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本編

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それからどのくらい時間がたったのかはわからない。
何度か絶頂の波が訪れたあと、ルークはゆっくりと蜜壺に指を差し込む。

「っ、」

「チュリ、痛い?」

随分ならしたあとでも、一本入れただけできゅうう、と締まった。

「い、いたくはないです。」

「ん、なら続けるよ。」

少しでも私の気が紛れるようにか、私を抱きしめ背中をさすりながら、ゆっくりと指を動かした。

「あ、んぅ、、んん」

ゆっくりと抜き差しを繰り返し、だんだんと違和感が消えていった。
それにルークも気づいたのか、指の本数を増やしていった。

「あ、あぁっ。やぁんっ」

止まらない声を塞ぐ余裕すらないチュリは、もう脳みそまで溶けそうだった。

はじめは単調な動きをしていた指が、少しずつなにかを探るような動きをした。

「ぁあ!?!?あ、そこっだめぇ」

「ん、ここだね」

「あっ?ゃんっ、んっっんぁああっ」

ひときわ高い声をあげたチュリに、ルークは確信を持って一点を擦った。
段々とのぼりつめていく快感に、チュリは限界を感じていた。

「あっあぁっ、も、きちゃうぅっ、ルー、クぁんっ」

「っ」

ルークは息を呑み、指を入れている蜜壺の上の突起にしゃぶりついた。


「ぁぁああああああぁ!!!!」


その瞬間、チュリは跳ね上がりながら全身を震わした。
ルークの指を飲み込んでいる蜜壺は、激しい収縮を繰り返しながら、指をきつく締め上げる。


ルークは溢れ出る蜜をこぼさないように飲んでいく。
その刺激でチュリはまた軽い絶頂の波に何度か飲み込まれる。

「は、ぁ、ぁぁ、んっ」

「…チュリ。苦しいかもしれないけどもう少しだけ解させて。痛い思いをさせたくない。」

「は、い」

ルークが切羽詰まったような声を聞き、遠くなりそうな意識をなんとか引き止めようとするが、疲れもあり、意識が薄れていく。

「チュリ?…おやすみ。」

眠ってしまったチュリに気づき、ルークはチュリの服を整えたあと、ベッドサイドに腰を下ろすと痛いほど張り詰めた己の雄の存在に気づく。

これではすぐに立ち上がることもできない。
隣ですやすやと眠るチュリをみて、さらに反応してしまう自分が、どれほどチュリに興奮しているのかを物語っていた。

自室でそろそろ寝ようと考えてたときにチュリが訪問した。
チュリをこの部屋に入れて帰せる自信がなかったが、どこか覚悟を決めたような顔のチュリを見て、断ることはできなかった。
しかし、チュリはなれない旅に疲れもあるだろうと、お茶を飲んだら送ろうとしていた。
だが、チュリに自分のものになりたいと言われては、崩れかけてた理性は粉々になってしまった。

だとしても今日は元々最後までするつもりはなかった。
いや、チュリが大丈夫であればしたと思うが。
初めてのチュリに負担をかけたくなかった。


チュリが何かに悩んでいることには気づいた。
侍女からそれとなく聞くと、ルークの過去の女性関係についてだった。
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