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しおりを挟む「本当は、四六時中、セイラと繋がっていたいぐらいなんだ」
切望するような彼の声に、鼓動が高まっていく。
そうして、彼が腰を揺らしはじめる。
普段は、最低限の抜き差しの後に精を注がれて終わることが多かったのだが、今日は違った。奥の奥まで、彼の鋼のような先端を押し付けられ、肉壁がびくびくと反応してしまう。そうして、私の下腹部に向かって、彼が腰を激しく打ち付けはじめた。
「ひあっ、あっ、あっ、あっ、あ――」
子宮を激しく揺さぶられ、いよいよ私は声を上げることしかできなくなる。
激しさに耐えるために、彼の漆黒の髪にしがみついた。
ぐちゅんぐちゅんと激しい水音と、壊れるんじゃないかという位にベッドがギシギシと激しく軋んだ。
(こんなにエドガーが激しいだなんて……)
彼の獰猛な獣のような器官が、私の蜜池を貪っていく。
互いの汗で濡れた肌同士が吸い付き合い、ぱちゅんぱちゅんと淫らな音を立てる。
女性の芯の部分を突き動かされ続け、ぞくりぞくりと快楽が全身を支配していく。
それに、それだけじゃない――。
「セイラ……可愛い声だ……」
「セイラ……綺麗だ……」
情熱的で激しい彼の動きに翻弄されるだけではなく、甘い言葉を何度も囁きかけてこられるものだから、嬉しさだけで天に昇りつめてしまいそうだった。
「君があまりに愛らしくて……俺は余裕を失っている」
彼の額に汗が滲む。
お互い獣同士にでもなったかのように、私も腰を動かしはじめ、互いを貪るように求めあう。
「エド……あっ、あっ……」
「セイラ……」
だんだんと頭がぼんやりしてきて、嬌声とともに、短く息を何度か吐く。
彼も獣のように、荒く熱い息を吐いた。
抽送の激しさが増し、彼に腰を打ち付けられた後――。
「あああっ―――!」
エドガーの精が胎に大量に注がれながら、私は達してしまった。弓なりにそれた背と腰に、彼の大きな手が添えられる。いつも以上に下腹部に熱さを感じた。
普段はすぐに引き抜かれるのだが、今日は蜜口が巨根で蓋をされたままだ。とはいえ、あまりにも量が多かったのか、精や愛液がまじりあったものが、じわじわと太腿に流れてきた。
そうして、私の金の緩やかな髪を撫でながら、彼は告げてくる。
「セイラ……君に、余裕のない男だとは思われたくなくて、ずっと我慢してきたんだ――こんなにがつがつした男は、やっぱり嫌いだろうか?」
私はそんな彼に微笑んだ。
「いいえ……」
エドガーに対して――。
「こんな情熱的な一面があるなんて知らなかった。はしたないと思われるかもしれないけど――夜の営みも、今日みたいに獣じみたものでも良くって……」
それ以上は照れてしまって答えることが出来ない。
そんな私にエドガーが優しく微笑んできた。
「はしたないなんて思わない。むしろ嬉しいぐらいだ。そうだ、結婚記念日だから、これを――セイラ、愛してる……ずっと昔から、そして、これからもずっと――」
そう言うと、枕元から彼が黒い小箱を取り出した。彼の瞳と同じ菫色のタンザナイトが煌めくネックレスを首に、そっとつけてくれた。
(嬉しい……)
「エドガー……私も貴方がずっと好きだったの……きゃっ……!」
すると、蜜腔の中で、彼がまた大きくなってしまった。
「ごめん、もう一度良いだろうか?」
顔を真っ赤にしたまま、私は頷いた。
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