【R18】ひとりえっちの現場をヤンデレに取り押さえられました。

おうぎまちこ(あきたこまち)

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「あっ……」

 ズキンズキン。

 ――これが罰。

(私が……淫乱な身体になって、もう他に嫁げなくするような……)

 自分が蒔いた種とはいえ――。

 好きな人にそんな風に言われてしまって――。

 普段どんなに強気な態度で振舞っているとはいえ――。

 じわりと熱い涙が浮かんでくる。

(いいえ、だけど、自業自得だわ……もう一生研究に人生を捧げるしかないのよ……)

 そんな決意をした私だったけれど、ファウスト様が掛けてきた言葉は予想外のものだった。

「すまない……そんな哀しそうな顔をされるなんて?」

「え?」

「快楽が強くなるような魔術をかけたわけだが……嫌いな男にこんな無理に手籠めにされて、どんなに気持ちが良かろうが、やはり嫌だったということか……」

 少しだけ哀し気に彼が目を細めた。
 少しだけ話が噛み合っていない。

「ええっと……無理矢理はあれですけれど……ファウスト様が嫌なわけじゃなくて……」

「俺が嫌じゃないのか? だって、君はずっと僕のことが嫌いだっていう態度をとっていただろう?」

「それは、ファウスト様が私のことをすっかり忘れていたからで……私はファウスト様のことを……」

 私の頬は林檎のように真っ赤に色づいていることだろう。

「もしかして魔術暴走の時の話かな?」

「ええ、そうです」

 何かを察したのだろうか――ますます強い力で彼に抱きしめられる。

「忘れるわけないだろう? まだ力が弱かった俺が、初めて助けることが出来たのが君だったんだから……」

「嘘……ファウスト様に忘れられてなかった?」

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