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追放されし奴隷の聖女は、王位簒奪者に溺愛される
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しおりを挟むラピスがシュタールに引き取られてから数年が経った。
彼女はもうすぐ成人を迎える年齢にまで成長していた。
そんな彼女は、彼に引き取られてしばらくして以来、毎夜課せられた使命があった。
「シュタール様……あっ……やんっ、そこは……やぁっ……」
ラピスはシュタールに命じられるまま、ベッドの上に横になっていた。
薄手のシュミーズドレスを、ラピスはいつも身に着けている。可愛らしい顔の下にある首には、奴隷を示す銀の首輪がはまったままだ。
現在、ドレスの上半身から二つの白い膨らみが露わになっていた。ドレスのスカートは腰までたくし上げられており、彼女の花芯もシュタールの目にさらされている。
シャツ姿のシュタールは膝立ちになって、彼女の秘部に指を泳がせていた。
「嫌がっているようには到底見えないけど」
「……ぁやんっ……あっ、あ、これ以上は……も……」
「これ以上はもう、どうしたの?」
彼が屋敷に戻ってきている日の夜、彼女の身体は彼の手によって弄られ、育て上げられていた。
(シュタール様の声を聴いたり、少し体に触れられるだけでも、蜜が溢れる様になってしまった)
指で弄られれば、なおのこと泉のように溢れ出す。
「ねえ、ラピス。いつも約束しているよね? お前は奴隷なんだから、誰かがいる前に姿を出してはいけないよって。なのに、どうして王がたまたま、俺の屋敷を訪ねている時に、飛び出して来たの?」
「ごめっなさ……やぁっ……あっ……あ……」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら、シュタールが彼女の淫口へ指を出し入れしている。
「この淫乱な身体で、王を誘って、彼の妾にでもなろうとした?」
そう言って、彼女の花芯を開いた彼は、彼女の脚の間に頭を近づけた。そうして、彼は彼女の紅い淫核に唇で触れ、舌をあてる。そうして、強弱をつけた動きで、彼女の突起が硬くなるまで刺激を続けた。ぷっくりと起ってきたところを、彼の舌がじゅるりと吸い上げる。指の出し入れも止まらない。
「ああっん……! ちがっ……あっ……それ以上されたら、私――! ぁああっ――!」
彼女の身体がびくびくと震える。彼女の蜜口から大量に溢れる濃密を、シュタールが飲み干した。じゅるじゅるとした音が、部屋の中に響く。
ラピスは両手で顔を隠して、シュタールに見られないようにした。
(恥ずかしくて、いつまで経ってもなれない)
「まあ、今回のことは不問にするから、次からは気をつけて」
それだけ言うと、シュタールは彼女に、彼の着ていた藍色のフロックコートを被せて、部屋から出ていった。
(シュタール様は、いつも私の身体を悦ばせて去っていく)
ラピスは彼に身体を弄られてはいるが、まだ破瓜は迎えていない。
純潔と言って良いかは定かではなかったが、彼女はまだ処女だ。
「もうすぐ私が十八を迎えたら、シュタール様は、私を最後まで抱かれるのかしら?」
シュタールの言い方は厳しい。
(だけど、周りの目にさらされるのを嫌う私を心配して、外に出ないように言ってくれているのを、私は知ってる)
奴隷の立場にしては、様々な衣装や宝石を与えられたりしている。いわゆる普通の主人と奴隷の関係性ではないと、ラピスも分かっている。
シュタールは、他の者とも結婚していないので、ラピスはついつい期待してしまう。
(主人と奴隷の立場は変わらないけれど、もしかしたら、シュタール様の妾にはなれるかもしれない。彼は、喋る言葉は怖いけれど、本当は優しいかた……今日は、私が王の前に出てしまったことを、ひどく気にしてらしたけど……)
いつもより焦っているように見えたシュタールの態度が、ラピスは気になっていた。
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