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奥深くに何かが到達してきた感じと、ものすごい圧迫感を下腹に感じた。
「ああ、ほら、エリー、痛くなかっただろう? 快楽だけが増強するように術をかけている」
彼の言った通り、痛みは感じなかったし、こんな状況ではあるが好きだった人と繋がっている感覚での幸福感の方が勝ってしまっていたのだが、周囲の皆に見られてやしないか不安で仕方がなかった。
「君はこんなにも私をきつく締め付けてくるな。さあ、私以外の誰にも心を揺り動かされないように、君に刻み付けてやろう」
そうして、彼はわき目もふらずに腰を揺さぶりはじめ、どんどん奥を突いてくる。
「ああっ、あんっ、あっ、ああっ……!」
少しだけ手先に力が入るにようになってきたため、彼の袖をぎゅっと握りしめた。
投げ出された両脚が振り子のように嫣然と揺れ動くと同時に、ぐちゅんぐちゅんと断続的に水音が鳴り響いて止まらない。
「ああ、エリー、ずっと君の中に入りたかった……こんなにも気持ちが良いなんて……絶対にショーンには渡さない」
「ふあっ、ああっ、そんなに奥、突かれたらっ……あっ、あっ、あっ……!」
奥深くを今までの中で一番高く深く抉られると、一際大きな声を上げてしまった。
そのまま何度も最奥を突かれ続けていると、背を仰け反らせながら果ててしまう。
「ああっ……――!」
一度達した体がびくびくと跳ね上がる。
すると、繋がったまま器用に、彼が彼女を抱きかかえたまま体を反転させて執務机に座った。
エリーはといえば彼と対面した格好のままだ。
そうして視線の高さが同じになると、唇を何度も貪られた。
「んむ……んあっ……オズお兄ちゃん……待って……」
「いいや、俺はもうずっと待ったんだ。それこそ十年以上。なのに、君は俺のそばで住むのさえも嫌がった。なのにこれ以上、待つことなんてできない。他の男に渡さない」
焦燥に駆られたかのように彼が訴えかけてきた後、休む間もなく下からの突き上げがはじまる。
もう身に着けていた魔法騎士団の制服は乱れ切ってしまっていたし、汗でぐっしょりと濡れてしまっていた。
ゆさゆさと彼が腰を揺らすたびに、エリーの華奢な体は何度も跳ね上がる。
「ああっ、あっ、あっ、そんなに、しちゃっ……あっ、奥、当たってっ……」
「ああ、エリー、お前をもう離さない――仕事の時だって私生活でだって、どんな時だって……」
「ああ、ほら、エリー、痛くなかっただろう? 快楽だけが増強するように術をかけている」
彼の言った通り、痛みは感じなかったし、こんな状況ではあるが好きだった人と繋がっている感覚での幸福感の方が勝ってしまっていたのだが、周囲の皆に見られてやしないか不安で仕方がなかった。
「君はこんなにも私をきつく締め付けてくるな。さあ、私以外の誰にも心を揺り動かされないように、君に刻み付けてやろう」
そうして、彼はわき目もふらずに腰を揺さぶりはじめ、どんどん奥を突いてくる。
「ああっ、あんっ、あっ、ああっ……!」
少しだけ手先に力が入るにようになってきたため、彼の袖をぎゅっと握りしめた。
投げ出された両脚が振り子のように嫣然と揺れ動くと同時に、ぐちゅんぐちゅんと断続的に水音が鳴り響いて止まらない。
「ああ、エリー、ずっと君の中に入りたかった……こんなにも気持ちが良いなんて……絶対にショーンには渡さない」
「ふあっ、ああっ、そんなに奥、突かれたらっ……あっ、あっ、あっ……!」
奥深くを今までの中で一番高く深く抉られると、一際大きな声を上げてしまった。
そのまま何度も最奥を突かれ続けていると、背を仰け反らせながら果ててしまう。
「ああっ……――!」
一度達した体がびくびくと跳ね上がる。
すると、繋がったまま器用に、彼が彼女を抱きかかえたまま体を反転させて執務机に座った。
エリーはといえば彼と対面した格好のままだ。
そうして視線の高さが同じになると、唇を何度も貪られた。
「んむ……んあっ……オズお兄ちゃん……待って……」
「いいや、俺はもうずっと待ったんだ。それこそ十年以上。なのに、君は俺のそばで住むのさえも嫌がった。なのにこれ以上、待つことなんてできない。他の男に渡さない」
焦燥に駆られたかのように彼が訴えかけてきた後、休む間もなく下からの突き上げがはじまる。
もう身に着けていた魔法騎士団の制服は乱れ切ってしまっていたし、汗でぐっしょりと濡れてしまっていた。
ゆさゆさと彼が腰を揺らすたびに、エリーの華奢な体は何度も跳ね上がる。
「ああっ、あっ、あっ、そんなに、しちゃっ……あっ、奥、当たってっ……」
「ああ、エリー、お前をもう離さない――仕事の時だって私生活でだって、どんな時だって……」
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