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後日談9※
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「……この間から、エレナったら、アタシを嬉しくさせてくるんだから」
「ヒルデ様っ……だってっ……あっ、んっ……」
額に美しい珠のような汗を光らせながら、ヒルデ様が微笑んだ。
熱のこもった口づけを繰り返されながらも、激しく揺さぶられる。その間に、彼の剛直の嵩が増してくる。
「……っ、ヒルデ様っ……あっ、あんっ、あっ、あ……」
そうして、蠢いた彼の猛る獣が、欲望を吐き出した。
揺さぶられきった官能の芯が熱くなり、全身に甘い痺れが拡がっていく。
(ヒルデ様でいっぱい……)
彼の愛が伝わってきて、そうして充たされていって、なんだかひどく幸せだった。
「エレナ……」
がくがくと崩れ落ちそうな身体を、ドレスを着た王子が抱きしめてきた。
愛し合った跡が、二人の脚の間を零れ落ちていく。
そうして、くすりと彼が微笑むと、私に口づけてくる。
「……アタシの妻になってくれてありがとう。愛している、これからも、ずっと……ね」
妻になれたのだという高揚と幸福感を噛み締めながら、彼を抱き返した。
「私もです、ヒルデ様」
その時、繋がり合ったままな上、ウェディングドレスで重たい私を、ひょいっとヒルデ様が抱きかかえた。
ぐちゅんと結合部が鳴る。
「さあ、初夜はまだまだこれからよ、エレナ」
「ひゃあっ……!」
口づけられると、熱っぽい眼差しで彼が告げてきた。
「今日で名実ともに、お前はもう俺の妻になったんだよ、エレナ。なあ、お前がどれだけ嫌だと言っても、もう離さない――愛している」
とても幸せな気持ちで迎えることが出来た結婚式と初夜。
これから先は、妻として夫に愛情を注がれ続ける、もっと幸せな毎日が待っているのだった。
「ヒルデ様っ……だってっ……あっ、んっ……」
額に美しい珠のような汗を光らせながら、ヒルデ様が微笑んだ。
熱のこもった口づけを繰り返されながらも、激しく揺さぶられる。その間に、彼の剛直の嵩が増してくる。
「……っ、ヒルデ様っ……あっ、あんっ、あっ、あ……」
そうして、蠢いた彼の猛る獣が、欲望を吐き出した。
揺さぶられきった官能の芯が熱くなり、全身に甘い痺れが拡がっていく。
(ヒルデ様でいっぱい……)
彼の愛が伝わってきて、そうして充たされていって、なんだかひどく幸せだった。
「エレナ……」
がくがくと崩れ落ちそうな身体を、ドレスを着た王子が抱きしめてきた。
愛し合った跡が、二人の脚の間を零れ落ちていく。
そうして、くすりと彼が微笑むと、私に口づけてくる。
「……アタシの妻になってくれてありがとう。愛している、これからも、ずっと……ね」
妻になれたのだという高揚と幸福感を噛み締めながら、彼を抱き返した。
「私もです、ヒルデ様」
その時、繋がり合ったままな上、ウェディングドレスで重たい私を、ひょいっとヒルデ様が抱きかかえた。
ぐちゅんと結合部が鳴る。
「さあ、初夜はまだまだこれからよ、エレナ」
「ひゃあっ……!」
口づけられると、熱っぽい眼差しで彼が告げてきた。
「今日で名実ともに、お前はもう俺の妻になったんだよ、エレナ。なあ、お前がどれだけ嫌だと言っても、もう離さない――愛している」
とても幸せな気持ちで迎えることが出来た結婚式と初夜。
これから先は、妻として夫に愛情を注がれ続ける、もっと幸せな毎日が待っているのだった。
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