要様、大好きです!(性的な意味で)

みき

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要様が告白されるというセンセーショナルな事件から1ヶ月経った。
その間、橘家ではいつもの日常が流れていた。

偶然を装って要様の裸体を観察したり、要様が連れてきたご友人を睨んで牽制するのはいつものことである。


「ただいま…」

だが、その日帰宅された要様は、どこか様子がおかしかった。
いつもより暗い表情で、落ち着きがないような気がした。
学校で何かあったのだろうか。

「伊月…ちょっと、相談したいことがあるんだけど、後で俺の部屋に来てくれない?」

私におずおずと声をかけてきた要様。
本当に珍しい。
「かしこまりました。」


雑務を片付け、私は要様の部屋に向かった。
要様はやはり沈んだ表情で、私を部屋に招き入れた。

「…誰にも言わないで欲しいんだけど」
「承知しました。決して口外は致しません。」

要様はたくさんの間をとってから、口を開いた。

「今日…さ、
また告白されたんだ」

「っ…」

また、か…。まったく、油断も隙もないな。要様にこんな暗い顔をさせるなんて、相手はいったいどこの誰だ。

「この前と同じ方ですか?」
「違うんだ…。……同じクラスの、やつで。」

要様の目が、挙動が、ソワソワと落ち着かない。何にそんなに戸惑っているのだろう。

「要様?」
「それが、さ……その……男、なんだよね」
「ッ!?」

雷が落ちたのかと思うくらいの、衝撃だった。

私以外の…男にまで…貴方は…っ

失神しそうな私を置いてきぼりにして、要様は堰を切ったように話し出した。
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