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本編

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お互いの気持ちを話し合い、憂いなく過ごせると思っていたが、ルークはやっぱり罪悪感があるようで、私に過度に触れるのをためらっていた。

さらに、初日に我慢できずに触れてしまったこともあり、私といると自制がきかないことを認識したそうで、適度な距離を保とうとしていた。


寝室も別にと言われたが、私が首を振った。

そうして寝る前にルークの晩酌に付きあってから、一緒にベッドに入ると、抱きしめられ、キスをしながら戸惑いがちに身体に触れられた。
躊躇いながら、でも我慢ができないというように触れ、そのときはしきりに愛を囁かれた。
たっぷり愛してくれたあとは最後まで挿入る前に私が気絶してしまって、起きたら朝、ということの繰り返しだった。


今日もルークはそうする予定だったと思う。
だから私ははしたないとは思ったが、ルークに迫ることにした。

「ルーク、どうして愛してくれないの?」

「え?愛してるよ。」

「嘘。私しか気持ちよくなってないわ。ほんとは私でも反応しなくなったんじゃないの…?」

薄れゆく意識の中で、ルークの欲が大きく張りつめているのはわかっていたので、そんなことはないと思うが、そうでも言わないと触れてくれなさそう。

「っ。そんなわけないのはわかってるじゃないか。」

「ルークにも気持ちよくなってほしいの。一緒に気持ちよくなりたい。」

「…たぶんしたらおさえがきかなくなる。痛くさせてしまうかもしれない。」

「いいの。ルークなら何されてもいいの。お願い…」

そう言って自分からキスをした。


それがきっかけになったのか、ルークが貪るようにキスしてきた。

「んっんん、んぁっ」

舌をからめて優しくかんだり吸ったりされた。

「んんーっ、んぅ、んんっ」 

「チュリ…」

「ぁ!はぁんっ、ああっ」

いつの間にか脱がされた夜着は床に落ちており、下着も脱がされた。
ルークは胸に顔を寄せ、主張している頂を口に含んだ。
舌で転がしたり、吸ったりと、私が気持ちいいと思っている行為を繰り返す。

もう片方もくりくりと触れ、時折弾いたりした。

「ぁあんっ、あん、あぁっあ!!!」

甘噛みされたときに軽く達してしまった。

そのまま手は下へとおりていく。
そしてすでに潤っている場所へ手をのばす。

「ぁ!ああ!!いやぁ!あんっ」

突起に優しく触れ、転がす。
突き抜ける快感を何度も感じ、身体が勝手にビクビクと震える。

「チュリっ、チュリ…」

「あっ、ルー、クも、脱いでぇ」

ルークは一度私から離れ、身に着けているものを全て脱いだ。
私はそれを黙ってみているとお腹まで反り返る雄に目が行き、心臓が高鳴った。
ルークも興奮してくれていることがわかる。

ルークは私の脚を掴み広げて、溢れ出る蜜を吸った。


「ああぁぁあああ!やぁ!ぁん!あぁ」




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