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第1章 出会い――彭候――

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「ご名答」

 天狼がくすりと笑った。
 彼の中指が、彼女の花弁を割り開き、ゆっくりと花の縁をなぞり始める。

「あっ…ゃあっ……触らないでっ……だめぇっ……ゃあん」

「生娘だから、よくわからなかったというところか――? すごく綺麗な形の花びらをしている。我が花嫁に相応しい」

 いつの間にか、ぬるぬると濡れてしまった花弁を堪能しながら、徐々に彼女の蜜口へと彼の指が近づいていく。
 ぞくぞくっと、生まれて初めて味わう感覚に蘭花は混乱してしまった。
 じわじわと、淫口から蜜が溢れ出していく。

「きゃっ……やだっ……そんなところ……やめっ……ああっ……!」

「我が花嫁は、とても愛らしい声で鳴くね」

 天狼が顔を寄せ、その愛蜜をすすり始めたので、いよいよ彼女の頭はおかしくなってしまいそうだった。そうして、狭穴のすぐ上にある赤い芽を、天狼が甘く食んだ。

「やあっ……なに……?」

「ほら、力を抜いてごらん」

「力を入れようにも、抜こうにも……ひゃあっ……」

 彼女は全く力が入らないのだ。
 弛緩した両脚の間を、彼の頭がうごめく。

「ああ、なすがままなのに強気な反応の君が愛らしくてたまらない……」

「いやっ、ちょっと……やめてったら……あっ、ああっ、あっ……」

 彼の吐息が花弁を震わせてくる。
 ぞくぞくと背筋を快楽が駆け上る。

「あっ、やあっ、あんっ、あっ……」

 淫秘な場所の粘膜と、舌の粘膜が触れ合う。
 ピチャピチャと淫卑な水音が室内にこだまする。
 彼女の背筋に、さざ波のような快感が駆け抜けていく。

「はっ……あ……やめっ……だめっ……おかしくなる……!」

 淫核をしゃぶられた蘭花の頭は、徐々に白んでいく。
 天狼の舌使いは激しくなる一方だ。

「ああ、おかしくなるのか。おかしくなった君も麗しいだろう。さあ、蘭花――私の前でどうか、気高く花開かせtごらん。ほら、どうぞおかしくおなり」

「っやああああんっ――!」

 絶え間ない愛撫の末、蘭花は生まれて初めての絶頂を迎える。
 淫口からは、涎のような蜜がだらしなく溢れ出していった。
 それを天狼がゆっくりとなめとっていく。

「ふうっ……あっ……ああっ……」

 ぴくんぴくんと白魚のように痙攣する身体が、彼の舌によってますます跳ねてしまう。

「さて、本来、ここからが本番なわけだが――」

 天狼が舌なめずりをした。粗野な行為のはずなのに、天狼がするとなぜだか優雅な動きにさえ見える。
 
 そうして――彼の美しい唇は、意外な言葉を発した。


「さあ、出ておいで、我が花嫁を誑かすたぶらかす不届きな妖よ」


 
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