わせ欲望を見せつける。
視覚に受ける衝撃にこくりと喉を鳴らす。
先ほどよりも大きくなっているのではないかという錯覚すら起きるほど団長のペニスは猛り切っていた。
答えを待つ団長に頷き、開いた足を少しだけ広げた。
アミルの答えに団長は欲望を抑えるように息を吐いてペニスを入口に当てる。
ひくりと期待に震える身体。
恥ずかしさよりも快楽への渇望が勝っていた。
香油を足した団長のペニスがゆっくりと穴を広げながら入ってくる。
目を閉じてもぐちゅりと鳴る水音が、めまいがするほどいやらしくて興奮を煽った。
「あ……っ、はぁ……っ、は……」
「アミル……っ」
奥まで埋め込まれてその質量に切れ切れに息を零す。
苦しい、けれど、……気持ちいい。
動きを止め、心配そうな声を漏らす団長へちゃんと伝えなきゃと目を開く。
「団長ぉ……っ」
「苦しいか?」
頬を撫で気遣う視線を向ける団長へ大丈夫だと頷く。
「少し……、でも気持ちい、っぁ! いい、です……」
気持ち良いと訴え羞恥に潤んだ瞳で団長を見上げると嬉しそうに微笑みくちづけられた。
「……! ……っ、……っ!!」
口内に入り込む舌の熱さやざらりとした感触にめまいがする。
厚みのある舌が口内を這いまわる様が酷く淫らなことをされている気分だった。
「ん……、ふ……ぅっ、……っん」
舌を吸われ、軽く噛まれ、経験したことのない快感に意識がぼうっとしてきたとき、カイルののんびりした声が割って入った。
「団長、そろそろ離さないと酸欠で意識飛びますよ。
アミル多分キスしたことないんで」
「……っ!」
驚きに息を呑む音が聞こえて口内を蹂躙していた舌が離れていく。
苦しさに喘ぎ団長を見つめると驚きを浮かべカイルを見ていた。
「俺はしたことないですよ」
団長の視線を受けてカイルが答えるとアミルに視線が戻ってくる。
「アミル、本当か……?」
「はい……、初めて、です」
恥ずかしさを感じながらも正直に答える。すると団長が本当に嬉しそうに頬を緩めた。
「……っ!」
胸が甘く締め付けられるような感覚にアミルの身体に変化が起こった。
団長のペニスが埋め込まれた場所が緩み、まるで自ら奥まで迎え入れる体制を整えたようだった。
アミルの中が緩んだことに団長も気づき、動くぞと声をかけるとゆっくりと腰を進める。
先ほど見た猛りが自分の中に埋め込まれているのだと思うと、少しの恐れとそれを上回る快楽が襲った。
欲の籠った団長の視線が身体を這う快感に、中が更にうねり団長を求める。
「もっと、動いても大丈夫か?」
限界だと言うように囁く団長。
脈打つペニスが堪えきれないというように内壁に擦りつけられ、我慢の限界だと教える。
アミルが頷くと団長が大きく動き出した。
「……っあ! ああんっ!」
途端に激しく襲う快感の波に声を上げびくびくと身体を震わせる。
「アミル、良いか?」
「あっ、イイ……、です」
良いと素直に答えると見ていたカイルが不満気な声を上げる。
「アミルはなんで団長にはそんなに素直なの?
俺には中々言ってくれないのに」
文句を言いながらつうっとペニスを指でなぞり悪戯に快感を与えてくる。
「やっ、ん!」
だって、と口にすると「だって何?」と答えを促してくる。
「だってカイル、イジワルな聞き方しかしないから……っ」
一々アミルの身体の反応を口にしながら聞いて来るし、アミルが欲しいって言うまで中々入れないで焦らしたりイジワルなことばかりする。
「えー、でもそれは仕方なくない?
アミル、焦らされるの好きでしょ。
イイところを外されて、気持ち良くなりたくって泣きそうな顔で見てくるの、……すごくエロい」
「っ……、好きじゃないっ!」
あまりの言い様に大きな声で否定する。
途端身体を襲った快感に息を詰めた。
「は……っ、っう」
「く……っ、う……」
腹筋を使ったせいかいっぱいに団長のペニスを埋め込んだ腹に響いてしまう。
急激に締め付けられた団長も苦しそうに息を漏らした。
「あ、団長、ごめんなさっ、あっ」
「余裕だなアミル」
カイルと話していたことを咎められぐぐっと奥まで貫かれる。
向けられる嫉妬の視線に身体が燃え上がるように熱くなった。
焼けつく視線に感じ入り団長を締め付けてしまう。
快感に喘ぐ僕を獰猛な目で見下ろした団長が抜ける寸前まで引き抜いたペニスを一気に奥に押し込む。
「ああああっ!!」
あまりの快感に悶え逃げを打つ腰を引き寄せられ奥をぐりぐりと刺激される。
良いかと聞かれてイイと涙交じりに答える。良過ぎておかしくなりそうだった。
「アミルはこっちの方が良いみたいだぞ……!」
「乱暴に揺すられる方が好き?
焦らされて焦らされて欲しいってお願いするときすっごく蕩けた目してるのに」
耳元で吹き込まれる囁きに違うと首を振るアミルを嘘つきと嗤う。
「でも俺には素直じゃないアミルでもいいよ?
俺に散々焦らされて欲しくて待ちきれなくて、自分から腰を動かしちゃうまでとろとろにして可愛がってあげるから」
ね?と胸に指を滑らせ微かな刺激にも震えるアミルを弄ぶ。
激しい団長の動きと、裏腹のカイルの緩やかな愛撫にどうしようもなく高ぶる自分がいた。
カイルには全部わかっている。
激しく突き上げられる悦楽も、じわじわと嬲られ追い詰められる快感も、快楽に屈し懇願する悦びも。
全てアミルの身体は知っていて、どの快楽にも悦んでいることを。
「~~~~~っ!」
羞恥に言葉を失う僕へ、全て見透かしたカイルが笑んだ。
いよいよ激しくなる団長の動きに絶頂の予感に震える。
熱いペニスを締め付けて昇り詰めようと快感を追う。
「――っ!!! あああああっっ!!!」
達する直前、狙いすましたようにペニスに絡んだ手にアミルの身体は激しく痙攣し絶頂を迎えた。
団長のペニスをぎゅうと締め付けて身悶えするアミルの中に遅れて達した団長の精が放たれる。
熱い飛沫を身体の奥で感じながら絶頂の余韻に身を震わせる。
団長も射精の快感にしばし耐えた後、ペニスを引き抜きカイルに恨めし気な目を向けた。
「お前なぁ……っ」
怒りの籠った目で睨む団長へカイルは口元だけで笑った。
「お返しですよ」
先ほどの意趣返しだと言われて団長も文句が言えなくなってしまう。
感じる疲れに目を閉じると不穏な言葉が降ってきた。
「俺、まだ足りないんだけど」
そう言いアミルの脚に当てられる熱。
ぱちと目を開けるとそそり立ったカイルのペニス。
余韻に浸っていた思考が一気に醒める。
身の危険を感じ身体を起こしたアミルの目に映ったのは硬さを取り戻した団長のペニス。
アミルの中に精をぶちまけたはずのペニスはまた臨戦態勢に入っていた。
「む、ムリですよ……」
震える声で訴えるとカイルの腕が首に絡みつき肩を引き寄せる。
「無茶はしないからもう一回」
入れさせてと腰に擦りつけられた熱に恐怖を覚える。
カイルの腕から逃れようと絡みつく腕を押し返していると、団長が肩に手をつきアミルの耳元に囁いた。
「アミルがどうしても無理だというなら強いることはしないが、叶うならまたお前の中で果てたい」
同時に軽く耳の上部を噛まれ、舌で舐められる。
一瞬の痛みと耳の中を這う舌にぞわりとした感覚が走った。
「待っ……」
制止を掛けるアミルを遮るようにカイルが取った手首にくちづけを落とし、団長が腿を撫でる。
「いいでしょう、アミル?」
「いいか? アミル」
似たような言葉で懇願され弱い場所をそれぞれに刺激される。
与えられる快感にゆっくりと勃ち上がる自身のペニスに絶望を覚えながら、笑みを浮かべる二人を見つめた。
結局アミルは快感に抗えず何度も達し、それぞれの精を中で受け止めた。
酷く満足そうにアミルを抱えベッドに倒れ込んだ二人に恨み言がよぎったけれど、頭や頬を撫でる優しい感触にもういいかと目を閉じる。
二人の体温を感じながら身体を襲う途轍もない疲労感に落ちるように眠りについた。
翌日も朝から元気だった二人とは裏腹に、目覚めたアミルは指一本動かせなかった。
上級ポーションてそのためにあるんじゃないから。
渡された小瓶にそんな文句を言う気力もなかった。
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