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貞操帯付けられて 2
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俺の様子を見て、目の前の男は決心したようだった。
「君がこれ以上苦しまずにすむなら、俺は協力するよ」
「…助かる…」
俺は机に腰かける。
男はポケットからスマホを取り出した。
「少しの間だけ、我慢してね」
「ん…」
スマホのレンズをこちらに向けられる。直後、録画が始まった音が鳴る。
俺は体を震わせて、男の言動を見守る。
「触るね…」
「ん、」
片手にスマホを持ち、もう片方の手で貞操帯に触れる。鍵穴を探すように蠢く手のひら。
俺は見ていられなくて、顔を背けた。
ああ…何をしてんだろ…俺…。
「あった」
「っ、…」
男は鍵を手に取る。
「外すね?」
「ん…」
鍵穴に鍵を差し込み、回す。
カチリと音がして、重みと圧迫感が1週間ぶりになくなった。
「…ふ、…ふぅ…」
緊張の糸が切れた。
「取れたよ…」
俺はすぐさま下着を上げ、ズボンを正した。
男が手にもつ卑猥なそれを、奪ってポケットにしまう。
「…平気?」
録画停止ボタンを押して、男が心配そうに尋ねてくる。
いたたまれなくて、俺は顔を伏せながら返した。
「…助かった。動画、アドレスに送ってくれ…それじゃ」
「あ……」
何かいいたげな男を残し俺は空き教室を出た。
悪趣味な主人の元に、帰らなければ。
「君がこれ以上苦しまずにすむなら、俺は協力するよ」
「…助かる…」
俺は机に腰かける。
男はポケットからスマホを取り出した。
「少しの間だけ、我慢してね」
「ん…」
スマホのレンズをこちらに向けられる。直後、録画が始まった音が鳴る。
俺は体を震わせて、男の言動を見守る。
「触るね…」
「ん、」
片手にスマホを持ち、もう片方の手で貞操帯に触れる。鍵穴を探すように蠢く手のひら。
俺は見ていられなくて、顔を背けた。
ああ…何をしてんだろ…俺…。
「あった」
「っ、…」
男は鍵を手に取る。
「外すね?」
「ん…」
鍵穴に鍵を差し込み、回す。
カチリと音がして、重みと圧迫感が1週間ぶりになくなった。
「…ふ、…ふぅ…」
緊張の糸が切れた。
「取れたよ…」
俺はすぐさま下着を上げ、ズボンを正した。
男が手にもつ卑猥なそれを、奪ってポケットにしまう。
「…平気?」
録画停止ボタンを押して、男が心配そうに尋ねてくる。
いたたまれなくて、俺は顔を伏せながら返した。
「…助かった。動画、アドレスに送ってくれ…それじゃ」
「あ……」
何かいいたげな男を残し俺は空き教室を出た。
悪趣味な主人の元に、帰らなければ。
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