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3日目
44※
しおりを挟む「あ……」
気を失っていたのは一瞬だったようだ。
(私は……)
瞼を持ち上げると、ジークフリートの類まれなる美貌が目の前にあった。
女性の芯の奥深くが、淫剣で熱されているかのようだ。
両脚の間がじくじくと痛んで、否応にも相手の存在を意識させられる。
「ヒルダ……どうしたの? 気持ちが良すぎて意識が飛んじゃったかな?」
「え? あっ、そんなことっ……」
先ほど戻りかかった記憶に思考を戻そうとしたところ――
「あっ……!」
獣の先端が再び最奥を抉ってきたため、ヒルダは思わず腰をよがらせた。
相手の下腹が膨れ上がった芽を擦ってきて、甘い痺れが全身に走る。
「ヒルダ、余計なことは思い出さなくて良いんだよ」
「ジーク……ひゃあっ……」
またも深くを突かれて、ヒルダの身体はビクンと跳ね上がった。
先ほどよりも甘い痺れで、頭がぼんやりしてくる。
思い出したくても、相手がそうはさせてくれない。
「身体は正直みたいだ。もっと俺に穿ってほしくてたまらないって、ぎゅうぎゅうしがみついてきてる」
「違っ……」
だが、相手の言い分を否定できないぐらい、肉壁が肉剣を離そうとはしなかった。溢れ出す蜜が剣に絡む。
少しだけジークフリートが上半身を起こしたものだから、火照って張り付きあった肌が離れて、一抹の寂しさを覚える。
(私は……離れがたいと思ってしまった……)
「ヒルダ、そんなに寂しそうな顔はしないでくれ、ほら、ちゃんと俺たちは繋がり合ってる。俺の全てを君に捧げるまで、俺たちが離れることはない……」
相手の肌が離れたことで、結ばれ合った箇所の熱を、より強く感じてしまった。
ジークフリートが膝立ちになる。
ヒルダは腰を引き寄せられると少しだけお尻を浮かせて、両脚を投げ出す格好となった。
再び引き寄せられると、結合部がぐちゅんと水音を立たせて、先ほど以上に深い位置を刺激されてしまう。
「ああっ、ジークっ……」
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