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「中途半端に人間と獣人の間に生まれてきてしまったせいで――俺は――」

 つまることろ、完全に狼の姿になってしまうということだろう。

「ダメです、せっかく心も結ばれたのに――離れたくありません」

「だが、しかし……貴女は――ただの獣に犯されても良いというのか? 獣になれば制御は出来なくなるぞ」

「そんなの――陛下なのですから、もちろん大丈夫です……だから、どうか離れないで一緒にいて――」

 そうして――半獣人の姿だった陛下の姿が――徐々に高潔な銀狼の姿に変わっていく。
 さらさらの毛並みにしなやかな四肢、凜々しい瞳はギラギラとより一層強い情欲を宿したものへと変化した。

「あっ……――」

 乱れた姿の私はくるりと反転させられる。纏っていたドレスは邪魔だと言わんばかりに獣の鋭い牙で引き裂いてきた。
 そのまま地面に四つん這いになって、お尻を突き出す格好にさせられ、文字通り獣同士の交合の姿へと変わった。
 銀狼が私の背中を覆ったかと思うと、猛る獣の分身を濡れた蜜口に宛がってきた――。
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