βは蚊帳の外で咽び泣く

深淵歩く猫

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αの性欲。

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ヌチュヌチュと…
命は一気に洋一のナカへと押し挿ろうとはせず…

カリの部分で何度も何度も丹念に前立腺を擦り上げながら徐々にナカを押し広げ
洋一は前立腺を擦られる快感にその背をビクビクと震わせながら
思わず懇願する…

「あっ…あっ…、ッ、命さんもう…もうっ!
 お願いだからきて…っ、焦らさないで…!」
「ッ…駄目だ。言ったろう?気持ち良くするって…
 今日は――一瞬でもお前に苦しい思いなんてさせない…」

そう命が壁に手をついたまま、涙目になっている洋一の耳元で囁くと
洋一の一物を手で優しく扱きながら再び前立腺を執拗に擦り出す…

「あ、きらさん…っ、も…ほし…、ふ…ぁ…あ…っ、命さんの、欲しいの…っ!
 意地悪しないで…お願い…っ!」

洋一は前からくる刺激と前立腺からくる刺激に耐えきれなくなり
もう一刻も早く疼くナカをどうにかしてほしくて――

「…ッ、ンぅ…」

命のモノを中途半端に咥え込んだ自らの孔に手を伸ばし
ナカに挿入りきっていない命の竿に指を這わせ
涙で濡れる瞳で命の方を振り向きながら精一杯甘えた声で洋一が強請る…

「も…コレ全部…、ふっ…ぁ…挿れて…、ンンッ、
 俺のナカ…命さんので満たして…お願いだから…、ッ」
「…ッ、」

その洋一の誘うような表情と声色に命の一物がドクンッと脈打ち
命の優しくしてやろうという思いも一瞬で掻き消える…

「――ッ…どうなっても…知らんぞ…?」
「どうなってもいいからっ、ッ、早く…っ、」
「…言ったな…?」

命の声のトーンが一段と低くなり
命は洋一の一物を扱いていた手を離し、両手で洋一の腰を掴むと
まだ半分も挿入っていなかった自身の一物を、前立腺を強く擦り上げながら
一気に押し込む

「ッ!ひっ…あ”あぁ”ああっ、」

パチンッ!と勢いよく洋一の臀部に命の腰がぶつかり
それと同時に洋一の一物からはビュルビュルと白濁液が吹きだし
壁にベッタリと飛び散り、シャワーの水滴と共に下へと滴り落ちていく…

「~~~ッ、ひぅぅ…ッ、」

洋一は快感で背をビクビクとのけ反らせながら震え
洋一のナカは余韻に浸るかのように細かな痙攣を繰り返す…

「ッ…何だ…挿れただけでもうイってしまったのか…?しょうがないやつだ…
 俺がまだ…イっていないというのに…っ、」
「ッ?!あ、まっ…、ッ、あぁあ”あっ、」

洋一が立っているのもやっとの状態で、余韻に浸る中
命が洋一の背にピッタリとくっつきながら緩やかな律動を開始し始め――

「あっ、あっ、あっ、、まっ、て…っ、んく…、待ってあきら…ッ、」
「ッ待たない…どうなっても知らんぞと…言ったはずだ…」

命はまだまだ余裕のある表情を浮かべ
弱弱しく頭(かぶり)を振る洋一の首筋や頬にキスを落としながら
背後から突く様にして命は腰を洋一の臀部にぶつけ

辺りにはシャワーの音と共に
パチンパチンという肌と肌がぶつかり合う音と
二人の荒い息遣いが小さく響き始める…

「はっ…はあっ…あっ…ンぅッ、あ、きら…さん…っ、ああっ、
 命さん…っ、」
「ッ、洋一…っ、」

命がナカを擦るつど…洋一のナカはもっともっとと強請る様に蠢き
熱いナカの粘膜は命のモノを離すまいと、キュウキュウと緩く締め付けながら
吸い付いついてくる…

そんな洋一のナカに、命は夢中になって激しい抽挿を繰り返す

「――今日は…、ッ、薬でおかしくなっている訳では無いのに…
 お前のココは…あの日以上に俺を感じて厭らしく絡みついてくるな…
 気持ちいいか…?ッ、…洋一…っ、」
「あっ、あぁっ、あっ、きもち、いいっ、、はっ、はあッ、ッ、
 あきらさん…気持ちいい…ッ、」

命に背後から激しく揺さぶられながら
うわごとの様に気持ち良いと呟く洋一に、命は満足げに微笑むと
洋一の快感に戦慄く背に、ついばむ様なキスの雨を降らせていく…

二人が激しく深く愛を確かめ合うなか

限界の近い洋一のナカはまるで、命から精子を搾り取ろうとするかのようにより
一層激しく収縮を繰り返しながら命を奥へと誘い

命も本能に従って洋一のナカに種付けをする為に
より深くその楔を激しく強く穿ちだす…

「ッイく…ッ、んぅンッもうっ、イっちゃう…ッ、あきらさ…っ、
 命さん…ッ、、」
「…ッ、イけ…洋一…っ、俺ももう…ッ、」

洋一のナカがビクビクビと激しくうねりながら
命のモノを奥に咥え込んだままキュウゥゥゥッと締め付け

命も最後の一押しと言わんばかりに
洋一の臀部にバチュンッと自身の腰をぶつけると
その最奥にドクンッと一気に熱い飛沫を解き放つ…

「……ッ、……ぅぁ…ぁ…、」

洋一が涙をポロポロと零し、その身体を歓喜で震わせるなか
命が呼吸を荒げながら熱い吐息と共に囁く



「…分かってるな?洋一…まだ終わらんよ…
 お前に味わせてやる…
 αの性欲がどんなものなのかを…」
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