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後日談8※
しおりを挟む寝室に入るやいなや、ヒルデ様から壁に身体をおしつけられてしまった。
「ヒルデ様っ……ドレスをまだ脱いでなくって……湯浴みもこれからで……」
だが、彼に情熱的に口づけられ、二の句を告げなくなる。
口づけられ、舌を絡めてこられ、何度も口の中を蹂躙された。
「……っ、あっ……んっ……」
「式の間中、可愛い貴女を見てたから……もう、これ以上は我慢できないの――ほら、ドレスの裾を持って」
言われるがままドレスの裾をたくしあげる。
かと思えば、彼の手で脚を撫で擦られ、秘裂を指がなぞりはじめた。
下着を脱がされた後、曝け出された片脚を持ち落ち上げられると、ぬらりと秘所が外気にさらされる。
夫になったばかりのヒルデ様の口づけが気持ち良くて、身体が勝手に反応してしまっていた。
「キスと何度か触れただけで、こんなに赤く膨らんで、完全にアタシのことを誘ってるわね」
「婚前でしばらく会えていなかったので……すぐにこんな風になってしまって……恥ずかしい……です」
彼がくすりと笑う。
「貴方も私と繋がりたいんだと思うと嬉しいわ。ねえ、エレナ、ちょっと大変かもしれないけれど、アタシのドレスの裾も持ち上げてくれる……?」
少し身体を捻って、彼のドレスを持ち上げた。
(あ……)
彼の下半身に視線を移す。
下衣越しにも分かるぐらい、彼の象徴も硬く肥大化してしまっていた。
「ねえ、エレナ、恐らく、貴女以上に私の方が待ちきれてなかったって分かるでしょう?」
濡れた秘部に、熱を孕んだ漲りがくぷりと侵入してくる。
お腹の奥に先端が当たってきた。
「……っ」
「ああ、エレナ、やっぱり貴女の中が最高に気持ちが良いわ……」
すると、私の耳元に彼が近づいてくる。
「……エレナ、やっと俺の妻になった。これで大々的にお前を愛することが出来る」
耳元で男性口調で語り掛けられると、心臓が激しく高鳴る。
ウェディングドレスの布同士が擦れる。
人に見られたら、女性同士で肌を重ね合っているのように思われるかもしれない。
だけど、彼が彼であるのなら、性別なんてどうでも良い。
「愛している、エレナ……」
重なり合ったドレスの裾同士の狭間で、水音がぐちゅんぐちゅんと立ちはじめる。
段々と音は激しくなり、感覚が狭まっていく。
「ふあっ、あんっ、あっ、ヒルデ様っ……深いっ……」
深いところを楔で何度も蹂躙されて、気が遠くなっていった。
なんとか二人分の裾を持っていたが、それ以上は無理だった。
獣のように犯してくる王子の背に、私はぎゅっとしがみつく。
これまで以上に激しい動きだったけれど、夫婦になれたばかりの彼の愛に応えたくてしょうがない。自分も自然と腰を揺らしてしまっていた。
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