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本編
29※
しおりを挟むギルフォードの建てた新居に帰りついた。
どうやら、私と結婚すること前提で建てていたらしい。
浴室に連れて行かれると、濡れたメイド服を剥ぎ取られた。
湯船まで横抱きにして連れて行かれる。
二人して浸かると、湯面がちゃぷんと揺れた。
裸の彼に抱きかかえられて、心拍数がドキドキと跳ね上がっていく。
「ルイーズ……」
「ギル……」
彼に両の乳房を包み込まれ、背後からゆっくりと揉みしだかれる。
「んっ……んぅっ……あっ……」
浴室に懊悩な声が反響する。
くにくにと実を弄られると、すぐに尖った。
しばらく変形させられている内に、頭の中がチカチカしてくる。
「ああっ……――!」
「胸だけで達くとか、想像以上に感度が良くて開発し甲斐があるな」
「か、開発……!?」
耳元で、彼の熱を孕んだ声が聴こえる。
「ああ、そんなに煽ってくるなよ、ルイーズ」
「煽ってなんか、なくて……ああっ……」
彼の手が、二つの実りから、脚の間に移動してきた。
「湯船の中で分かるぐらい、濡れてるくせに、そんな風に言われても説得力がないな」
彼の長い指が、花弁を割り入り、蜜口の中につぷりと侵入してくる。
中を彼がかきまわしてきた。
「ふあっ、あっ、あっ……あっ……」
「ああ、声が堪らないな……ルイーズ……ほら、もっと声出して良いぞ、誰も聞いていないから……」
湯の中でいじられ続け、またしても達してしまう。
「ああっ……ん……」
火照り切った身体はぐったりしてしまって、風呂の縁にもたれかかった。
背後から、彼が抱きしめて来た。
「ルイーズ……最初みたいに優しくしてやりたいが……出来るかどうか分からない……」
困惑していると、腰に熱い何かが当たった。
(あ……これは……)
彼の雄の象徴だと気づくと、恥ずかしくなってくる。
ぴくんと身体が跳ねた。
双臀の間から熱杭を穿たれる。
ずぶずぶと侵入してきた塊によって、蜜道が押し広げられた。
ぎゅうぎゅうと、淫茎を締め付ける。
「ルイーズ、動くぞ……」
彼が腰を揺らすと、ざぶざぶと湯が音を立てる。
「ふあっ……あっ……あっ…ああっ……」
優しくできるか分からないと言った通りに、ギルフォードの動きは激しかった。
獣の象徴は、蜜池の中を犯して、ずぶずぶと這いずりまわる。
だけど、初めての時とは違う。
彼と想いが通じ合った幸福感で胸がいっぱいで、もっと激しくしてもらっても構わないと、そんなはしたないことを思ってしまった。
浴室の中に、互いの荒い呼吸が木霊する。
「ルイーズ……ああ、締まるな……なあ、お前の中を俺でいっぱいにしても良いか?」
「ああっ、あっ、あっ、ギルっ……んんっ」
よく分からないまま、こくこくと頷く。
彼が動きを増すと、湯がぱしゃぱしゃと激しく波だった。
蜜道を彼の猛りがぎゅうぎゅうに押し広げた。
ぱちゅんと音を立てて、彼の恥骨が私の臀部にぶつかってくる。
彼がぶるりと震えると、一際熱い精を注がれ、全身に快感が駆け抜けていった。
「ああっ……――!」
二人して湯の中で果てる。
揺れ動いていた湯面が鎮まる頃、呼吸を整えた彼が、私の体を抱きしめてくる。
「ルイーズ……本当に、お前は俺のものになったんだな……」
「ギル……」
後ろにいる彼が本当に幸せそうで――。
本当の本当に、彼の婚約者になったのだと実感して、幸せな気持ちになった。
「ああ、もっとお前を愛したいのに、明日から隣国に行かないといけない……」
苦しそうな彼の声が聴こえる。
(ギル……)
しばらく、彼の背に身体を預ける。
しんみりした空気の中、思い切って声をかけた。
「しばらく会えないんでしょう? だったら、もっと続きを……して……」
「良いのか?」
再びこくりと頷く。
「帰ってきてから、堪能しようと思っていたが――可愛いな、ルイーズ」
彼が首筋に顔を埋めてきた。
「んっ……」
ふと、気になることを告げた。
「そういえば、ギル、明日からの海外、いったい今度はいつ帰ってくるの? 数か月? 数年?」
すると、思いがけない返答がある。
「明日から出張には行くつもりだが……三日後には帰ってくるつもりだ」
「三日……!?」
聞き間違えと思ったが――。
「三日間、お前と離れるのは辛いな、ルイーズ」
「だって、オーナーは数年とかなんとか……」
「拠点は自国に移したのは話してなかったか? おばさん――じゃなくて、マダムモリスンが俺たちに気を利かせたんだろうな……」
「そ、そんな……!」
彼が後ろでにやりと笑った。
ぐにゃりと乳房を掴んでくる。
「さて、お前の願い通り、続きをしてやるよ、ルイーズ」
「ええっ……ギルっ……ちょっと、待ってっ……ああっ……」
想いが通じ合った夜、飽きることなく彼は私の体を求めてきたのだった。
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