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第7章 2年後、3人は家族になった
37-3※
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桃花は頬を火照らせながら、息を絶え絶えになりながら返した。
「我が子の獅童に嫉妬するなんて、総悟さん、大人げないです……ひゃあんっ」
桃花の臍に総悟がちゅっと唇を落とした。それだけだったが、どうやら身体が鋭敏になっているらしく、ちょっと触れられただけなのに、身体が跳ね上がってしまった。
「……ごめん、突っ走り過ぎてるかも……君のことを抱くの、二回目なのに――全然余裕がない」
確かに初めての時に比べたら、色んなことが性急な気がする。
「俺はさ、姉さんが死んで以来、自分の気持ちに鈍感に生きてきた。だから、初めて君を抱いた時は、君に惹かれているのには気づいていたけど……それでもまだ自分自身の気持ちがよく分かっていなかったんだ。そのくせ、生涯パートナーにするなら君しかいないって、自分の身体のことは隠して、君に指輪を準備してたんだ。君がいなくなって初めて自分の思いに気づいた」
総悟が縋るような瞳で見つめてくる。
「今も、君が俺のところから逃げないようにしなきゃって思えば思うほど、焦ってしまって……」
桃花は下腹の近くにある総悟の色素の薄い髪をそっと撫でた。
「ごめんなさい、私が貴方と向き合わずに逃げたから……だけど、大丈夫、もう絶対に離れませんから」
「桃花ちゃん、ありがとう」
総悟の張り詰めた雰囲気が一気に解ける。
そうして、彼が上半身を少し起こしたかと思うと、彼女の衣服を脱がしはじめた。次いで、彼女の身体の上で、彼が衣服を脱ぎ捨てはじめる。衣擦れの音がしゅるりと室内で艶めかしく響いて、彼女の鼓動がどんどん高鳴っていく。
二人して生まれたままの姿になる。
「二年経っても変わらずに綺麗だ」
「総悟さん……」
まるで離れていた分眺めると言いたげにじっと眺められると、ただでさえ恥ずかしいのに全身が沸騰しそうなぐらいに熱くなった。
「二年ぶりに君の身体をくまなく眺めたい」
そうして、総悟の唇が桃花の全身にキスの雨を降らせた。
彼の柔らかな唇が彼女の肌を優しく吸って花びらを散らしてくたびに、彼の想いが伝わってくるようだった。
宣言通り、全身にくまなく口づけられた後、総悟が身体を起こすと桃花に跨る格好となった。
彼の顔が近づいてきたかと思うと、彼女の唇を貪りはじめる。
「んっ……総悟さん……」
「桃花ちゃん」
まるで愛を請うかのように、彼の唇が貪欲に彼女の唇を奪った。
それでもまだ足りないと云わんばかりに、彼の分厚い舌が、彼女の口の中に侵入してくる。
「ふあっ、あっ……」
「ああ、さっきもあれだけ君にキスしたのに……君が足りない、もっと俺を君の中に入れて欲しい」
彼の舌が唾液ごと口の中を貪るたびに、互いの熱い吐息が絡んで消える。
「我が子の獅童に嫉妬するなんて、総悟さん、大人げないです……ひゃあんっ」
桃花の臍に総悟がちゅっと唇を落とした。それだけだったが、どうやら身体が鋭敏になっているらしく、ちょっと触れられただけなのに、身体が跳ね上がってしまった。
「……ごめん、突っ走り過ぎてるかも……君のことを抱くの、二回目なのに――全然余裕がない」
確かに初めての時に比べたら、色んなことが性急な気がする。
「俺はさ、姉さんが死んで以来、自分の気持ちに鈍感に生きてきた。だから、初めて君を抱いた時は、君に惹かれているのには気づいていたけど……それでもまだ自分自身の気持ちがよく分かっていなかったんだ。そのくせ、生涯パートナーにするなら君しかいないって、自分の身体のことは隠して、君に指輪を準備してたんだ。君がいなくなって初めて自分の思いに気づいた」
総悟が縋るような瞳で見つめてくる。
「今も、君が俺のところから逃げないようにしなきゃって思えば思うほど、焦ってしまって……」
桃花は下腹の近くにある総悟の色素の薄い髪をそっと撫でた。
「ごめんなさい、私が貴方と向き合わずに逃げたから……だけど、大丈夫、もう絶対に離れませんから」
「桃花ちゃん、ありがとう」
総悟の張り詰めた雰囲気が一気に解ける。
そうして、彼が上半身を少し起こしたかと思うと、彼女の衣服を脱がしはじめた。次いで、彼女の身体の上で、彼が衣服を脱ぎ捨てはじめる。衣擦れの音がしゅるりと室内で艶めかしく響いて、彼女の鼓動がどんどん高鳴っていく。
二人して生まれたままの姿になる。
「二年経っても変わらずに綺麗だ」
「総悟さん……」
まるで離れていた分眺めると言いたげにじっと眺められると、ただでさえ恥ずかしいのに全身が沸騰しそうなぐらいに熱くなった。
「二年ぶりに君の身体をくまなく眺めたい」
そうして、総悟の唇が桃花の全身にキスの雨を降らせた。
彼の柔らかな唇が彼女の肌を優しく吸って花びらを散らしてくたびに、彼の想いが伝わってくるようだった。
宣言通り、全身にくまなく口づけられた後、総悟が身体を起こすと桃花に跨る格好となった。
彼の顔が近づいてきたかと思うと、彼女の唇を貪りはじめる。
「んっ……総悟さん……」
「桃花ちゃん」
まるで愛を請うかのように、彼の唇が貪欲に彼女の唇を奪った。
それでもまだ足りないと云わんばかりに、彼の分厚い舌が、彼女の口の中に侵入してくる。
「ふあっ、あっ……」
「ああ、さっきもあれだけ君にキスしたのに……君が足りない、もっと俺を君の中に入れて欲しい」
彼の舌が唾液ごと口の中を貪るたびに、互いの熱い吐息が絡んで消える。
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