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プロローグ ★
しおりを挟む――とぷり。
蜜を零した先端を指の腹でなぞられて小さく悲鳴を上げる。
「ホント強情だよね」
咎める言葉でありながらその声はとても楽しそうだ。
事実、楽しんでいる。
僕が快楽に陥落して自ら求めるのを待っている。
「副団長、もう……、止めてくださっ……!」
「カイル、だよ?」
忘れちゃったのなら思い出すまで教えてあげるけど?と口元を吊り上げるカイルに震えが走る。
恐怖と、言い知れない未知の感覚に。
「カイルっ、止めて……っ!」
拒否の声を上げると中で動いていた指がイイところを刺激する。
たまらず悲鳴を上げて腰を引くけれど、カイルの膝の上で足を開かされている体勢で逃げることは叶わない。
少しだけの抵抗はすぐに阻まれてしまう。
浅いところを撫でられ背を逸らして快楽に震える。
「そろそろ言ってくれるかな?
俺も気持ちよくなりたくなってきちゃった」
腰に押し当てられた熱に、快楽を知った身体が期待に震える。
「それともこのまま指だけでイかせてほしい?」
どっちでもいいよ?と囁くカイルに我慢していた一言が零れた。
「……れて」
「ん?」
問い返す音に楽しさが増す。
「入れて……」
「入れて、……それから?」
僕を追い詰めるように言葉を繰り返しその先を言わせようと言葉を重ねる。
くちゅ、と音を立て引き抜かれる指の感触に抵抗の意思は奪われた。
「……イかせて」
一つ零れたら後はなし崩しだ。
「入れてっ! カイルので僕の中を突いて!
お願いだからっ、……イかせてぇっ!」
後ろにいるカイルの顔は見えない。
けれど笑っているのがわかる。
「いいよ? 俺のペニスでいっぱい突いてアミルのことイかせてあげる」
だって声が酷く満足そうに笑っている。
「だからいっぱいイってね」
くくっと笑った音と共に剛直が一気に中に入ってきた。
「ああああっ!」
熱くて硬いペニスに貫かれてそれだけで達した。
僕の弱いところを知り尽くしたカイルの手にかかっては成すがままになるしかない。
カイルの作り出す快楽に屈した僕は泣き叫びながら何度も絶頂を迎えた。
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