【R18】野獣なヤクザはストーカー

おうぎまちこ(あきたこまち)

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 かと思えば、女性器に彼が頭を突っ込んだ。
 割れ目に舌を差し入れられ、舐られる。

「ひゃっ……だめっ、そこは汚いっ……あううっ……!」

「汚くねえよ……真っ赤に染まって、俺のことを誘って来やがる……」

 粘膜の上を這いずる舌が敏感な芽を捉えた。

「ひゃあっ……! そこは……! ああっ……!」

「クリトリス弄られんのがお嬢も好きなんだな」

 にやりと笑んだ気配を感じたかと思うと、ざらりとした舌と硬い指が、執拗に芽を弄りはじめる。

「ふああっ……そこ……あんまりしないで、びりびりして……」

「しないでって言われるとやりたくなるタイプなんだよ……なあ、お前がまた俺に抱かれたくなるぐらい、派手に抱いてやるよ」

 そうして、狭穴へと彼の舌が差し抜きをはじめた。
 指の芽を擦るスピードが速くなり、感覚が狭まっていく。
 気づけば、舌が離れ、解された穴へとぬるりと指が侵入し、Gスポットを刺激しはじめる。

「ふあっ、ああっ、もうダメっ……なんか変、無理っ……ああっ……――!」

 今までに聞いたこともないような、甘ったるい声が自分から聞こえた。
 そうして、潮を噴き上げてしまう。

「貴彬さん、顔を濡らしてしまって……」

 なんだか気持ち良いやら、何が起きたのやらで、混乱して涙が出そうだ。
 すると、目の前の相手は意に介した様子もなく、腕で液を拭う。

「お前を泣かせるのは最高に男冥利に尽きるな……」

 こんな時まで軽口を叩ける大人な彼とは違って、自分は状況についていくのが必至だ。

「さあて、もっと激しいのをお前の中にぶっこんでやるよ……」

 彼の脚の間に見える怒棒は、どんな獣よりも凶暴な生き物に見えた。
 血管が浮いたそれは、浅黒く光っている。
 ウサギを狙う狼かのように、彼の先端は先走りの涎を流していた。

「さあて、もう充分ぐっしょり濡れてるわ、解してあるわ……もう良いだろう? どうだ? お嬢? 今度にしても良いんだぜ」

 挑発してくる若頭に、組長の孫は啖呵を切った。

「上等よ。さっさと貴方の女になってみせる」

 いつの間にか涙も引っ込んでしまった。

「それでこそ、俺のお嬢だよ」

 彼の身体が私の身体の上に、柔らかく覆いかぶさってくる。
 そうして、宛がわれた先端が、狭穴の中に一気に差し入れられた。

「いっ……」

 ――痛い。

「すぐ楽になる」

 彼の広い背に必死にしがみつく。
 一瞬鋭い痛みが走った後、下腹部にものすごい圧迫感を感じる。
 脚の間にぬるりと生温かなものが流れていった。

「もう終わったぞ……」

 額に汗を浮かべる貴彬さんも珍しいなと思って、ぼんやり眺めていると、何度かついばむような口づけを施される。

「さて、痛くないように派手に動いて良いか? お嬢」

「そんなこと出来るの?」

「ああ、だって俺だからな……俺に全てを委ねてくれよ、お嬢」

 彼の言うがままに任せた。
 最初はゆっくりと抜き差しが何度かおこなわれる。
 痛みはないかどうか確認されると、どんどん速さが増していく。

「ふあっ、ああっ、あっ、あっ……」

 最初はちょっぴり痛かったはずなのに、今は肉棒で肉壁が擦られる感覚が堪らなく気持ちが良かった。
 彼の腰の揺さぶりがどんどん激しくなっていく。
 快感の波が腰から背に向かって、ずんずん駆けていく。

「ああ、お嬢、お前の中、最高に熱いな……」

 いつもは余裕そうな彼が眉を寄せて、一心不乱に腰を振る姿がなんだか艶めかしい獣に見えた。

 互いの荒い呼吸が、まるで二重奏のように音を奏でる。
 ギシギシ、ぐちゅぐちゅと、淫らな水音が立ちめた。

 ピストン運動はどんどんどんどん昂ぶっていく――。

 膨張した肉杭は、びくびくと律動をはじめる。

「ふあっ、ああっ、あっ、頭、おかしくなる……」

「俺もだ……二人で頭、おかしくなっちまおうぜ……」

 そうして――。

「ああっ、ああ……――!」

 全身がしなる。
 相手から腰を激しく打ちつけられ、びゅくびゅくと灼熱のように熱い精をぶちまけられた。
 先ほどまでの荒々しさとは打って変わった優しさで、 びくびくと四肢を震わせる私の身体を包みこんでくる、

「ああ、お嬢、好きだ。愛してるぜ……」

 彼の低い声が、微睡む私の耳に優しく届く。

「これから先、俺から離れることは許さねぇ……いいや俺がぜってぇにお前を離すことはしねぇ。夫婦になった約束だ」

 初夜、お互いの気持ちを確かめ合いながら、何度もキスして、二人で一緒に眠りに就いたのだった。

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