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団長 × アミル

求める心 ★

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 制服の留め具を外していく手が時折肌を掠め、ぞくぞくとした刺激を走らせていく。
 脱がされ露になった上半身に団長の手が触れ、身を震わせた。
 どこへ触れても敏感に反応を返す身体に団長の手の動きがどんどん大胆になる。

「アミル、そんなに乱れたら我慢できなくなる」

「だって……、ひゃんっ!」

 表面をなぞられるだけでぞくぞくとした刺激が走るのに、団長の視線が更に快感を高めていく。

「どこに触れたら感じる?
 どうしてほしい?」

「そんなの、わからなっ、あっ!
 ……~~!!」

 正確に言うとどこを触られても怖いほど気持ち良かった。
 最初だけで今は触れられていないペニスからも先走りが零れ、団長から与えられる快楽の強さを示している。

「教えてはくれないのか?」

 団長の手が円を描くように胸をなぞる。
 掠めるだけの快感に震えるアミルのペニスからまたぽたりと雫が零れた。

「あっ……!」

 団長があえて強い刺激を外していることにアミルも気づいている。
 それでいて、これほどに感じて欲望を昂らせていた。

「団長、イジワルしないでください……」

「イジワル?」

 不思議そうな声を装っているけれど目は僕の反応をつぶさに観察している。

「アミルのいいところを知って気持ち良くさせたいだけだ。
 おかしなことじゃないだろう?」

 そう言いながら胸の頂を触れるか触れないかくらいの動きで刺激する。
 控えめな刺激に腰を揺らすと勃ち上がったペニスも揺れ団長が嬉しそうに目を細める。

「こういうのも好きか?」

「……っ」

 言い当てられて顔が熱くなる。
 もっとと刺激を欲しがりながらも焦らされる喜びに興奮していた。

「全部……」

 見られている求められていることに身体が熱くなっていく。

「全部気持ち良くてどれがいいかなんてわかりません。
 団長の好きにしてほし……っ、ああんっ!!」

 きゅうっと乳首を抓まれて甲高い悲鳴を上げる。
 急な刺激に喜んだ身体はだらだらとペニスから先走りを溢れさせていた。

「本当に?
 どこに触れても?」

「あっ、あ……っ、はい。
 団長の好きなように触って……、……っ!」

 ココも?と指を近づけ下から掬うように穴の側を撫でられて震える。

「あ……っ、好きに……、っん。 ……。
 ――触って、ください」

 言葉を切って団長を見上げて視線と共に懇願する。
 アミルを見下ろす団長の視線は焼けつくような熱を帯び、更に僕の熱を高めていった。




 香油を手に垂らし準備をする団長を潤む瞳で見つめる。
 団長の手からする水音だけで期待に胸が震えた。
 温まった香油でヌルつく指が埋められ、久々に中に迎えた指の感触に身体が喜びを訴える。
 入口から少しずつ慣らすような動きにもっとと中が蠢き指を締め付ける。
 団長の指を悦ぶような動きに羞恥と快感で涙が滲んだ。

「アミル、苦しくないか?」

 痛みも苦しみもない、気持ち良さでどうにかなりそうだった。

「気持ちい、です」

 舌っ足らずな声で快感を伝える。
 まだほんの少し弄られただけなのに信じられないほど気持ち良かった。

「アミルのここも気持ち良さそうにぴくぴくしてるな」

 団長の視線が張り詰め雫を垂らす昂りに注がれる。
 雫を溢れさせる度に広がる穴を見つめられ、羞恥に身体が熱くなる。

「や、ぁ、見ないで、くださっ……!
 あああっっ……!」

 言葉の途中でナカの壁を撫で擦られ耐えられず飛沫が飛んだ。

「あっ、あっ、あっ……!」

 団長の指を締め付け気持ち良さに身を捩る。
 極浅いところを動いていた指が締め付ける律動の合間に少しずつ奥へ進み始める。
 達した身体の中を触られる感覚に気持ち良い声が止まらない。

「あくっ、あ、あんっ」

 奥を太い指に擦られて快感の声を上げる。
 達したばかりなのにまた立ち上がる欲望に団長が手を伸ばした。

「あっ、ダメぇっ!!」

 静止を無視して団長の手が包み込む。

「~~~~っっっ!!!」

 快楽に身を跳ねさせる僕を団長が見つめる。
 ぐっと内壁を押す指の感触、ペニスを包み優しく扱く手の感触、どちらの刺激によってかもわからず身を震わせて達した。

 ペニスから離れる手から雫が落ちる。
 団長の手を汚す白濁にどうしようもなく興奮した。

「団長、好きです……」

 発した言葉は熱に浮かされたものだったのかもしれない。
 言うつもりもなかった言葉が心から零れ落ちた。

「知ってる」

 柔らかい声で肯定し団長が微笑みを浮かべる。
 愛おし気な表情に胸に温かいものが広がっていく。

「いいんですか?」

 こんな僕が、団長を好きでも。
 飲み込んだ苦さは団長には伝わらない。

「何がだ?
 お前の想いなら知ってるし、嬉しく思ってる」

 気持ちを受け入れてもらえていたことに喜びは湧く。
 触れてくれることも嬉しい。
 ほんのわずかに胸を刺す「どうして?」だけが喜びに切なさを混ぜる。
 一瞬噛んだ唇を見咎めた団長の目が険しさを帯びる。

「もしアイツのことを言おうとしているのなら止めておけよ」

 乱暴にされたくなかったらなと落とされる低い囁きにぞくりとしたものが走る。
 名前すら出すなと言われたみたいでそれ以上聞けなくなる。

 代わりに、白い物で汚れた脚を広げ瞳を見つめる。
 まだ埋め込まれたままの指をきゅうと締め付け快感に満ちた吐息を漏らす。

「こんな淫らな僕でもいいんですか?」

 後ろに手を付いて身体を視線でなぞる。
 赤く色づいた胸の尖り、自分で吐き出した液体で汚れた腹、団長の手で果て力を失ったペニスは視線に晒されたことでまた勃ち上がりかけていた。立てた片膝は誘うようにゆるく開かれて、淫らさを強調する。
 見上げる団長の瞳が剣呑な気配を増した。

「アミルっ、煽るな……っ」

 興奮に満ちた吐息を吐いて増やした指で奥を突く。
 激しくなった指の動きをアミルの身体は喜びをもって迎え入れた。


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