淫魔と俺の性事情

みき

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イチャ甘小話

昔の写真2

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「~~~っ……」

ご主人様が手に持つ機械を覗きこむ。そこに写った写真に思わず息を飲んで悶絶した。
こちらに向かってピースしながら、今よりあどけない顔で笑うご主人様。可愛すぎる。
白いシャツに黒いズボンを着ていた。これが人間界の制服なのだろうか。清純そうな感じが逆にエロい。

「…他にはねぇの?」
「友達と撮ったのとかは…あると思うけど…」

指でスライドする度にすぐ違う写真が出てくる。便利だよな。人間界の道具は。

さっきと同じ服を着て机に座り、何人かの人間の男女に囲まれて楽しそうに笑ってる主人。ほんっと可愛いなおい…
聞くと、今より10年くらい前に学校で撮られた写真らしい。

「これは部活してるとき…これは修学旅行の時の、だと思う」

何やらボールを持って運動をしてる主人。仲間と同じ柄の服を着て、タオルで汗を拭ってる主人。
大きな部屋で薄い服…浴衣っつーんだっけ?それを着て、複数の人間の男と雑魚寝する主人。
…おい、ご主人様の肩に腕回してるの誰だよ。…この写真の男も…やけに距離近くねぇか?…なんかムカついてきた。  

「…こいつらと今でも関わりあんの?」  
「へ?…そうだなぁ…たまに連絡取るやつはいるけど、会ったりとかはあんまり………アレクは?…なんか写ってる女の子、すごい綺麗な子ばっかりだったけど…」
「……」

不安げに俺を見上げてくるご主人様。

……なんだ……ご主人様も、俺と一緒か。

横に座るご主人様に手を伸ばして、抱き寄せる。

「今の俺には、ご主人様だけだよ。他の奴なんて興味ねぇし…どうでもいい。……ご主人様は?」
「……知ってるだろ」

少し照れたように目を逸らしながら言うご主人様が可愛すぎて、ギルバートが居ることも忘れて思わずキスをしてしまった。

昔の誰かに嫉妬するなんて馬鹿らしいな。
今ご主人様の隣にいるのは俺なんだから。

昔の写真に夢中になっているギルバートの手にぶら下がるコウモリが、バサリと一度羽ばたいた。
「あ!そうだ。せっかくコウモリ持ってきたし、三人で写真撮ろーぜー」

こいつにしては悪くない提案だ。ご主人様も、なんか嬉しそう。
俺はそっとご主人様の手を握った。

“記録シマス”


俺とご主人様の思い出が、増えていく。

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感想 3

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