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第5話_2 仕方ないから手伝うわ※
しおりを挟むある時――。
「研究をしている。地下には絶対に入ってはいけない」
そうは言われても、汚らしい場所を掃除したくなる。私の性だった。
古い城の地下を掃除すべく、わたしは階段を降りていくことにした――。
(今日も研究にいそしんでいるのかしら――?)
地下に向かうと、金属で出来た扉がある。
ギギィっと音を立てながらドアを開いて、中をのぞいたところ――。
そこには――。
(うわぁ……)
――薬液に浸けこまれた女性の遺体が並んでいたのだった。
薬品のつんとした匂いと、目に刺さるような刺激に、思わず眉をひそめてしまう。
しかも――。
(うわ……)
――彼女たちの遺体を見ながら、床に座り込んで自慰行為にふけるシュタインの姿を見つけてしまった。
わたしはこっそり、必死に自身のいちもつをしごく彼の後ろに立った。
そうして――。
「シュタイン――」
彼の耳元に近づくと、彼の名を囁く。
「ぎぃやあああああああああああ!」
彼はわたしを見て悲鳴を上げる。彼の手の内にある淫茎がしゅんと萎えていったのが見えた。
「来るなと言っていただろう! せ、せっかく、あと少しだったのに――」
彼は悲痛な声をあげる。
「まあ、良いじゃない――」
そうして、わたしは座る彼の近くにしゃがみこむ。
「ほら、代わりにわたしが触ってあげるから――」
彼の萎茎を手に持つと、わたしは撫でるように優しくしごいてあげた。
「やめろ! 俺は可愛いこいつらの身体を見て、興奮してるんだ! お前みたいな生きてる人間の手を借りたら、せっかく出そうなものも出ないじゃないか!」
「そんなこと言って、めちゃくちゃ勃ってきてるけど――?」
「あっ――ぅ――」
シュタインの淫茎は、どんどん大きくなっていく。
「ねえ、シュタイン、研究って何の研究をしていたの――? どうやったら、わたしの身体の中で出せるか、とか――?」
私がくすりと笑いながら聞くと、彼は顔を真っ赤にして何も答えない。
「ぅう――」
わたしは、いきりたってきた彼の分身を口で咥えた。そうして舌で愛撫していくと、苦みのある液を先端から溢れさせた。
「ちゅっ、んむっ、あっむ――」
彼の先端を口に含みながら、前後に口を動かすと、彼の先端がどんどん怒張していく。
少しだけ私が口を離した瞬間――。
「わあっ――出る――!」
彼は突然、ぴゅ~~っと、私の顔の上に白くて熱い液体を大量に放出してきた。
せっかく綺麗に洗った顔が、ぐちゃぐちゃに汚れてしまう。
ぽたぽたと、頬を粘り気のある液体が流れて落ちていく。
「出すタイミング……もう少し、自分でコントロールできないと、あなた、最愛の妻を取り返せなくてよ?しっかりなさい――」
「ふぁ、ふぁい……」
私が叱ると、彼は情けない返事をしてきた。
そうして、なかなか腹上死出来ないまま、時間だけが過ぎていく――。
でも、存外、そんな日々がわたしは嫌いではなかったのだった。
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