30 / 59
本編
30 ※
しおりを挟むお互いの気持ちを話し合い、憂いなく過ごせると思っていたが、ルークはやっぱり罪悪感があるようで、私に過度に触れるのをためらっていた。
さらに、初日に我慢できずに触れてしまったこともあり、私といると自制がきかないことを認識したそうで、適度な距離を保とうとしていた。
寝室も別にと言われたが、私が首を振った。
そうして寝る前にルークの晩酌に付きあってから、一緒にベッドに入ると、抱きしめられ、キスをしながら戸惑いがちに身体に触れられた。
躊躇いながら、でも我慢ができないというように触れ、そのときはしきりに愛を囁かれた。
たっぷり愛してくれたあとは最後まで挿入る前に私が気絶してしまって、起きたら朝、ということの繰り返しだった。
今日もルークはそうする予定だったと思う。
だから私ははしたないとは思ったが、ルークに迫ることにした。
「ルーク、どうして愛してくれないの?」
「え?愛してるよ。」
「嘘。私しか気持ちよくなってないわ。ほんとは私でも反応しなくなったんじゃないの…?」
薄れゆく意識の中で、ルークの欲が大きく張りつめているのはわかっていたので、そんなことはないと思うが、そうでも言わないと触れてくれなさそう。
「っ。そんなわけないのはわかってるじゃないか。」
「ルークにも気持ちよくなってほしいの。一緒に気持ちよくなりたい。」
「…たぶんしたらおさえがきかなくなる。痛くさせてしまうかもしれない。」
「いいの。ルークなら何されてもいいの。お願い…」
そう言って自分からキスをした。
それがきっかけになったのか、ルークが貪るようにキスしてきた。
「んっんん、んぁっ」
舌をからめて優しくかんだり吸ったりされた。
「んんーっ、んぅ、んんっ」
「チュリ…」
「ぁ!はぁんっ、ああっ」
いつの間にか脱がされた夜着は床に落ちており、下着も脱がされた。
ルークは胸に顔を寄せ、主張している頂を口に含んだ。
舌で転がしたり、吸ったりと、私が気持ちいいと思っている行為を繰り返す。
もう片方もくりくりと触れ、時折弾いたりした。
「ぁあんっ、あん、あぁっあ!!!」
甘噛みされたときに軽く達してしまった。
そのまま手は下へとおりていく。
そしてすでに潤っている場所へ手をのばす。
「ぁ!ああ!!いやぁ!あんっ」
突起に優しく触れ、転がす。
突き抜ける快感を何度も感じ、身体が勝手にビクビクと震える。
「チュリっ、チュリ…」
「あっ、ルー、クも、脱いでぇ」
ルークは一度私から離れ、身に着けているものを全て脱いだ。
私はそれを黙ってみているとお腹まで反り返る雄に目が行き、心臓が高鳴った。
ルークも興奮してくれていることがわかる。
ルークは私の脚を掴み広げて、溢れ出る蜜を吸った。
「ああぁぁあああ!やぁ!ぁん!あぁ」
11
お気に入りに追加
2,875
あなたにおすすめの小説
妾の子として虐げられていた私が、爵位を継いだお兄様から溺愛されるだけ
下菊みこと
恋愛
エレオノール・セヴランは公爵令嬢。しかし妾の子で、母は幼い頃に亡くなった。それ以降誰からも愛されることなく別邸に閉じ込められた彼女は、しかしいつか政略結婚をさせるためだけに生かされていた。病弱なので外には出さないとの嘘で別邸に押込められた彼女だが、その間当然良い家に嫁がせるため充分な教育を受けた。しかし少しでも失敗するとすぐに、傷が見えないよう背中に鞭や杖が飛んでくる。恐怖しかなかった。また、母に似て可愛らしい顔立ちだったため見た目も磨き上げられた。だが、ちょっとでも家庭教師が付けた傷以外に傷が出来ると罵倒される。苦痛だった。
そんな中で、セヴラン公爵が亡くなった。幼い頃に可愛がってくれた兄が爵位を継いだらしい。あの兄は、自分のことを覚えていてくれるだろうか。一目でいいから、政略結婚でここから離れる前に会いたい。あの頃妾の子であった自分を可愛がってくれたことを感謝していると伝えたい。そう願っていたエレオノールに、いつも虐めてくるメイドが顔色を悪くしながら言った。
「お兄様がお呼びです」
ここから、エレオノールの物語は始まる。これは、本来なら恵まれた生まれのはずなのにかなり不遇な少女が、今度こそ周囲の人々に恵まれて幸せを掴むお話。または、そんな彼女を溺愛する周囲の人々のお話。
小説家になろう様でも投稿しています。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
恋人に捨てられた私のそれから
能登原あめ
恋愛
* R15、シリアスです。センシティブな内容を含みますのでタグにご注意下さい。
伯爵令嬢のカトリオーナは、恋人ジョン・ジョーに子どもを授かったことを伝えた。
婚約はしていなかったけど、もうすぐ女学校も卒業。
恋人は年上で貿易会社の社長をしていて、このまま結婚するものだと思っていたから。
「俺の子のはずはない」
恋人はとても冷たい眼差しを向けてくる。
「ジョン・ジョー、信じて。あなたの子なの」
だけどカトリオーナは捨てられた――。
* およそ8話程度
* Canva様で作成した表紙を使用しております。
* コメント欄のネタバレ配慮してませんので、お気をつけください。
* 別名義で投稿したお話の加筆修正版です。
お飾りの聖女様は裏で私達が必死にフォローしていたなんて、まったく気付いていなかったのでしょうね?
木山楽斗
恋愛
聖女の親衛隊の一員であるアメリアは、聖女ファルティアの振る舞いに辟易していた。
王女でもあるファルティアは、魔法に関する才能がないにも関わらず、王国の権威の象徴として聖女に任命されている。それなのに彼女は、非常にわがままに振る舞っていたのだ。
ある時ファルティアは、アメリアにクビを言い渡してきた。
些細なことからアメリアに恨みを抱いたファルティアは、自らの権力を用いて、アメリアを解雇したのである。
ファルティアの横暴は止まらなかった。
彼女は、自分が気に入らない者達をどんどんと排除していったのである。
しかしそれによって、聖女ファルティアという存在は瓦解することになった。
彼女は自分を親衛隊が必死の思いで支えていたということを、まったく理解していなかったのである。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる