49 / 60
後日談2② お兄ちゃん、ここは神聖な場所です(後編)※
しおりを挟む入ってくる異物を、蜜口がぎゅうぎゅうと締め付ける。狭穴がひくひくと動いた。
彼の局部は、大きくて鉄のように硬くて、あまりにも熱くて……何度侵入されてもまだ、私は完全には慣れないでいた。
何度か浅い呼吸を繰り返していると――。
「リモーネ、もう入ったぞ――」
膣後壁に、何かがぶつかる。
大きな彼の分身を、なんとか全て受け入れることが出来たようだった。
散らされた花びらの間からは、溢れんばかりの蜜が垂れ流されていく。
(いつも以上に、どんどん溢れてきて、全然止まってくれない……)
羞恥で顔が赤らんでいるだろうが、きっとシルヴァからは夕陽のせいで赤いと思われるに違いない。
そんなことを考えていると、近づいてきた彼から唇を塞がれてしまった。
「んっ……あ……は……」
これから起こることを想定させるかのように、お互いの舌同士が激しく絡み合う。
「ああ、俺のリモーネ……恥じらってるお前も最高に可愛いな――」
彼には気づかれてしまっていたようで、ますます恥ずかしくなってしまった。
「このまま、動いても良いか?」
「うん……」
私の返事を聞いた彼が、ゆっくりと腰を動かしはじめた。
淫扉を貫いた、鉄のように熱い剛直の抜き差しが何度も繰り返される。
肉壁が擦り上げられ、全身に快感が走っていった。
「あっ……ゃあっ……あっ……あん……!」
子宮の入り口に、彼の先端が何度もぶつかり、激しく喘いだ。
神聖な場に、ぐちゃぐちゃと淫秘な水音が激しく響き渡る。
木で出来た祭壇が、ガタガタと揺れた。
「リモーネ、乱れているお前の顔も可愛くて仕方がない――」
彼の低い声に、鼓膜が震える。
「あっ――ぁあっ……お兄ちゃ……」
教会の壁に、夕陽で出来た自分たちの影が激しく揺れ動いている様子が映っていた。
投げ出された脚が、がくがくと小刻みに揺れる。
建物の中に、自分たちの荒い息遣いがこだまする。
「は……可愛い啼き声だ――リモーネ……」
「あっ、あん、あ、あんっ――シルヴァお兄っ……あ――」
激しく鉄杭に貫かれ、子宮を揺り動かされ続ける。
頭の中がちかちかと点滅しはじめた。
「リモーネ……愛してる、リモーネ……」
「あっ……あんっ……お兄ちゃ……も……だめぇっ……ああっ……!」
短い啼き声の後、痙攣する身体の中に、彼の熱い刻印があますことなく注がれる。
あまりにも大量の彼の精は、結合部から漏れ出してしまい、蜜と共に交じり合いながら、脚の間を流れていった。
「は……お兄ちゃん……すごい……」
「ああ、こんなに綺麗なお前の中に入れてもらえて――俺は本当に幸せ者だ――」
いつもは寡黙だと評判の彼が、心底嬉しそうに微笑んでくる。
そうして、また軽く口づけを交わす。
純白のウェディングドレスは、汗や体液らにまみれ、ぐちゃぐちゃに汚れてしまった。
「お兄ちゃん……大好き……」
荒い呼吸をなんとか整えて、私は彼に声をかける。
シルヴァの動きがいったん制止した。
「それじゃあ、お兄ちゃん、神職者の誰かを呼んで、鍵を閉めてもらいま――きゃっ――!」
私の膣道の中で萎んでいたはずの器官が、また大きく膨れ上がり始めた。
「え、え――?」
「すまない、リモーネ……もう一度良いだろうか――?」
「え、え、え――!?」
(だ、誰も見に来ませんように――!)
そんなことを考えながら、私は彼の求めにこくりと頷いたのだった。
※※※
教会の外――。
「着替え、手伝おうかって聞きたかっただけなのに……」
実は、ませた女の子たちが数名、窓の端からこっそり覗いていた。
「天使のお姉ちゃんたちは、こちらに気づいていないわ……」
「完全に自分たちの世界に入り込んでるわね……」
「みんな、このことは内緒にしましょう」
そうして彼女たちはその場を去った。
とはいえ、十数年後、この一件はうっかり彼女たちの誰かが口を滑らせてしまい、まさか国中に知られてしまうことになるとは――当のリモーネとシルヴァは知る由もなかったのだった。
0
お気に入りに追加
1,890
あなたにおすすめの小説
【R18】婚約者の優しい騎士様が豹変しました
みちょこ
恋愛
「レベッカ! 貴女の婚約者を私に譲ってちょうだい!」
舞踏会に招かれ、心優しき婚約者アレッサンドと共に城で幸せな一時を過ごしていたレベッカは、王女であるパトリツィアから衝撃的な一言を告げられた。
王族の権力を前にレベッカは為す術も無く、あっという間に婚約解消することが決まってしまう。嘆き悲しむレベッカは、アレッサンドに「お前はそれでいいのか?」と尋ねられたものの、「そうするしかない」と答えてしまい──
※ムーンライトノベル様でも公開中です。
※本編7話+番外編2話で完結します。
【R18】魔法使いの弟子が師匠に魔法のオナホで疑似挿入されちゃう話
紅茶丸
恋愛
魔法のオナホは、リンクさせた女性に快感だけを伝えます♡ 超高価な素材を使った魔法薬作りに失敗してしまったお弟子さん。強面で大柄な師匠に怒られ、罰としてオナホを使った実験に付き合わされることに───。というコメディ系の短編です。
※エロシーンでは「♡」、濁音喘ぎを使用しています。処女のまま快楽を教え込まれるというシチュエーションです。挿入はありませんがエロはおそらく濃いめです。
キャラクター名がないタイプの小説です。人物描写もあえて少なくしているので、好きな姿で想像してみてください。Ci-enにて先行公開したものを修正して投稿しています。(Ci-enでは縦書きで公開しています。)
ムーンライトノベルズ・pixivでも掲載しています。
【R18】国王陛下に婚活を命じられたら、宰相閣下の様子がおかしくなった
ほづみ
恋愛
国王から「平和になったので婚活しておいで」と言われた月の女神シアに仕える女神官ロイシュネリア。彼女の持つ未来を視る力は、処女喪失とともに失われる。先視の力をほかの人間に利用されることを恐れた国王からの命令だった。好きな人がいるけどその人には好かれていないし、命令だからしかたがないね、と婚活を始めるロイシュネリアと、彼女のことをひそかに想っていた宰相リフェウスとのあれこれ。両片思いがこじらせています。
あいかわらずゆるふわです。雰囲気重視。
細かいことは気にしないでください!
他サイトにも掲載しています。
注意 ヒロインが腕を切る描写が出てきます。苦手な方はご自衛をお願いします。
悪役令嬢は国王陛下のモノ~蜜愛の中で淫らに啼く私~
一ノ瀬 彩音
恋愛
侯爵家の一人娘として何不自由なく育ったアリスティアだったが、
十歳の時に母親を亡くしてからというもの父親からの執着心が強くなっていく。
ある日、父親の命令により王宮で開かれた夜会に出席した彼女は
その帰り道で馬車ごと崖下に転落してしまう。
幸いにも怪我一つ負わずに助かったものの、
目を覚ました彼女が見たものは見知らぬ天井と心配そうな表情を浮かべる男性の姿だった。
彼はこの国の国王陛下であり、アリスティアの婚約者――つまりはこの国で最も強い権力を持つ人物だ。
訳も分からぬまま国王陛下の手によって半ば強引に結婚させられたアリスティアだが、
やがて彼に対して……?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
騎士団専属医という美味しいポジションを利用して健康診断をすると嘘をつき、悪戯しようと呼び出した団長にあっという間に逆襲された私の言い訳。
待鳥園子
恋愛
自分にとって、とても美味しい仕事である騎士団専属医になった騎士好きの女医が、皆の憧れ騎士の中の騎士といっても過言ではない美形騎士団長の身体を好き放題したいと嘘をついたら逆襲されて食べられちゃった話。
※他サイトにも掲載あります。
色々と疲れた乙女は最強の騎士様の甘い攻撃に陥落しました
灰兎
恋愛
「ルイーズ、もう少し脚を開けますか?」優しく聞いてくれるマチアスは、多分、もう待ちきれないのを必死に我慢してくれている。
恋愛経験も無いままに婚約破棄まで経験して、色々と疲れているお年頃の女の子、ルイーズ。優秀で容姿端麗なのに恋愛初心者のルイーズ相手には四苦八苦、でもやっぱり最後には絶対無敵の最強だった騎士、マチアス。二人の両片思いは色んな意味でもう我慢出来なくなった騎士様によってぶち壊されました。めでたしめでたし。
完結 異世界で聖女はセックスすることが義務と決まっている。
シェルビビ
恋愛
今まで彼氏がいたことがない主人公は、最近とても運が良かった。両親は交通事故でなくなってしまい、仕事に忙殺される日々。友人と連絡を取ることもなく、一生独身だから家でも買おうかなと思っていた。
ある日、行き倒れの老人を居酒屋でたらふく飲ませて食べさせて助けたところ異世界に招待された。
老人は実は異世界の神様で信仰されている。
転生先は美少女ミルティナ。大聖女に溺愛されている子供で聖女の作法を学ぶため学校に通っていたがいじめにあって死んでしまったらしい。
神様は健康体の美少女にしてくれたおかげで男たちが集まってくる。元拗らせオタクの喪女だから、性欲だけは無駄に強い。
牛人族のヴィオとシウルはミルティナの事が大好きで、母性溢れるイケメン。
バブミでおぎゃれる最高の環境。
300年ぶりに現れた性欲のある聖女として歓迎され、結界を維持するためにセックスをする日々を送ることに。
この物語は主人公が特殊性癖を受け入れる寛大な心を持っています。
異種族が出てきて男性の母乳も飲みます。
転生令嬢も出てきますが、同じような変態です。
ちんちんを受け入れる寛大な心を持ってください。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる