16 / 18
16※
しおりを挟む(あ……)
私の腰の辺り、彼の両脚の付け根の辺りがひどく熱いことに気付いてしまった。
「ああ、こんな大事な時に恰好もつかないなんてね……これは君にフラれるな……」
「そんなことはなくって……」
相手の想いを体越しに感じてしまって、どうしようもなく嬉しくなって、心臓がドキドキして落ち着かない。
そうして――彼の膝の上、私は身体を動かすと、向かい合う格好となった。
「私も団長のことが好きで……あ……」
すると――気づけば、ブライアン団長に唇を塞がれてしまっていた。
「キティ……」
「んっ……」
何度か啄むような口づけを施された後、また深く口づけられる。
「あ……」
角度をつけて、何度も何度も口づけられた。
そうして――彼がますます強く私を抱きしめると、色香を孕んだ声音で告げてくる。
「このまま君の中に入らせてもらいたいが……」
「あ……」
ドキドキと落ち着かなくなっていく。
「さすがに、この部屋はダメだ――せめて隣の当直室に行こうか……」
そうして、彼が私を抱えようとしたけれど――
「待ってください!」
「どうしたんだい?」
もう身体は火照り切っていた。
相手の熱塊も熱く感じて仕方がなかった。
「移動しないで……ここで……」
「それは、さすがに……」
「だけど、団長、もうすごく熱いです……」
恥ずかしくて目を反らす。
「そんなに君が積極的になってしまったのは――ジェイクにその……」
「ちがいます! 私はジェイクに揉まれる前に振られたんです……お前は堅そうだっていわれて」
「そうか……君のここはこんなに柔らかいのにな……」
彼がふにふにと私の乳房に触れた後、そっと尖った先端を口に含んできた。
「あっ……ああっ……――!」
しばらく吸われるとびくびくと身体が震える。
「ああ、こんなに柔らかくて美味しいのに……まあ、あのおかしな男に手を出されてなくて良かったよ……せっかくここまで大事に見守ってきたのに、横からかっさらわれるなんて、堪らなく嫌だったからね」
「団長……あ……」
そうして――彼が下衣をくつろげた。
取り出されたそれは――非常に熱くて大きな塊で自分の腕ぐらいの大きさはありそうだ。
続いて、彼が私の下衣をゆっくりと両脚から取り去ったので、下半身を露出する格好となった。
「大丈夫、ちゃんとこっちも解してあげるから」
「え……ひあんっ……!」
そうして狭穴の周囲を長い指が弄り始める。
触れるか触れないかぐらいのタッチで触れられる。
もう胸で十分ほぐれてしまっていた私の全身が性感帯になったかのようで、ますます私の息は上がってしまう。
「ふあっ……ああっ……」
「ああ、だいぶほぐれたね……」
ちょうど蜜口のあたりに剛直の先端が触れて、ぐちゅりと音を立てる。
「ああ、キティ、良かったら――腰を落としてくれないか? そっちの方が痛くないから……」
「わかりました――っ……」
彼に促された通り、そっと腰を落とす。
そうして――
33
お気に入りに追加
546
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる