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第2章 2年前、幸せな2人
10-5※
しおりを挟む優しく何度か奥深くを貫かれると、彼女の身体が快楽で鋭敏に跳ね上がった。
最初は痛みがあったけれど、蜜道が彼に合わせて柔軟に変形しはじめたのか、次第に悦びの方が強くなっていった。
総悟の腰が前後に動いて抽送運道がはじまる。肉棒の出し入れが続くと蜜がぐちゅぐちゅと溢れて潤滑剤へと変わり、次第に運動自体が滑らかになっていく。
ギシリ。
ギシリ。
彼からもたらされる揺さぶりが激しくなるにつれ、ベッドが軋む音が響きはじめると同時に、結合部から淫らな水音が立ちこめる。
抜いては入ってを繰り返されるたびに、下腹の最奥が甘く疼く。
桃花は総悟の動きについていくのがやっとでしがみつくだけになった。
「あっ、あっ、総悟さんっ……」
「桃花ちゃんっ……」
ギシギシと断続的にベッドが軋む。
彼が腰を揺らしてぶつかってくるたびに、彼女は快感の海の中に漂い続けた。
しばらく最奥を貫かれていると、肉壁が肉棒を求めてぎゅうぎゅうに締め付ける。
まるで彼から離れたくないと必死にしがみついているようだと、彼女は快楽に溺れながらぼんやりと思った。
奥深くを刺激され続けて、桃花は懊悩な声を上げると同時に、身体を仰け反らせた。
「あんっ、あっ……ああっ……!」
「……っ……」
今だかつて感じたことのない恍惚を感じると共に、蜜口がぎゅうぎゅう熱棒を締め上げた。
彼の欲望が律動をはじめる。
彼女の奥深くに精が吐き出されると、一気に下腹が熱くなる。
「はあ……あ……あ……」
まるで彼の熱情に彼女の下腹が満ちたような感覚に陥った。
「桃花……ちゃん……」
互いの熱い吐息が交じり合う。
総悟が桃花に口づけを落とした。
疲れた彼女を労わるように何度も何度もキスの雨が降ってくる。
彼もかなり彼女を気遣ったのか、汗で張り付きあった肌の上に、新たな汗がぽたりと落ちてきた。
「桃花……まだ足りない……」
「あ……」
総悟の熱を孕んだ眼差しが桃花の潤んだ瞳を射抜く。
「もっと君が欲しい……君の全てを俺にだけ見せてほしい……」
熱情と劣情とを宿す彼の瞳には、どこか縋るような影が見え隠れして、彼女は拒むことができない。
身体の内側から、もっと彼に愛されたいと望む自分が見えかくれしてくる。
「総悟さん……あっ……」
総悟の逞しい腕が、再び桃花の身体をかき抱く。
再び硬くなった欲望が、内奥を優しく穿ちはじめる。
「桃花……」
「総悟さんっ……あんっ、あっ、あっ……」
その夜は一晩中、熱に浮かされ続けたまま、桃花は総悟に身を委ねたのだった。
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