頑張る中年は転生を繰り返す

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1章

007.

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 そこから数日、彼女たちとの生活を続け、当初多少のトラブルはあったものの、健太郎は意識して、彼女たちを尊重するよう対応したことが功を奏したか、なんとかやっていけそうだという気持ちを持てるまでには至っていた。
 彼女たちも、そんな自分たちを気遣ってくれる健太郎に、多少を超える好意を抱くようになっていた。
 とはいえ、彼女達の隷属召喚による性的高揚と、健太郎の前世の後遺症による過剰な性欲については、やはり将来的に問題になるのではないかな、と頭を悩ませる健太郎だったが。
 --「将来的」ではなく、今すぐにでも問題になるだろうと理解している彼女たちは、その内容について健太郎に席を外してもらったうえで話し合われていた。

「こうしてケンさんの好意に甘える形で何とか、この世界での生活基盤の最低限のことはまかなえたわけだけど、
 みんなも不安に思っている、「性的欲求」について、もう考えるべきだと思うわ」
 話のオーナーを自ら買って出たのは年長者である彩海であったことは誰からも異存はなかった。
 --そう、性的欲求。
 つまりはエッチなムラムラとした気持ちを抑えられなくなることが、そう遠くない未来に迫っていること。
 それは彼女たち自身に自覚できるほど、無視できないものになっていた。
 ふとしたきっかけで、自身の性癖からくる思考に囚われると、すぐに「気持ちよくなりたい」思考に陥り、ショーツのクロッチを湿らせている。それは、まだ性的な知識に疎いコニルでさえも見逃してくれない。
「なんでぇ…コニル、おじさんを思い出してるだけなのに、ふわふわして、お股熱くなるの…?」
「っ!? コ、コニル!?」
 あまりにも生々しい、身近な人物への性的興奮と自身の発情報告に歩美が慌て、彼女の表情を見ると、すでにコニルは上気した顔で息を荒げており、右手を下腹部のーーショーツのデリケートゾーンに潜り込ませていた。
 ぬ…チュッ…
 潜り込ませた小さなお手ての指先に、その可愛らしい指に似つかわしくない淫靡な粘液が、付着していた。
 誰が見てもそれは、「愛液」に違いなかった。
 コニルは皆が固唾を飲んで見守る中、その右手を顔の前まで掲げ、ドロリと濁り流れるそれを眺め、ポーっと赤みが増した表情を、直後歪ませた。
「うぇ…なに…これ…ヒック…気持ち悪い…よう…」
 嗚咽をあげるコニルに、皆慰めてあげたい気持ちになったが、駆け寄れずにいた。
 --自身も他人ごとではないのだ。
 コニルのように、彼女たちも下腹部を常に熱くさせ、姿勢を変えるだけで、にちゃっとした濁った水音がでる自身の下腹部の事情に気を付けないといけない、そんな彼女たちにコニルのあられもない姿を、「はしたない」と注意ができる気持ちにはなれなかった。
 人より濡れやすい体質の愛良は、特に気が気ではなく、スカートからたまに垂れ落ちてくる発情液を、人知れず足を擦り合わせ対処していたため、彼女の足の根元の淫液は、「ぷちゅ」と泡立つほどになっており、その湿度は湯気が立ち込める程になっていた。
 足を交差するたびに「ぷちゅ」「にちゅ」と粘つく感覚が自身の発情具合を否応なく報せ、その愛液が膣奥から滲み出る流れだけでも、快楽からの呻きが漏れそうになる、それが更なる情感を募らせる悪循環に陥る。確かに、もう幾何の猶予もない。
 どうやら、コニルも健太郎を性的対象として見定め始めたようだが、愛良はそれ以上だ。
 自覚はないがその強烈な「おじさん」趣味が刺激され、健太郎に対し激しい性欲を覚えていた。
(なんっで…あって間もない、しかもあんな年上の男の人に、こんな…っ!?)
 --あの大きく長い指先で自分の乳房に触れてほしい。
 --会話するときに彼は自分の乳房を、明らかに性的に見ていた。
(嬉しい…)
 はっ。
 --うれしいじゃダメなのよっ!? 普通おじさんにあんな風に見られたら気持ち悪いとか…思うんじゃないの?
 しかし、愛良の若いJKとしての性欲は、健太郎に性的に見らることに悦んでいた。
 この濡れそぼる膣壺に溜まっている淫液を、その情動のまま大きな指を突き入れて掬い取ってほしい。
 そして、そのままこねくり回して、女の汁を全て掻き出してほしいーー

 今現在健太郎と会話し、生活を共にすることが、みなかなりぎりぎりの状態にまでなってきていた。
 歩美が彼との同居に当初異を唱えていたのも、こんな状況になるであろうと予想していたことが強く関係している。
 それでも、皆がこの状況を了承したのは、どうしても寝泊まりするところは不可欠であることと、健太郎自身、多少エッチな性質をしている気もするが、誠実な人であると彼とのやり取りに信じるところがあったからだった。
 そして、もう一つ。自分たちの性欲がもし収まりがつかなくなった場合の「対処方法」を考えていることも、明白だった。
 --このままでは、健太郎が何もしなくてもこちらが襲い掛かる、なんて未来が冗談ではなく訪れる。
「彩海さんは…その、何か考えが?」
 子宮からの衝動が少し収まったことを見計らい、愛良は彩海に問いかけた。
 先ほどの話し方を聞く限り、何か彼女には考えがあるような口ぶりだったから。
 いや、それも正確ではないーーきっと一部の人間は彼女の意図に気付いている。
 その内容の確認のための問いかけだった。
 そんな愛良の思惑を、彩海はもちろん理解したうえで、そしてあえて誤魔化さずに答えた。
「そうね…
 正直これは、私自身の希望が入っているというのは否定できないから、皆に強要するつもりはないことは先に言っておくね。
 ーー私は、「ケンさんに協力してもらう」ことを考えているわ」
「…!」
 そこまでストレートに話をすると思っていなかった愛良は、目を見開くほどの衝撃をうけたが、話の内容はやはり想定していた通りだったため、その内容に対する疑問はなかった。
 ほかのメンバーも大なり小なり想定した内容だったのか、取りも直さず否定する声は上がらない。
 とはいえ、さすがに過激すぎる内容に声を上げずにはいられない。
 その役割は、いつも決まっているのか、歩美がおずおずと挙手して彩海に顔を向けた。
「あや姉は…早くも覚悟完了したってことだとは思うけど…
 でも、それを私たちに強要しないっていっても、近くで「そういうことが行われている」って思っちゃったら、多分、私達、「無理」だと思うよ…」
 其れがどう言う類の『無理』なのか。
 その内容を聞くような無粋な人間はそこにはいない。コニルにはそもそも内容の理解が追い付いていない。
 そして、もう一人理解の追いついていないと思われる人物に、先ほどからずっと押し黙ったままの澪には心当たりがあった。
「…律」
「ふえ?」
 急に呼ばれたためか、返事とも呼べない反応を返す小柄巨乳娘に、澪は表情のないまま言葉を紡ぐ。平坦な声も合わさって、端から見れば詰問しているようだ。
「あなた今、皆さんが話している内容、理解しています?」
 だが、律はそんなやり取りに「慣れているのか」小首を可愛らしく傾げ、逆に不満げな顔をして見せた。
「んー? またみっちゃん律をバカにしてるでしょー?
 わかってるってば」
「…ならいいですけども」
 馬鹿にしていることを全く否定せず、ただ流石に誤解しようのない感情を抱いた状態で、おかしな勘違いなするほどではないかと心中で零す澪に、律は言葉をつづけた。
「律たちがエロい気分だから、ケンちゃんにエッチしてもらう順番を決めようって話だよね」
 追いついてないどころか、追い抜いていた。
 ただ、それに反応を、過剰に示したのは歩美だった。
「違うからっ! まだそういう結論は出てないからっ!」
「えー? 違うの?」
 事態の混乱に拍車をかけるように、そんな不思議そうな意見をあげたのは流歌で、そのまま呆れたようにため息交じりで歩美に告げる。
「いや、もうそれ以外なくね? エッチっぽいのはあれだけど、おじさん割と紳士っぽいし。渋いし。私はもうそれでいい、というか、割と限界なんですけど」
 彼女の疼きは主に胸に集まっているらしく、熱く火照る体を持て余すのか、両サイドから自分の胸を抱きしめるように、ムニュッと押しつぶした。
 だが、若く弾力のあるたわわなJK胸は、その圧力から逃れるように、前面に零れ、開いたシャツの胸元からはみ出ようとしていた。
 そのあまりにも淫靡な情景に、歩美は束の間見惚れるように凝視していたが、すぐに正気に戻り、「グラビアポーズ禁止っ!」と窘めた。
 そんなどことなく修学旅行の夜の女子トークのようなピンクなムードに、深刻になるよりはましだけど、収拾もつかないなあと眉を顰める彩海は、それでもこの少し気やすい空気を皆が意図的に作ろうとしている目的がーーきっとこのままだとトラウマになりかねないコニルの為なのだろと理解しているので、窘めることはなかった。が、そろそろ潮時だろう。
「はい。ちょっと一回落ち着こうか。
 --コニルちゃん、大丈夫だよ。後でおねぇちゃんが色々教えてあげるから♪」
「…ぅん。あいがと…グス」
 そういい、まだぐずつきはするものの、少し笑顔を見せたコニルに、一同はほっと胸をなでおろした。
「…色々教えるって…超意味深」
 ただ、そんなことを赤面しながらボソッとつぶやく流歌には、もれなく歩美の脇腹地獄突きが待っていたが。

 あそこで出会った管理者が、教えてくれた、この性的衝動の消化方法。
 それは「契約者」を作る、ということだった。
 今の状態は、召喚した主へ隷属の契約をしやすくするために陥っている状態で、その契約が済みさえすれば、この常時体躯を疼かせるいやらしい痺れは解消されるのだという。
 そしてその契約内容とはーー一言で言えば「中出しSEX」ーーだった。
 契約のためなのか、子供は出来ない、とのことだったがーーそういう以前の問題だろう。
 男性に無理やり組み敷かされ、隷属召喚でぐっちょりと濡れそぼった肉壺に、肉棒でじゅぼじゅぼ掻き回された果てに、膣奥へ男の欲望を解き放ってもらうーーそんな想像が彼女たちの脳裏には浮かび、説明された当初は、当然かなりの反発が起こった。その際は、今は肯定的な律や流歌でさえも難色を示していたのだ。
 しかし、日に日に強くなっていく性欲に、彼女たちは次第に思考力が麻痺していくのを実感していた。
 そして、そうなってから初めて、実際の異性を目のあたりをしたとき、今までイメージがいまいち湧かなかったためか、それほど影響を受けていなかったコニルでさえも、とうとうショーツに湿り気を帯びる程の衝撃が、全員の年若い熟れ頃の娘の子宮に響き、「じゅん」と濡れるのを自覚する。
 元々「そんな状態だったため」余計に強い警戒心が表にも出ていたが、健太郎の端々に感じる紳士的な態度に、彼女たちは次第にほだされていくのを感じた。それは、嫌な気持ちでは、なかった。

 コニルが多少の落ち着きを見せたことで、本格的に今後の方針を打ち立てることになった。
 大きくは次の選択肢をそれぞれが選ぶこととなる。
 ・健太郎に性的欲求を求め、処理してもらう
 もしくは
 ・ひたすら我慢をつづけ、別の解決策を模索するか
 だったが、全員、後者を選ぶことは、出来ないであろうことは、自覚している。
 自分たちの置かれた状況を自覚するために、あえて出したに過ぎない選択肢だと、理解していた。

「じゃあ…いいのね? みんな」
 そう一人一人の目を確認しながら話す彩海に、一同がそれぞれの思い思いにうなずく中、異を唱える人物もいた。
「私は結構です」
 澪だった。
 彼女は変わらずの無表情のようだが、やはり体を蝕む淫欲は隠しきれないのか、ほのかに頬に赤みがさしており、微妙に体も揺すられている。
 だが、それでもなお、その欲求にあらがえないと自覚してなお、彼女は初めて感情らしい感情を「憎悪」めいたものを募らせて、言った。
「兄さん以外の男に触れられるなんて、嫌です。
 申し訳ないですが、そうなるなら、私は死を選びます」
 それは、激しすぎる、肉親への愛情の吐露でもあった。
「みっちゃん…」
 その気持ちを一番理解している律は、無意識に彼女の手を取り、自身も獣欲で頭がしびれ、呆けた顔に、なんとか笑みを浮かべながら彩海に告げる。
「えへへぇ…そういうことなら、律もかなぁ…
 名前似てるけど…流石にお義兄ちゃん以外は嫌かも」
 彼女の言う「お義兄ちゃん」とは、健太郎のことを指す。あの自殺騒動の後、色々あり彼女の妹である澪と親友になってから、彼女は生涯操を「健太郎」に捧げると誓っている。
 死んだ相手への操立てがどういう意味かは分かっている。生涯独りーーいや、澪と共に健太郎を想って生きていくことにしたのだ。
 だから、澪がそれを貫き通すというなら、律自身もそれに付き合いたい。
 だが、そんな思いを察知した澪は、それに否を投げる。
「…律。これはもう思い云々ではないと思います。命に係わる問題です。
 あなたは全く無理なわけではないでしょう? 私はもう生理的に無理というだけです。
 律は受けるべきです」
 そう、律を諭す澪に、律は変わらず汗だくの笑顔で答えた。
「い・や♪ みっちゃん。律に今更そんな説得通じるわけないよ」
 一見軽い、だが覆すイメージの全くわかない、断言口調に、澪は元々理解はしていたのか、それでも言わずに入れなかっただけなのか「だから、あなたは、バカなんです…」と無念そうにつぶやいた。それに律は少し気色が増した笑顔で応えていた。

 その話を事前に聞かされていた一同は、今更大きな衝動を受けることはないが、やはり戸惑いはある。
「本当にそれでいいの…? 私だって、そうしないでいれるならそうしたいと思ってるけど、
 これは「我慢する」とかそういうのを超えてると思う…」
 そう言外に「我慢できるはずがない」と含めて言う愛良に、澪は律に向けた、若干温かみのあった視線の温度を下げ、無表情に言う。
「逆です。私は兄さん以外に触れらることが「我慢できない」んです。
 私の思いを理解してほしいとは思っていないので、お気遣いは無用です」
 そう、突き放すように言う澪に、愛良は年下とは思えないプレッシャーを感じ、二の句を継げない。
 それをフォローするのは、やはり年長者の仕事だった。
 パンパンと柏手を打ち、場を鎮める。
「はいはい。
 澪ちゃん。気遣い無用というなら、相手を威圧するような言い方はだめじゃない?」
「…はい。ごめんなさいです。愛良さん」
「あ、う、うぅん。こちらこそゴメン。判らないってだけで、無神経なこと言ったと思う…」

 そうして、結果的に健太郎に中出しSEXをしてもらうことに了承したのは
 --彩海、愛良、流歌、満、歩美
 澪と律は、出来るだけ健太郎との接触を避けるなど、対処していくことになった。
「あのー、コニルちゃんは? その、そもそも、「できる」んすか?」
 言いにくそうに、満が突っ込んだところは、全員あえて避けてきた事項だった。
 彩海もこれについては、自信をもってというわけにはいかなかったが、なんとか方針的なものは、あらかじめ打ち出していた。
「そうね…幸いなことに、まだコニルちゃんはこの中では症状がまだきつくないみたいだから、おいおい様子を見ることになるでしょうね」
(一応もう初潮は迎えているみたいだし、来る日に備えてゆっくり「拡張」していくしかないわね…)
 と、さすがにそこまで言うのははばかれたが、彼女の中でコニルにもゆくゆくは健太郎に相手をしてもらうことは確定事項だった。
 よくわかっておらず、純粋に不思議そうな顔で彩海を眺めるコニルに、彩海は若干の同情と、それと相反する背徳的な扇情を募らせてしまう。
(コニルちゃんの初めてには、絶対同衾させてもらおう…)
 彼女は、とにかく、性欲に素直な質だった。

 そして、大まかな方針が決まり、次は健太郎になんと伝えて説得するのか、ということにとなるが。
 これにはーー
「私に一任させてもらえないかしら?」
 と彩海が名乗りを上げたのだった。
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