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しおりを挟む車の中、清一郎の喜悦に歪んだ表情を見て、椿の顔から色が失われていく。
頭の上で両手首を交差されたかと思うと、彼のネクタイで縛り上げられてしまう。
走行による振動で、襦袢がはだけて露わになった乳房がフルリと震えた。
座席の上でさらに大きく開脚させられ、紅い花弁がぬらりと怪しく光る。
「あ……待って……清一郎……!」
だが、身体の上に跨がった清一郎は彼女の言うことを聞いてはくれそうにない。
「待ったら意味がないからな……椿、それ以上喋ったら、舌を噛むぞ……」
「せめて、どうか、場所を……」
「言ったはずだ……お前が忘れられないように――車に乗る度にお前の身体が疼くようにな……ほら、異国の血が混じっている俺のは普通よりもキツいぞ……」
制止を効かない彼が腰を揺らし、巨大な熱杭が純潔の蜜池を一気に穿つ。
「ああッ――!」
初めて感じる痛みと共に彼女の脳裏に閃光が走る。
襞が破られていく様を感じる余裕もなく、急な出来事に椿は半狂乱に陥った。
「ああッ……」
「くッ……そんなに腰を動かすな……ただでさえ締まるというのに――」
勝手に浮いてしまう腰を、彼の両手に押しつけられ、そのまま肉棒が肉壁を貫いていく。
「ひあッ……ああッ……――!」
ものすごい圧迫感で下腹が支配されてしまったかと思えば、どんどん意識が遠のいていいった。
「はあ……ほら、椿、俺のモノを全部飲み込んでしまったみたいだ――ああ、椿、あまりの衝撃に眠ってしまったか――相変わらず、眠るお前の顔はとても愛らしいな……」
そうして、消えゆく意識の中、椿の耳は清一郎の恍惚とした声を拾い上げる。
「これから飽きることなく、お前を毎晩俺で満たしてやろう――これが――お前達猪股家への俺の最大の復讐だ――」
それ以上、椿は何も言い返すことが出来なかったのだった。
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