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病魔
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『こんにちは。大輝さんはやっぱり最初にやり取りしていた大輝さんでしょ?教えてください』
三日前から続く同じ質問。恭子は大輝と誰かが入れ替わり、返事を寄越していたと思っている。
恭子曰く、そう思うポイントはいくつかあった。
その文面。その語る内容。違和感を感じながらも、それを言えずにやり取りをしていた恭子は、元の大輝に戻ったと思い喜んだそうだ。
喜んでくれた事。自分では無かった事に気付いてくれた事。そして何より、自分の事を必要な存在と言ってくれた事が、大輝の心境にある変化をもたらした。
それが何と呼ばれている感情なのか分からない。大輝にとって、恭子はより特別な存在になっていた。いなくなって欲しくはない。絶対にいなくなって欲しくはない。
大輝は宗二の前に連れてくる為に、恭子とやり取りをしている。連れてくるだけならば、これ程に体は拒絶しない。拒絶させているのは、連れてきた後のせいだ。
宗二の言葉は絶対。体が拒絶しても、拒む事は大輝にはできないようだ。
『同一人物だよ。恭子ちゃんは学校終わったの?』
抗う指で返信を送った大輝は、強く目を閉じた。
暫くすると、スマホから小気味良いメロディーが流れた。何を知らせるメロディーだ。ツイターに恭子からのメールが届いている。
三日前から続く同じ質問。恭子は大輝と誰かが入れ替わり、返事を寄越していたと思っている。
恭子曰く、そう思うポイントはいくつかあった。
その文面。その語る内容。違和感を感じながらも、それを言えずにやり取りをしていた恭子は、元の大輝に戻ったと思い喜んだそうだ。
喜んでくれた事。自分では無かった事に気付いてくれた事。そして何より、自分の事を必要な存在と言ってくれた事が、大輝の心境にある変化をもたらした。
それが何と呼ばれている感情なのか分からない。大輝にとって、恭子はより特別な存在になっていた。いなくなって欲しくはない。絶対にいなくなって欲しくはない。
大輝は宗二の前に連れてくる為に、恭子とやり取りをしている。連れてくるだけならば、これ程に体は拒絶しない。拒絶させているのは、連れてきた後のせいだ。
宗二の言葉は絶対。体が拒絶しても、拒む事は大輝にはできないようだ。
『同一人物だよ。恭子ちゃんは学校終わったの?』
抗う指で返信を送った大輝は、強く目を閉じた。
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