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本編

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「ぁ、んんっああっ」


休むことなく容赦なく突き上げるルークにチュリの中は痙攣が止まらない。
その締め付けもまたルークの興奮剤でしかない。

「チュリ、チュリっ」

「あぁ、ルークっもう、また」

「次は一緒にイこう」

「ぁああっ、あん、ん、あぁっ」

「っ」

「ーーーぁあ!!」


二人同時に果てる。
それで終わるわけがなく、何度も求められた。
いつものようにチュリは気絶してしまったのは言うまでもない。




次の日の朝起きると、ルークが宣言したとおり、1日ずっと動けなかった。
ルークが抱き上げて恥ずかしながら城下をめぐった。


そしてリンデルンに帰る日、

「じゃあ、また。色々迷惑をかけてすまなかった。」

「来てくれてありがとうございました。次はそちらの結婚式に呼んでくださいね!」

「こちらこそ、イヴォンの皇太子の件、対応ありがとう。」

「ぜひ、私達の国にも来てくださいね。ありがとうございました。」



テウス殿下とアレル様に見送りして頂き、慌ただしい旅行は終わった。

ちなみに、イヴォンの皇太子殿下は、王位継承権を放棄し、臣下に下ることにしたそうだ。
爵位も持たず、平民になろうと決意したそうだが、現皇帝が王位継承権を放棄するなら誰と婚約しても制約はないといい、例の令嬢と婚約するそうだ。

これで問題が解決したかはわからないが、少なくとも我が国を攻めることはないだろう。
リンデルンからも正式な抗議の手紙を送り、皇帝からは今後一切ライノット殿下を支援することはなく、また我が国に有利な取引もスムーズに締結できたそうだ。


ルークが私には直接教えてくれなかったが、アレル様がこっそり教えてくれた情報である。


帰りの馬車で、

「チュリ、戻ったら結婚式の日程を正式に決めよう。」

「嬉しいです。でもどうしたんですか?」

「こんなに長く昼夜チュリと一緒にいたのは初めてだったからね、もう手放したくない。早く一緒に住みたい。」

「そうですね…私もリンデルンに戻ったらルークと一緒にいれなくて寂しく感じてしまいます。」

「いっそもう一緒に住むか?…リーヴェン侯爵に殺されるな。」

笑いながらルークは言う。

「そうですね。もうすぐ離れ離れになってしまいますし、両親とも一緒に過ごしたいです。」

「では、この先すべてを貰うかわりに、少しの間は我慢するとしよう。ただ、私の政務がないときは離すつもりはないよ。」

「ふふ、わがままですね。」

「嫌になったか?」

「いいえ、大好きです。」


笑い合いながらリンデルンまで馬車は走り続ける。






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