妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
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感想ありがとうございます。
幸せに暮らしているからこそ妹のことがショックで罪悪感に苛まれてしまいました。
妹のことは義務ではないですが通常であれば親に連絡が行き、それが無理なら姉に〜となるものだと思います。なぜ噂で聞くまで何も知らなかったのか、など謎が残りますね。知らせたのか、知らせなかったのか、知らせることを望まなかったのか。その後の人生についての提示はあったのか、などなど。
姉視点ではわからないことが多く思考が空回りしているのは否めないです。
突然知らされた妹の境遇にショックを受け混乱している最中です。
現状重く切ないお話ですが、この先で姉妹とも幸せになれます。そう思いながら書いていました。
読んでいただいて、姉の心情を理解してくださってうれしいです。
感想ありがとうございました!
完全に関係を遮断するのではなく、せめて近況を教える、手紙のやり取りはさせる、などしていればこのようなことにはならず、後々姉が苦しむこともなかったかもしれません。
お偉方の手抜かりなのか、姉の新しい家族による拒否なのか。
姉妹の心に本当に寄り添ってくれる人はいなかったのだと思います。
読んでいただいてありがとうございます。
感想もありがとうございました!
感想ありがとうございます。
罪悪感を持つ必要はない、夫や姉に近しい人はきっとそう言って慰めてくれる。
けれど苦しい。そんな心情でしょうか。
姉は何も悪いことはしていない、それとは別に助けを求める妹に何もできなかったという思い、それ以上に何もしようとしなかった負い目があるのだと思います。
嫁いだ後に噂を聞き、それでも安寧を捨てられないとの思いを抱えています。
今からでも遅くないのは確かなので行動を起こせば罪悪感から逃れることができるかもしれません。
姉は抑圧されてきたいい子なので周囲が嫌がっているのを察してわがままを言えなくなってしまうタイプです。
妹と会いたい、連絡を取りたい、など言えなかったのでした。ここにも大人たちの罪があります。
読んでいただいてありがとうございました!
感想ありがとうございます。
魅了の力という危険な力があり、それを知られてしまったために妹は過酷な境遇に身を置くことになってしまいました。
愛された記憶があっただけに孤独はつらかったと思います。
長じて孤独の理由を知ってからは周囲の視線に耐えなければならなかったことも幼い身には有り余り。
危険な力でも隔離された村などで平凡な暮らしを送ることもできたかも、ですが両親は魅了の力が発覚した後に自分たちのこれまでの対応を棚に上げ妹を悪者として罵るような者たちですので離れて暮らした方がお互いのためだと思われます。
両親のそういった態度が妹が家族と引き離された一因で、特殊な力を持つ妹の保護者として不適格とされました。
両親が妹の身を真に案じ国に掛け合っていれば妹が家族と絶縁状態になることはなかったのです。
妹の周囲が酷いのはその通りで、心を痛めている姉も苦しんでいますが行動には移してなく、行動してくれる誰かがいればきっと妹の不幸はなかったはず。
公式に妹に課されたのは力を制御することだけでした。
悪意と保身のため妹を貶めた侯爵家、それをネタにして嗤う者たち。
少数の悪意とその他大勢の好奇や歪んだ感情で引き起こされる炎上と同じかなと。
大騒ぎになったのはパーティ会場近くまで戻っていたことなど不幸な偶然が重なったからですが、幼馴染が『魅了の力』を口にしなかったら妹がこのような境遇に置かれることがなかったのは事実で、幼馴染もそれを深く悔い、罪悪感を持ちながら成長します。
ざまぁを書いたつもりはありませんでしたが、見方によってはそう見えてしまう、難しいですね。
何もできなかった姉の罪悪感に焦点を当てた物語なので重く暗く、ひたすらに苦い話でしたが、この物語の先で妹はきっと幸せになります。
作者が書きたいと思い作った物語は作者のものですが、
読み手の方がどのように感じるかも様々だと思いますので。こうして感想を教えていただくのはありがたいです、ありがとうございました!
どうしてもダークなものを書きたかった気分だったのです。
※妹側の話はもっと重くダークなので万が一開くときはご注意ください!
ダークすぎる世界観ですみませんでした。
虚実混じる『噂』でしか知らない姉視点でも妹が置かれた環境は過酷ですね。
でもこの先にきっと救いがあります。
妹の境遇に寄り添った優しいお言葉ありがとうございます。
読んでいただいて、感想もありがとうございました。
今は罪悪感があっても、仮に妹と再会して交流を持ったとした時、ご主人が妹にやさしくすると過去の両親のトラウマで彼女までおかしくなるんじゃないかと思う。ただ、未了という力を持った妹国が放置するのは悪手だと思います。それこそ他国との交渉時に秘書か何かにして連れて行ってハニートラップの一つも仕掛ければ国の為になるし、件の広域俗気からの怒りも「国のため」なら少しは溜飲が下がるのでは?
感想ありがとうございます。
必要以上に優しく接することがあれば妹の能力もあって夫が魅了されているのではないかと疑心暗鬼になってしまったと思います。
おっしゃるとおり危険な力なので監視は続いております。姉に届いた『噂』と実態には乖離が。。。
魅了を国のために使う考えも上層部にはきっとあったと思います。利益や危険度、他国との関係など思惑が絡み合った結果、リスクを負う必要はないと考えたようです。
大変に感想の返信が遅れて申し訳ありません。全くログインしていなかっため気づけず、、今更過ぎると思いながら返信をしております。
読んでいただけて、感想もいただきありがとうございましたm(_ _)m
魅了ってよくよく考えたらコントロールできちゃうのも怖いなぁ。妹も妙な能力もったばっかりに可哀想に…。姉妹して境遇が悪かったとしかいえないなぁ。
まぁ噂は噂で実は妹も幸せになってる可能性←魔法省みたいな公的機関預りで危険な能力餅が娼婦は無いと予想。もある訳で。この姉は自身が幸せでも不幸でも罪悪感に苛まれてるのかもしれんけど不遇な子供時代の分も幸せになって欲しいと思っているだろう義家族の為にも幸せになって欲しいです。
境遇が悪かった←この言葉が物語の全てです。
姉も妹もどちらも普通のいい子なので。
おっしゃる通り噂は妹に怨みを持つ相手が悪意を籠めていますので、姉が思ったほど不幸ではないと思います。
危険能力の持ち主なのは変わりませんし魔法省の監視が完全になくなることもないでしょう。
義家族も姉の幸せを望んでいて、夫とも心を通い合わせています。周りに支えられ幸せになれると思います。
返信遅くなり申し訳ありません。
鋭い考察、感想嬉しかったです、ありがとうございます!
仕方ないよね
全てを引き受けられるわけじゃないし
下手に近づいたら自分の生活が危なくなるし
実の親に愛される、っていう根っこの部分を持っていかれちゃったんだから
今度は幸せになってほしい
おもしろかったです!
姉の立場で妹に手を伸ばすことは難しく。
それでも細い糸のような繋がりは持てたんじゃないか、ということに罪悪感があるのだと思います。
幸せにはきっとなれます!(そして思い出す罪悪感……ですが)
読了も感想もありがとうございます、うれしいです!
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