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第3章 新婚旅行

第17話 初夜の翌朝、貴方のために何かしたい3※

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 落ち込みかけたフィオーレだったが――。

(ん? これは――!?)

――彼女の脚に、彼の怒張した何かが当たった。

 どきどきしながら、フィオーレは彼の名を呼ぶ。

「デュランダル様……」

 デュランダルは、手で顔を覆いながら口を開いた。

「抱き着かれてこんなになるとか、初めて女を抱いたガキみてぇだな――ああ、ダメだ、今度こそ元に戻んねぇ。時間がないから、お前は適当に使用人でも呼んで、別の部屋で準備を進めといてくれ」

 そういうと、彼は彼女の身体を引きはがそうとする。

 だが――。

「嫌です。せっかく、デュランダル様と結ばれたのに、私ばっかり大事にされていて……デュランダル様のことも大事にしたいです。部屋に残って手伝います」

 フィオーレの彼を抱きしめる力が強くなる。

「どうやってだよ? 出来ないことは無理してやろうとするな」

 そう言って、デュランダルはフィオーレをいったん引き離した。
 彼女は潤んだ瞳で彼を見つめ返す。

「頑張るので、デュラン様にやり方を教えてほしいです……だって私は、あなたの奥さんだから……」

 デュランダルは二の句を告げなくなった。

 フィオーレは自分から、彼の猛りに手を伸ばす。昨日の浴槽の中のように、彼の欲棒を両手ですりすりと撫で始める。

(水の中とは何か違うような――? これだけで良いのかしら……?)

 彼女が不思議に思っていると、彼女の手に、デュランダルの手が添えられた。

「ああ、もう仕方がねぇ。俺が手で支えてるから、しごいてみろ」

「は、はい!」

 フィオーレは左手で茎を支えて、そびえたつ部分を右手に持ち、上下に動かしてみる。

(なんだか、難しい――)

 彼女が困っていると、彼の大きな手が彼女の手を覆ったままゆっくりと欲棒をしごきはじめた。しばらくすると、彼女の手の中で、淫茎がぐんぐん大きさを増していく。添えられた手の上下運動がどんどん速くなっていった。

「出して良いか――?」

「は、はい」

 猛りが脈動し、白い吐液が吹き上げ、彼女の双丘を濡らした。液を受けた時に、彼女の身体もぴくんと反応した。
 荒い呼吸を繰り返すデュランダルを見ながら、フィオーレは眉根を寄せながら謝罪する。

「自分から言ったのに、上手にできませんでした……」

 叱られた子犬のように彼女がしょんぼりしていると、デュランダルが彼女の身体を抱きしめる。

「前も言ったろ? 初めてなのに上等だって――俺が教えるんだから、お前がもっとうまくなるのは確定だ」

 彼女の頭を、彼は何度も撫でる。

「デュラン様……」

「俺のためにありがとう。お前が俺の奥さんで本当に良かったよ――」

 そう言われて胸が熱くなったフィオーレは、いつになく素直な夫の背中に腕を回した。

 そうして、彼の唇が彼女の唇を塞ぐ。しばらく口づけを交わしあった後に、彼が彼女に向かって口を開いた。

「ああ、はやくお前の中に出してぇな――」

 彼の発言に、なんとなく意味が分かったフィオーレの顔は真っ赤になる。

「もちろん、お前の許可が出るまでは待つけどな――」


 

 初めての翌朝、フィオーレとデュランダルの二人はしばらく抱き合って過ごした。

 だいぶん時間が迫ってきてから、やっと二人は城に向かう準備を始めたのだった――。



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