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みき

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高校生×高校生 フェラ

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「えっ…えっ!?和真かずまっ!?ちょ…なにっ」
「…」
「どこ行くの…?ねぇっ」

授業が終わったことを示すチャイムの音と共に教室の扉が開き、足早に入ってきたのは俺の恋人だった。
彼は無言で俺の手首を掴むとそのまま手を引き廊下に出た。
どこに向かっているのか分からず声をかけても彼は一言も発さなかった。
(怒ってる…?でも、昼休みのときは普通だったし…)

「ねぇ…和真…っ」
名を呼んだその時、彼の足が止まった。
目の前には“保健室”のプレートがかけられた部屋。
和真はドアに手をかけ中に入っていく。手を掴まれたままの俺も、足をもつれさせながら中へと入る。

和真は内側から鍵をかけると俺を扉に押し付けた。
「っ…」

ようやく目があった。見上げる彼の呼吸は荒く、凄絶な色香を放ってた。

「かず、ま…?」

なんでこんな…興奮して…
「…はぁーっ…はぁーっ…悪い、椿つばき…」

和真はそういうとおもむろに俺の制服のズボンに手をかけた。カチャカチャとベルトを外す音がする。
「あっえ!?和真っ?」
「ムラッときた…抱かせて」
「は、はあぁっ!?」

ベルトを緩め、チャックを下ろすと、和真は跪き、おもむろに顔を寄せてきた。
意図を理解した俺は、あわてて和真の頭を抑えて制止する。

「ちょっちょっと待ってよ!なんでっいきなりっ」
「だから、ムラッときたんだって。抵抗すんな」

和真は煩わしそうに頭を掴む俺の手を払うと、強引に下着をずり下ろした。
「あっ」
拒否の言葉をあげる前に、飛び出した俺の性器は、和真に咥えられてしまった。
「んっ!?…やめっ…やめて和真っ…~~~っ!」

濡れた暖かな感触に自身を包まれ、ビクリと体が跳ねた。
なんで、なんで、こんな急に。

舌が敏感な部分を抉る。
「んっふ!…ぁ…あ」

彼の行為を止めさせようと、和真の髪を掴む。それを咎めるように思い切り吸われる性器。
ビクンッと跳ねる腰。
「ああ、アッ…んっ!…かず、まぁっ…!!」

荒くなる呼吸。
学校でこんなことするなんて絶対いけないのに。
気持ち、いい。

「あっ…だめ、だめだってぇ…あっ…離して…ん、ぅ…」
「…ん、ちゅ…」
「かずまぁ…!」

無意識に、腰がカクカクと震える。

「だめ、…あっダメ…も、おれ…」
「…ん、」
「つ、ぅ、…ぁ、~~~~っ…!!」

我慢できず、俺は和真の咥内に射精した。

「っ、はえーな」
「はぁーっ…ハァーッ…ん、っ…かず、ま…」
和真は吐き出された精液を当然のように飲み込んでそう言った。

おれ…あっさりイかされた…

身体を襲う脱力感に、俺はズルズルとドア伝いに座り込む。
荒い息を整えていると、不意に発せられた、声。

「ヒューー♪1年生のカップルはお盛んだね」

聞こえるはずのない第三者の声に、バッと顔をあげる。
和真も素早く後ろを振り向いた。

入ったときには閉まっていた簡易ベッドのカーテンが開かれ、そのベッドの上に一人の生徒が腰かけていた。ニヤニヤとこちらを見て笑い、足をぷらぷらと揺らすその生徒には、見覚えがあった。

「かなや、せん…ぱい…」

二年生の金谷かなや先輩だ。

「いやー起きたら喘ぎ声するからビックリしちゃったよー。」

みら、れた…見られてしまった。こんな、こんなところ…言い訳なんて出来ない。思い付かない。

目の前の和真を見ると、和真も冷や汗をダラダラ流してた。必死に言い訳を考えているみたいだ。

「あ、…あの、これは…」
「ん?なんか二人とも顔色悪くない?大丈夫?」
「あ…えと…」
「二人ってやっぱりそういう関係なんだねー」
「……、引きました…よね」
「引く?なんで?」

金谷はきょとんとした顔で聞き返してきた。
その反応に俺たちは戸惑ってしまう。

「恋人同士ならそりゃセックスもするでしょー?俺もたまに使うんだ。ここ。保健室って燃えるし」

使う?燃える?え、まさか金谷先輩も?

「ここ、あんま人こないからヤるにはいいけど、一応始める前に人がいないか確認した方がいいよ。ほら、俺みたいなサボリくんにまた公開プレイする羽目になるかもだし」

金谷はケラケラ笑うとベッドから下り、上履きを履いた。

「俺もう帰るからベッド使っていいよ。」
「あ…はい」
「あの、このこと他の人には…」
「言わない言わない。俺たち3人の秘密ね。じゃあねーごゆっくりー」

金谷はそう言うと保健室から出ていった。
俺と和真は暫く呆然としてた。

「…金谷先輩って、ゲイだったんだな」
「…そうだね。あんなあっさり受け入れて……っていうか、見られた!フェラしてるとこ見られたじゃん!馬鹿!和真のバカっ!急にサカって、何考えてんだよ!」
「…悪かったよ…」

end
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