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「ぇ…?」
「ありがとう。俺のために今まで言うの我慢してくれてたんだよな?
…俺こういうことニブいみたいでさ、たぶんいっぱい苦しい思いさせてた、よな…ごめん」
「かなめさま…」
「はは…伊月が泣くとこ俺初めて見た。てかなんか俺まで泣けてきたんだけど…」
言葉通り、要様の瞳も、潤みだす。
「…お前がさ、何に不安になってるのか分かんないよ。何が不安?」
「…あ、貴方に、…嫌われたのではないかと…」
「なんで俺が伊月のこと嫌うの?
そんなこと絶対にないし、大丈夫だよ。」
「っ…」
「…俺はお前のこと…そうだな…仕事出来るし、優しいし、ほんとに格好いい大人だと思ってる。
なんか照れ臭いけど、俺も伊月が傍にいると安心するし、ずっとお前に仕えて欲しいって思ってたよ。」
いつの日か、混乱する貴方の頭を撫でて落ち着かせた時のように、号泣する私の頭を、要様は優しく撫でてくださった。
「…お前の気持ち、嬉しい。言ってくれてありがとう。ちゃんと受け止めて、考えるからな。伊月」
そう言って、涙目でにこりと微笑む要様。
要様は、私が思っていたよりも、ずっと大人になられていた。
貴方が好きです。
大好きです。
もう言葉にしても、いいのですね。要様…
「ありがとう。俺のために今まで言うの我慢してくれてたんだよな?
…俺こういうことニブいみたいでさ、たぶんいっぱい苦しい思いさせてた、よな…ごめん」
「かなめさま…」
「はは…伊月が泣くとこ俺初めて見た。てかなんか俺まで泣けてきたんだけど…」
言葉通り、要様の瞳も、潤みだす。
「…お前がさ、何に不安になってるのか分かんないよ。何が不安?」
「…あ、貴方に、…嫌われたのではないかと…」
「なんで俺が伊月のこと嫌うの?
そんなこと絶対にないし、大丈夫だよ。」
「っ…」
「…俺はお前のこと…そうだな…仕事出来るし、優しいし、ほんとに格好いい大人だと思ってる。
なんか照れ臭いけど、俺も伊月が傍にいると安心するし、ずっとお前に仕えて欲しいって思ってたよ。」
いつの日か、混乱する貴方の頭を撫でて落ち着かせた時のように、号泣する私の頭を、要様は優しく撫でてくださった。
「…お前の気持ち、嬉しい。言ってくれてありがとう。ちゃんと受け止めて、考えるからな。伊月」
そう言って、涙目でにこりと微笑む要様。
要様は、私が思っていたよりも、ずっと大人になられていた。
貴方が好きです。
大好きです。
もう言葉にしても、いいのですね。要様…
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