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「あの、五十嵐先輩」
「はいー?」
振り向くと見知らぬ生徒が立っていた。
短く整えられた髪が爽やかな印象のイケメンだ。
俺のことを先輩と呼ぶということは、どうやら後輩らしい。
少しだけ顔を赤くして、俺のことを見つめてた。
「誰?」
このあとの展開は、だいたい予想が付く。
「俺、一年の玉城祐二っていいます。入学した頃からずっと先輩のことが好きでした。俺と付き合ってください」
やっぱりな。
「うーん…ごめんね?俺誰とも付き合う気ないから」
「そう、ですか……じゃあ、俺と友達になってください」
彼の目は真剣だった。
「友達ねぇ…。玉城くん、だっけ?」
「はい」
「俺のこと好きならさ、俺が金もらって誰とでもヤるのは知ってるよね?」
「はい」
「俺そういうやつだよ?」
「はい」
「俺の回りウロチョロしてると、三年のこわーい先輩達に目つけられるかもよ?」
「構いません」
「うーん………わかった。じゃあなりましょ。トモダチ」
「本当ですか!?」
「うん」
「嬉しいです!じゃあ今日のお昼ご飯一緒に食べませんか?」
「まぁ、いいけど」
「やった。じゃあまた、お昼に迎えに行きますね」
玉城くんは目をキラキラさせて、笑顔で帰っていった。
「五十嵐先輩!」
宣言通り、彼は昼に教室に来た。
幼なじみのクラスメイト、淳平が、興味深そうに聞いてきた。
「誰アイツ?後輩?」
「うん。今朝コクられて、フったら友達になりたいって。」
「なんだそれ」
「変わってるよね。ちょっとご飯食べてくる」
「…なんか気になるんだけど…俺もついてっていいか?」
「いいんじゃない?」
「五十嵐先輩!」
「あーさっきぶり。こいつも一緒にご飯食べていー?」
後ろからやってきた淳平を指差して言う。
「はい!もちろんです。えっと…」
「長谷川。長谷川淳平。」
「玉城祐二です」
「とりあえず屋上行こっかー」
俺たちは三人連れ立って屋上への階段を登った。
「はいー?」
振り向くと見知らぬ生徒が立っていた。
短く整えられた髪が爽やかな印象のイケメンだ。
俺のことを先輩と呼ぶということは、どうやら後輩らしい。
少しだけ顔を赤くして、俺のことを見つめてた。
「誰?」
このあとの展開は、だいたい予想が付く。
「俺、一年の玉城祐二っていいます。入学した頃からずっと先輩のことが好きでした。俺と付き合ってください」
やっぱりな。
「うーん…ごめんね?俺誰とも付き合う気ないから」
「そう、ですか……じゃあ、俺と友達になってください」
彼の目は真剣だった。
「友達ねぇ…。玉城くん、だっけ?」
「はい」
「俺のこと好きならさ、俺が金もらって誰とでもヤるのは知ってるよね?」
「はい」
「俺そういうやつだよ?」
「はい」
「俺の回りウロチョロしてると、三年のこわーい先輩達に目つけられるかもよ?」
「構いません」
「うーん………わかった。じゃあなりましょ。トモダチ」
「本当ですか!?」
「うん」
「嬉しいです!じゃあ今日のお昼ご飯一緒に食べませんか?」
「まぁ、いいけど」
「やった。じゃあまた、お昼に迎えに行きますね」
玉城くんは目をキラキラさせて、笑顔で帰っていった。
「五十嵐先輩!」
宣言通り、彼は昼に教室に来た。
幼なじみのクラスメイト、淳平が、興味深そうに聞いてきた。
「誰アイツ?後輩?」
「うん。今朝コクられて、フったら友達になりたいって。」
「なんだそれ」
「変わってるよね。ちょっとご飯食べてくる」
「…なんか気になるんだけど…俺もついてっていいか?」
「いいんじゃない?」
「五十嵐先輩!」
「あーさっきぶり。こいつも一緒にご飯食べていー?」
後ろからやってきた淳平を指差して言う。
「はい!もちろんです。えっと…」
「長谷川。長谷川淳平。」
「玉城祐二です」
「とりあえず屋上行こっかー」
俺たちは三人連れ立って屋上への階段を登った。
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