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「っ…あ!…ぁあっ…あ!ひ、ぃっ…ッ」

「ああっ!れんくん!廉くん!…気持ちいいよっ」
「はぁ、あっ!ぁっ…ぁん、んっ」
「可愛いっ…はぁはぁっ…可愛いよ廉くんっ!…」
「ふぅ、ぅっ…あっささき、さんっ」

バックで突かれる度、感じる強い快感。
いやらしい水音が響く。
ここはビジネスホテルの部屋の中。
俺は今、このおっさんに抱かれてる。

「ああ…廉くんのお尻…小さくて、白くて、すごく綺麗だ…」
「っ、ふ…ぁ」

腰を振りながら、俺の尻を揉みしだいてくる変態。まじで気持ちわるい…

「あっあぁっ…ささきさん!俺、もうっ」
「ん、イきそう?…はぁっ僕も、イク…から…一緒にっ」
「ん、んんっ…は、ぁあああっ!」

前を擦られ、ナカのイイところを押し潰された瞬間、俺は達した。
ゴム越しにおっさんも俺の中で射精したのが分かった。

「はあっ…はあっ」
「は…はっ…」

背中にのし掛かる重み。耳に当たる荒い息。
出したんならさっさと抜けっつの…

「ん…」

暫くしてズルリと性器が抜かれ、俺は肩を引かれ仰向けにされた。おかげで見たくもないおっさんの顔と見つめあう羽目になる。

「好きだよ…廉くん…」
「……ん、」

寄せられる唇。重なりあうそれには不快感しかない。
眉を寄せて、相手が満足するのを待つ。
ああ…気持ち悪い。

「…シャワー、浴びてきていいですか」
「あ、ああうん…そうだね」
「じゃあお先に」

さっさとバスルームに入って、熱いお湯を全身に浴びる。
身体中くまなく洗って、唇を念入りに拭った。
なんでキスなんてするんだ…

バスローブを着て部屋に戻ると、おっさんもバスローブ姿で待っていた。
俺は手早く体の水気を取ると、すぐに学生服に袖を通す。

「…もう帰るのかい?」
「はい。明日も学校なんで」
「そっか…そうだよね」
「今日の分、貰えますか?」
「…ああ、うん」

おっさんは財布から万札を数枚取り出すと、俺に手渡した。
「それで足りるかな?」
「…はい」

思ったより少ないけど…まぁ、しょうがないか。ないよりマシだ。

「次はいつ会えるかな?」
「…わかんないですけどー…空いてる日あったらまた連絡してください。それじゃ」
「あ…廉くん…」

何か言いたげなおっさんを残し俺は部屋を出た。
金を貰ったらもう用はない。

俺は五十嵐廉。17歳。高校2年生。
男相手に、ウリをしてる。

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