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教室にて
休み時間になってから淳平の席に近付く。
のんきに机に頬杖をついてウトウトする淳平の頭に、俺は思い切りチョップしてやった。
「いってぇーな!なにすんだよっ」
「俺置いて逃げた罰」
「逃げるに決まってるだろ!こえーんだよあの二人!」
思い出したようにぶるりと体を震わせる淳平。
大げさだなぁ。
「あ、でも俺も今日初めて怖いと思ったかも。皆瀬のこと」
「おせーよ…あいつ絶対いつかお前のために人殺すぞ…」
「それは言い過ぎでしょ」
淳平視点
1週間ぐらい経った昼の話だ。
「あー、淳平くんじゃーん」
「よぉ……長谷川」
デジャヴだ。
屋上にいる清水先輩と皆瀬と俺。
違うのはここに、廉がいないこと。
なんでまた、とか、いつからつるむようになったんだ、とか、いろいろ一瞬で頭の中を駆け巡るが、俺の足は答えが出るより先に前回よろしく逃げ出そうとしてた。
「はせがわー」
間延びした、だけどしっかりと聞こえる声量で俺の名を呼ぶ清水先輩の声。
「逃げんな。ちょっとツラ貸せ。」
「……はい…」
俺、死んだかも。
休み時間になってから淳平の席に近付く。
のんきに机に頬杖をついてウトウトする淳平の頭に、俺は思い切りチョップしてやった。
「いってぇーな!なにすんだよっ」
「俺置いて逃げた罰」
「逃げるに決まってるだろ!こえーんだよあの二人!」
思い出したようにぶるりと体を震わせる淳平。
大げさだなぁ。
「あ、でも俺も今日初めて怖いと思ったかも。皆瀬のこと」
「おせーよ…あいつ絶対いつかお前のために人殺すぞ…」
「それは言い過ぎでしょ」
淳平視点
1週間ぐらい経った昼の話だ。
「あー、淳平くんじゃーん」
「よぉ……長谷川」
デジャヴだ。
屋上にいる清水先輩と皆瀬と俺。
違うのはここに、廉がいないこと。
なんでまた、とか、いつからつるむようになったんだ、とか、いろいろ一瞬で頭の中を駆け巡るが、俺の足は答えが出るより先に前回よろしく逃げ出そうとしてた。
「はせがわー」
間延びした、だけどしっかりと聞こえる声量で俺の名を呼ぶ清水先輩の声。
「逃げんな。ちょっとツラ貸せ。」
「……はい…」
俺、死んだかも。
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