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おまけ(本編最終回直後の教室)
2※※
しおりを挟む高校時代、大牙くんのことが好きだったし、手を繋いだりファーストキスの時にすごくドキドキして嬉しかったのは覚えているけれど、それ以上のことまでは想像してなかった。
「高校の時は大人になった今以上に、ずっと頭の中でまゆりちゃんとこういうことするのを想像してたんだ……」
思いがけずに過去の想いを吐露されてしまい、混乱しながら私は問いなおした。
「キスした時とかに……?」
「え? そうだな……いつでもかな?」
「いつでも……!?」
思いがけず大きな声が出た。
私の困惑が伝わったのか、目の前の大牙くんがシュンとなった。彼の頭に犬の耳としおれた尻尾が見える。
「やっぱり嫌だよね?」
いつも思ってるけど、昔から大牙くんの縋るような瞳に私は弱いんだ。
喉がカラカラになりながら返す。
「……そういう想像されてたのは、大牙くんからなら嫌じゃない……かも……」
「本当、まゆりちゃんは心が広くて嬉しいな……!」
「う、うん……ひゃっ……!」
ひんやりすると思ったら、するりと猫みたいに大きな手が白シャツの中に潜りこんできて、背中側にあるブラのホックをプチンと外されてしまった。前で弾けてふるりと乳房が露わになる。
「俺も大人になったつもりだったけど――あの頃よりも我慢弱くなったかも……」
「大牙くん、本当にこれ以上はダメっ……んんっ……」
押し倒されただけなのに尖ってしまった先端をぱくりと食まれてしまい、そのまま吸われてしまう。相手の舌先が蠢くと、全身に快感が走ってビクビク跳ね上がってしまう。しばらく犬みたいにピチャピチャ水音を立てながら吸われながら、空いている方の乳頭は長い指で弄られていると、頭がぼうっとなってしまった。
「んんっ……」
しばらく愛撫された後、ちゅぱっと大牙くんの唇が離れる。
「せっかく今まで我慢してきたから、良かったらご褒美が欲しいな……教師になったまゆりちゃんは美人で綺麗で昔よりも、もっと好き」
とろんとした瞳と甘えた口調で告げられると、きゅうっと胸が疼いてしまう。
押し倒されたあげくの果てに、可愛いと綺麗と好きと言われて、ますます顔が真っ赤になるのを感じた。
教室の中は少しだけ寒いはずなのに、なんだか妙に身体が火照ってしまって落ち着かなかった。このまま身を委ねたい気持ちがないわけじゃないけれど、ここは学校の教室。生徒たちはもういないとはいえ、見回りの先生が来るかもしれないし、守衛さんたちだって回ってくるし……理性をどうにか働かせないと……!
「我慢してたからって、ご褒美もダメで……あっ……」
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