頑張る中年は転生を繰り返す

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1章

006.

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「…どういうことですか? おじ様がここに住まない、というのは」
 少しして、やっと言葉を紡げたのは愛良で、健太郎の真意を測りかねたのか、そう口にした。
「どうって、言葉通りだよ。俺はここに住まない。住まなければ君たちは俺と同居することもない。やっぱり年ごろの娘さんと見知らぬ中年が一緒に住むわけにはいかないだろうしね」
「ちょっと待ってよ! それじゃおじさんはどうするのさ!」
 健太郎の言葉を遮る勢いで、流歌が身を乗り出し、健太郎を問い詰めた。
 あんまり深くは考えてないかもしれないが、どうあれ自分を心配してくれる彼女に、「ビッチ」とか「エロGAL」とか考えていてごめんよ、と本気で謝罪したほうがいいことをそっと心中に呟いた健太郎は、彼女に言葉を返す。
「寝るくらいは、こことは別の畑の近くに建ってる離れがあるから問題ない。
 どうせ家では寝て起きるだけの生活だしな」
 現代日本のように、テレビやPCがあればまだこだわりもあったかもしれないが、家に帰ってもほぼ娯楽がないため、自然日中は仕事に集中していたのだ。
 彼女たちが住み始めれば、日常的にラッキースケベイベントを期待するような、エロ楽しい娯楽が発生しそうではあるが、それは泣く泣く自重する。

 そう健太郎自身が一人で納得しているものの、彼女たちからしてみれば、せっかく迎えてくれる家主を家から追い出す所業になる。仮に自分がその立場なら全く納得できないこともあり、ずっと健太郎のフォローをしていた彩海(あやみ)でさえ、その提案には苦言を呈した。
「いえ…流石にそれを受け入れることはできませんよ。
 ーー歩美(ふみ)ちゃん」
 そんな彩海に急に声を掛けられた歩美は、健太郎が家から出ていくことになっている状況が、自分の発言に起因していることを多少なりとも感じ、青ざめていたこともあり、体をびくつかせたが、それでも何とか返事を返した。
「は、はいっ!?」
「歩美ちゃんも別に、ケンさんを追い出したくて言ったわけではないでしょう?」
 その言葉が、歩美へのフォローでもあることを瞬時に理解した彼女は、即座に首肯する。
「そ、そりゃもちろん…そう言う意味で言ったんじゃないよ。
 うー…。あんたも…ちょっと先走りすぎだって!」
 そう、逆に責め立てられ、健太郎は理不尽さも感じるものの、確かにおっさんの負い目だけ先行して、自己完結してしまっていたなと反省するに至った。
「そうか、すまんな。それは大前提だと思っていたんだが…
 確かに飯時はお邪魔させてもらわんとダメだし、そもそもーー」
 と、言いかけたところで、健太郎は言葉を止めた。
 これはまた彼女たちに気を遣わせるだけの内容だと気付いたからだ。
 この世界は、先ほども言った通り、魔物も出るし山賊もでる。
 町の中まではめったに現れないが、こんな山の頂上にポツンとある家では安全とは言い難い。男一人なら貴重品を抱いて寝ればいいだけだったのに対し、彼女たちの場合は彼女たち自身に価値がある。
 そのため、就寝時は家の近くで番をさせてもらわないといけないけどなーーと寝ているそばに中年が近寄ることを事前に断っておこうとしたのだが。これもそもそも「そこまでしてもらうわけにはいかない」と言われかねない。
 ただ、こればっかりは気を遣われようが避けることができないのだ。
 町行きを止めた行きがかり上、それは健太郎の義務である。ひとまずこっそり実行させてもらうことにした
「--そもそも、なんですか?」
 少し黙り込んだ健太郎に対し、訝(いぶか)し気な表情をむける愛良へ、ひらひらと手を振り「いやーー何でもない。考えすぎだった」と笑って誤魔化す。
「じゃあ、しかしどうする? それ以外にはあんまり君たちが安心してここで過ごす案も思いつかないんだが」
 そう逆に問いかける健太郎に対し、今まで黙り込んでいた小麦肌娘が元気よく挙手した。
「はいっ!」
「…はい。って君の名前そういえば聞いてないか」
 先を促そうとし、名前を呼ぼうとして、ふとそれに思い当たる。
「あ、そっか。
 私の名前は律(りつ)! 小金井 律っていうの! よろしくね!」
「よろしく小金井さん。それでーー」
「なんで小金井さん?」
 今度こそ先を促そうとした健太郎の言葉をぶった切り、律が不思議そうに尋ねた。
「え。あ、いや、初対面だからな…」
「律!」「は?」「律って呼んでよ!」
 おそらく拒否権はない系だと理解した健太郎は、正直女の子を名前呼びするのにあまり慣れていたわけではないが、不承不承「わかったよ、律さん」と答えるものの「律!」と再度ダメ出しを食らい「…わかった律」と言葉を絞り出し、やっとご機嫌笑顔を頂いた。
「あれ? 何の話だったっけ」
 --…お前さんが引っ掻き回すから、俺も忘れそうになったよ。
「あー。俺が家を出る以外にどんな妙案があるか、まで話したか」「妙案?」「良い考えってことだ」
 自己紹介時に学年を聞いていなかったため、彼女の正確な年齢はわからないが、あの頃中学在中ということは、少なく見積もっても高校1年生だろう。
 --妙案ってそんな難しい単語だっけ。
「あ、思い出した」
 彼女の学力に思いを募らせていた健太郎を、その本人の言葉が我に返らせる。
「おう。なんだった?」
「なんで、ケンちゃんと一緒に住むと、安心して過ごせないの?」
 --けんちゃんて。
 何足飛びの呼び名だろう。そんな呼び名、それこそ小学生以来健太郎の記憶にはない。
 が、まぁ好きに呼んでもらえればいいかと呼び名については流し、聞かれたことだけに反応することにした。
 とはいえ。
「なぜって…」
 ーー俺が自分でいうのか? 「俺が君たちを襲う可能性が高いので、一緒にするのは危険だ」と?
 そんな戸惑いを浮かべる健太郎に気を遣ったのかはわからないが、それには歩美が答えた。
「いやいや。律。それはないわ。
 だったら、あんたこのおっさんと一緒にお風呂入れる?」
「え? ここお風呂あるの?」
「気持ちはわかるけど、そこに反応す・る・な。仮の話だわ」
 そういいつつデコピンをお見舞い「いちゃっ!?」思いのほかいい音が響く。
「一緒に住んでたら、お風呂でばったりなんていうシチュエーションもあるでしょ?
 そういうイメージできてんのかって話」
「いたー…。
 別にいいじゃん、わざと覗いたんじゃないんだし」
 そう、何の気負いもなく言い放つ律に、歩美は「まじかこいつ…」と戦慄を覚えて後ずさる。
 さすがにそれには健太郎も歩美に同情を禁じられず、とはいえ、有効な援護弾の持ち合わせもない。
 こういう時の助っ人は彼女だろうと、彩海に目を向けると、彼女はすでに律の両手を取るほどの距離に接近しており、上機嫌ににっこりと告げる。
「そうよねー? ケンさんは悪いことしないものね?」
「そうだよ!」
 と思えば、完全に律に同調するように健太郎同居に対する不安を一蹴してしまう。
 これには、歩美もなぜか健太郎も声を合わせ、
「「えーっ!」」
 と驚きを表明する。

「ちょいちょい彩ねぇさん! まじで!? というか、こいつ今自分の安全性否定しなかった!?」
 ーーいや、思わず。
 ただ、そんな歩美の意見に同調するどころか、逆に彩海の意見に賛同する意見が続いた。
「あー。ウチもそういう意味じゃあ、ケン?おじさんがオッケーなら乗っかるっす」
「満まで!?」
 そう歩美が凝視した先にいた、発現主は、先ほどのおっぱい娘ーーもとい満は、苦笑しながらそれに答えた。
「いや、だってこのまま野っ原で寝ろ―とか言われちゃうのは嫌っすよ。
 まぁ、何も代わりに差し出すようなもん持ってなくてあれだけど。
 あっ、ウチは真中 満っす。背はちっこいけど、一応JK一年生なんすよ」
 そういう満は、唐突にニタリと笑うと、やおら両腕で胸を持ち上げて、「ほら、おっぱい大きいっしょ?」と見せつけてくる。意外とはっちゃけた娘だったらしい。
「やめんか」と歩美に脳天チョップされて、すぐに大人しくなったので、気丈にふるまっているだけかもしれないが。

 しかし全体的に、歩美の意見に同調する意見は驚くほど少なく、なんでまたこんな会って間もない中年を信じられるのかそれぞれに聞いてみると。
愛良「いえ…この状況で此処まで良くしてもらった家主を追い出すのは流石に抵抗があります…」
流歌「なんかびびーっと来たから」
澪「別に信頼したわけではないです。ほかに取れる手段も今思いつかないだけですし」
彩海「ケンさんが本気で家を出ていこうとしたのは伝わりましたから。誠実には誠実で返すものです」
満「ケンおじさんは、何もしないっすよねー?」
律「何もしてないのに疑ったらケンちゃんがかわいそうだよ!」
歩美「私は信じてないって! なんで私に聞いた!?」
 --いや、思わず。

(しかし流歌の理由は何なんだ。一目惚れのシグナルかよ…)
 そう呆れていると、そういえば、ここまでずっと発言せず、彩海の陰に隠れているちみっこいのがいるのを思い出した。
 この子には、特に繊細に対応した方がよいだろう。
「…君はそれでいいのかい?」
 そう聞かれたとたん「ぴっ!」とどこから出したのか不明な奇声を出したと思えば、完全に彩海の陰に隠れられてしまった。
 まぁ、無理もない、と幼女に関しては彩海に一任しようと苦笑気味に手を振って踵を返そうとする健太郎に、小さなか細い声がかけられた。
「あの…おじさん…」
 気のせいと片付けてしまう程の声量だったが、健太郎は辛うじて聞き取り、振り返ろうとした足を止めた。
 金髪幼女はまだ彩海の陰に隠れながらも、目だけはひょっこりとだし、おずおずと何かを伝えるのを躊躇っている様だった。
 それを促す様に、年下に話しかける年上男性のイメージに従い、健太郎は中腰になり、彼女の背丈に合わせ、にっこりは無理だったので、微笑を持って彼女の言葉を待った。
「なんだ? 言ってみ」
「あ…お、おじさんは、コニルのこと、ぶったりしない?」
 その一言でーー
 色々察してしまった健太郎は、表情に心中に発生した、彼女の以前の環境に対する、煮え滾る憤りが出ないよう徹するのに、鉄の忍耐力を擁した。
(なるほど…このくらいの背丈の女の子が、この状況に怯えるのは当然とだけ思っていたが…
 初対面の大人に対して、最初にする心配が「暴力を振るわれないか」なんて、惨過ぎるだろう)
 まだ怯えの取れないコニルと名乗った幼女に対し、素早くそして全く迷いなく健太郎は答えた。
「そんなこと絶対にしない。
 もし、君が悪いことをして、叱ることがあったとしても、ちゃんと言葉で伝えることを約束するよ」
 健太郎は、別に叱責に暴力が伴うことを否定するわけではない。どちらかというと手が出てしまうのが速い方だという自覚もある。
 ただ、「それが全く逆効果である」相手に使うのは間違っているというのは、子供を持たない健太郎であっても理解できる。
「俺は君のような女の子を守るべき、大人だからね」
 その言葉に、コニルは大きい目をさらに見開き、何かに驚いたような顔をして見せた。
 --? 何か変なことを言ったか?
 もしかすると、そんな優しい言葉を投げられた「大人」にさえも暴力を振るわれた覚えがあり、逆に警戒させてしまったかもしれない。
 なんだかんだ言って、今の時点では言葉だけで実績があるわけではない。薄っぺらい常套句と思われても仕方ないだろう。
「パパと同じ…こと…」
 そんなコニルは今度こそ伝える気はなかったのか、完全に囁き声で何かをつぶやくと、再び彩海の陰に隠れてしまう。
 --だめかー。
 そう諦めた心地でいると、彩海の背中あたりから、恥ずかしげな声が響いてきた。
「わ、私は、私の名前は天使(あまつか) コニル、ですっ。11歳です…。終わり…です」
 そんな精一杯が伝わる、口早で下っ足らずな言葉に、健太郎は自然顔をほころばせた。
 ふと、視線を感じ中腰だった健太郎が、少し目線をあげると、そこにはニコニコ顔の彩海が健太郎のその自然な笑みを愛おしそうに眺めていた。
 それに気付き、思わず漏れた素の顔を取り繕うためすくっと立つと、健太郎は慌てて顔をそらせる。
 そんな仕草でさえーー可愛い♡ーーと思われているとも知らず。
(やっぱり、私年上属性だったのかな? 渋めのオジ様が照れる仕草って『お股』にジュンっと来ちゃうなぁ♡)
 さらに、若干アブノーマルな感情を交え始めた彩海は、それでも年長者の責務を果たすべく、少し情報の少なかった最年少者の紹介を補足する。
「コニルちゃんは、見ての通りハーフなんです。
 母子家庭で彼女の綺麗な金髪と真っ白な肌、何より11歳とは思えないくらいの美人さんでしょう?
 ただ、学校ではその日本人離れした顔立ちが原因で、いじめを受けていたみたいで、特に男性を怖がっているみたいなんです」
 なので、健太郎に馴染むのは難しいと思っていたようだがーー
 そう、意外そうな視線を彩海に振り返りつつ向けられたコニルは、恥ずかしそうに俯きながら、それでもそれに答えた。
「お、おじさんは、もう死んじゃったけど、大好きだったパパに何となく似てるの…」
 --ああ。父親の方が外国出身なんだな。それも多分欧米の。
 確かに日本人らしくない今の健太郎の姿は、男性の前に「外国人」というイメージが先に立つのかもしれない。
 コニルの言葉に納得し、一層喜びを募らせる彩海に対し、コニルは羞恥を募らせ、もう顔をあげることはできない。
 ひとまず、これで約一名の意見を除けば、全員ひとまず健太郎の家に厄介になる、という結論になったようだ。
 その約一名である歩美においても、「いや、みんなが良いっていうならもう何も言わないけどさ…」と不承不承な了承を得られた。

 斯くして、中年と8名の美少女たちの同棲生活がここにスタートするのであった。
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