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振り上げられた踵。
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「…なんだぁ~?」
狼が動きを一旦止め、前のめりになっていた上体を起こして声のした方を見つめ
他の男達も一斉に声のした方へとその視線を向ける…
するとそこには明るめの金髪に前下がりショートボブな髪型
白いワイシャツにグレーのスラックスという…
一見すると男か女か分から無い格好の、中性的で綺麗な顔立ちをした人物と
その隣には黒の五分袖Tシャツにオリーブのクロップドパンツという
ラフな格好をした長身で整った顔立ちの男性が立っており――
「…ッ、か…なめ…こーすけ…ッ、ど…して…、」
洋一は二人の姿を見て目を見開き、思わず呟き
浩介と要は人の合間を縫って見える洋一の今の状況に思わず駆け寄ろうとするが
周りの男達が要と浩介の前に立ちはだかる
「おっとぉ…今ショーの良いところなんだ…
邪魔はさせねーよ?w」
「そうそうwその綺麗な顔に傷をつけたくなかったら、さっさと立さんなよw」
一人の男がそう言いながら要の肩を掴み
要がスッと視線を鋭くしながらその手を軽く一瞥する
「――その汚い手で…私に触らないでもらえる?」
「あ”?」
要がそう言った次の瞬間、要は自分の肩を掴んできた男の手首を
凄い速さでガシッと掴むと、その男の手首を瞬時にギリギリと捻じり上げ
「い”ッ――てぇっ、、」
男は堪らず要の前に膝を着き
それと同時に洋一に圧し掛かりながらコチラを見ていた狼に向かって
要が冷たく睨みつけながら忌々し気に口を開く
「洋一を――返してもらうわよ?ケダモノ…」
「返す…?あー…ひょっとしてお前αか?コイツにマーキングした…
女のαとはこれはまた――随分と珍しいのが紛れ込んだものだなw」
狼が要を興味深そうに見た後、要たちの方を向いて泣いている洋一の顎を掴み
狼が洋一の顔を強引に自分の方へと向かせる
「何だ~お前…
女に突っ込まれてマーキングされちゃったのかぁ~?んん~?ww」
狼が卑下た笑みを浮かべ
洋一の涙を頬から目元にかけ、舌でヌルッと舐めとりながら
周りの男達に指示を出す
「おいお前ら…あの二人を殺さねー程度に痛めつけろ。
そして女の方を俺の所に連れて来い…
コイツを目の前で犯し終わったら――
今度は女の方をコイツの目の前で犯してやるw」
「りょ~かぁ~いw」
「待ってましたw」
洋一の手首を押えている男以外
周りの男達はゾロゾロと要と浩介の方へと向かって歩きだす…
「ッ!?やっ…めてっ!二人に酷い事しないで…っ!」
洋一が狼に泣きながら懇願する
「お前は優しいなぁ~…wけど――」
「ひッ、ぃ、あ”あぁあ”あああ”ッ!」
「ッ!洋一っ!!!」
「クソがっ!!」
狼が凶悪な笑みを浮かべながら
再び腰を進め始め――
「人の心配をしている場合じゃないぞ?βくんw」
狼が楽しそうにそう言うと
呼吸を求め、口をハクハクと開き
その口の端らから苦しくて飲み込み切れない唾液をタラタラと溢れさせる
洋一の口に自身の口を重ねながら狼が洋一の口内を貪り出す…
「ン”ン”ッ…やぁ…っ、ンう”ぅッ…嫌ぁ…っ!」
洋一は顔を逸らして嫌がるが
その間にも狼のモノはちょっとずつちょっとずつ洋一の孔を抉り始め
プツッ…
「ッ!!!」
亀頭が洋一の孔に沈み
孔の何処かが切れたのか、辺りに微かに血の匂いが漂い始め
狼と、数人のαが興奮し出す
「ッ、洋一…っ、貴様…ッ!!!」
要もその匂いを感じ取り
飛び掛かって来る狼の仲間をいなしながら洋一の元へと進もうとするが
いかんせん数が多い為、要と浩介は苦戦を強いられる…
「くっ…このままじゃ洋一が…っ!」
浩介が相手の前髪を引っ掴み、顔面に膝蹴りを食らわせ
要が飛び掛かって来る相手の胸に掌底を突き、怯ませる…
しかし相手の数が一向に減らず――
「ほらほらぁ~w
早く助けに来ないと…βくんのナカに俺のが全部挿入っちゃうよ~?w」
その言葉に要と浩介が冷静さを失いだしたその時
「…ッ!?」
―――今のは――
二人を取り囲む男達の背後を、気配を消した人影がスッと横切って行くの
男達をなぎ倒しながら要が視界の片隅に捉え――
「ひっ…ろ、狼さん…っ!」
「ん~?」
ビュ、ォッ…と――
洋一に覆い被さっている狼の耳に洋一の両手を掴んでいた男の慌てふためく声と
風を切る音…それと同時に自分の横で風圧を感じ狼が顔を上げる…
するとそこには金色の輝く瞳で自分の事を見下ろし
高々と長い足を振り上げ、自分に向けてその踵を振り下ろそうとしている男の姿が
狼の瞳に映った…
狼が動きを一旦止め、前のめりになっていた上体を起こして声のした方を見つめ
他の男達も一斉に声のした方へとその視線を向ける…
するとそこには明るめの金髪に前下がりショートボブな髪型
白いワイシャツにグレーのスラックスという…
一見すると男か女か分から無い格好の、中性的で綺麗な顔立ちをした人物と
その隣には黒の五分袖Tシャツにオリーブのクロップドパンツという
ラフな格好をした長身で整った顔立ちの男性が立っており――
「…ッ、か…なめ…こーすけ…ッ、ど…して…、」
洋一は二人の姿を見て目を見開き、思わず呟き
浩介と要は人の合間を縫って見える洋一の今の状況に思わず駆け寄ろうとするが
周りの男達が要と浩介の前に立ちはだかる
「おっとぉ…今ショーの良いところなんだ…
邪魔はさせねーよ?w」
「そうそうwその綺麗な顔に傷をつけたくなかったら、さっさと立さんなよw」
一人の男がそう言いながら要の肩を掴み
要がスッと視線を鋭くしながらその手を軽く一瞥する
「――その汚い手で…私に触らないでもらえる?」
「あ”?」
要がそう言った次の瞬間、要は自分の肩を掴んできた男の手首を
凄い速さでガシッと掴むと、その男の手首を瞬時にギリギリと捻じり上げ
「い”ッ――てぇっ、、」
男は堪らず要の前に膝を着き
それと同時に洋一に圧し掛かりながらコチラを見ていた狼に向かって
要が冷たく睨みつけながら忌々し気に口を開く
「洋一を――返してもらうわよ?ケダモノ…」
「返す…?あー…ひょっとしてお前αか?コイツにマーキングした…
女のαとはこれはまた――随分と珍しいのが紛れ込んだものだなw」
狼が要を興味深そうに見た後、要たちの方を向いて泣いている洋一の顎を掴み
狼が洋一の顔を強引に自分の方へと向かせる
「何だ~お前…
女に突っ込まれてマーキングされちゃったのかぁ~?んん~?ww」
狼が卑下た笑みを浮かべ
洋一の涙を頬から目元にかけ、舌でヌルッと舐めとりながら
周りの男達に指示を出す
「おいお前ら…あの二人を殺さねー程度に痛めつけろ。
そして女の方を俺の所に連れて来い…
コイツを目の前で犯し終わったら――
今度は女の方をコイツの目の前で犯してやるw」
「りょ~かぁ~いw」
「待ってましたw」
洋一の手首を押えている男以外
周りの男達はゾロゾロと要と浩介の方へと向かって歩きだす…
「ッ!?やっ…めてっ!二人に酷い事しないで…っ!」
洋一が狼に泣きながら懇願する
「お前は優しいなぁ~…wけど――」
「ひッ、ぃ、あ”あぁあ”あああ”ッ!」
「ッ!洋一っ!!!」
「クソがっ!!」
狼が凶悪な笑みを浮かべながら
再び腰を進め始め――
「人の心配をしている場合じゃないぞ?βくんw」
狼が楽しそうにそう言うと
呼吸を求め、口をハクハクと開き
その口の端らから苦しくて飲み込み切れない唾液をタラタラと溢れさせる
洋一の口に自身の口を重ねながら狼が洋一の口内を貪り出す…
「ン”ン”ッ…やぁ…っ、ンう”ぅッ…嫌ぁ…っ!」
洋一は顔を逸らして嫌がるが
その間にも狼のモノはちょっとずつちょっとずつ洋一の孔を抉り始め
プツッ…
「ッ!!!」
亀頭が洋一の孔に沈み
孔の何処かが切れたのか、辺りに微かに血の匂いが漂い始め
狼と、数人のαが興奮し出す
「ッ、洋一…っ、貴様…ッ!!!」
要もその匂いを感じ取り
飛び掛かって来る狼の仲間をいなしながら洋一の元へと進もうとするが
いかんせん数が多い為、要と浩介は苦戦を強いられる…
「くっ…このままじゃ洋一が…っ!」
浩介が相手の前髪を引っ掴み、顔面に膝蹴りを食らわせ
要が飛び掛かって来る相手の胸に掌底を突き、怯ませる…
しかし相手の数が一向に減らず――
「ほらほらぁ~w
早く助けに来ないと…βくんのナカに俺のが全部挿入っちゃうよ~?w」
その言葉に要と浩介が冷静さを失いだしたその時
「…ッ!?」
―――今のは――
二人を取り囲む男達の背後を、気配を消した人影がスッと横切って行くの
男達をなぎ倒しながら要が視界の片隅に捉え――
「ひっ…ろ、狼さん…っ!」
「ん~?」
ビュ、ォッ…と――
洋一に覆い被さっている狼の耳に洋一の両手を掴んでいた男の慌てふためく声と
風を切る音…それと同時に自分の横で風圧を感じ狼が顔を上げる…
するとそこには金色の輝く瞳で自分の事を見下ろし
高々と長い足を振り上げ、自分に向けてその踵を振り下ろそうとしている男の姿が
狼の瞳に映った…
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