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第7話-1 永久に続くと勘違いしそう※

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 ある時、シュタインが女の遺体を拾ってきた。

「好みの女性だったの……?」

「ああ、いや、そういうわけじゃないんだか――」

 飴色の髪をした、生前は可愛らしかったことが分かる女性だ。今は亡くなってしまい、肌の色が真っ白で、唇は紫色を呈している。
 
「特に誰かに危害を加えられた様子はない――自殺か何かだろうな――」

 シュタインは遺体に一度手を合わせると、薬液に浸けるための処理をし始めた。

「最近、近くの村に『美に固執した魔女』とやらが現れるらしい――どうやらこの女性は、その魔女と接触していたという噂がある」

「『美に固執した魔女』……?」

 なんとなく頭に『継母』の姿が浮かんだが、彼女が魔術師だという噂は聞いたことがなかった。

(そもそも、西の王国にいるはずの継母が、こんな北の帝国にいるはずがないわね……)

 シュタインは遺体の額に向かって、何かぶつぶつ言っていたが、すぐに顔を上げた。

「少し調べたいことがある」

「じゃあ、それが終わったら手伝うわ」

(好みじゃないのに飾るの――? 死んだ女性なら誰でも良いってわけ――?)


 そうして、しばらく後――。


 『かつて彼女』だった遺体を薬液に浸けようとするシュタインの手伝いをしたのだった――。


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