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しおりを挟む――エドガーは求婚したのだから、当然私に好きだという気持ちは通じていると思いこんでいたらしい。
この日を境に誤解が解けた私たちはやっと本物の夫婦になれた気がした。
ちなみに、秘書のサラがいなくなって、代わりに私がエドガーの秘書代行を務めることになる。
本当は夫は私の能力を買っていたらしく、秘書をしてもらいたかったらしいけれど――私がそばにいると、私にかまけて仕事をしなくなるかもしれないのと、私に楽をさせたくて頼んできていなかったらしい。
私が秘書代行になってから、今まで以上にエドガーの仕事が捗るようになり、周囲の皆から「奥様の仕事ぶりもさすがですし、エドガー様の仕事もますます順調で、全て奥様のおかげです」と私まで褒められるようになってしまった。
一つだけ困ったのは――。
ずっと我慢してきた反動か――夜の営みが、夜だけではなくなって、昼だろうがなんだろうが、四六時中、あんなに寡黙で大人しかった彼が、獣のように私を求めてくるようになったことでした。
(おしまい)
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