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「アルベルト様、そんな下には落ちてな……ゃあんっ……!」

 彼の大きな手が、私の脚を滑るようにして触れてくる。

「あっ、やっ、くすぐった……あっ……!」
 
「メアリー、チョコがなかなか見つからないな……」

 そんなことを言いながら、私の脚を何度も撫ぜてきた。

「あっ……んっ……アルベルト様っ、ダメっ……」

 なんだか脚の間がもじもじしてきて、恥ずかしくてしょうがない。
 そうこうしていると、私の下着の割れ目に彼の長くて綺麗な指が沈み込んでくる。

「やっ、あっ……!」

「ここにもなさそうだね」

 そのまま指で何度かつつかれ、じわりとショーツが濡れていくのが自分でも分かった。

(何……? 身体が変……!)

「アルベルト様っ……!」

「メアリー、違ったみたいだ……ちゃんと上を探すよ」

 そのままスカートの下に隠れていたシャツの下に、彼の大きな手が侵入してくる。
 お腹を撫でられ、またもやおかしな声が口から洩れた。

「ひゃっ、あっ、んっ……!」

 気づけば、私の息は上がっている。

「メアリー、このまま君を食べてしまいたい……」
 
 耳をぱくりと食べられた私の顔は、林檎のように赤いだろう。

(私、このままどうなるの――!!!?)

 その時、コロンと、お腹のあたりから何かが落ちて、それをアルベルト様がキャッチした。

「残念、チョコが見つかったね」

 彼はそう言うと摘まんだチョコを私の口元へと持ってきた。

「はい、メアリーどうぞ」

 やはり反射で、私はぱくりとかぶりついた。

(私ったら、はしたないどころか、お行儀まで悪い……!)

「メアリーは可愛いな」

 そうして、アルベルト様がぽつりと呟いた。

「そろそろ俺から離れられなくなった頃かな?」

 耳元でささやいてくる彼の声が、なんだかチョコ以上に甘かったけれど、私は気づかないふりをしたのでした。

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